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コミュ障で社会に適応していない私が今までの人生を振り返る壮大な自分史(21)

前回の記事では1学年上の天才G先輩について書きました。
今回は2学年上のF先輩について書いていこうと思います。
実はF先輩とは今でも交流があり、同じ会社に入社までしています。

2学年上のF先輩

2学年上のF先輩は、G先輩ほど突き抜けた才能をもってはいませんでしたが、それでも数学に対する愛は伝わってきました。
純粋に数学が好きで、数学にまつわる様々な問題を出題してくれました

似たもの同士

F先輩はやせ型で背が高く、背格好は私に似ていました。また自己主張が苦手な性格やぼそぼそとしたしゃべり方も私に似ていたため、図書室の先生から兄弟みたいと言われたこともあります。
またF先輩は数学やパズルだけでなく折り紙が好きで、折り紙愛好会にも所属していました。手先が器用なところは私と真逆です。
とにかく純粋に数学や折り紙を楽しんでいる人でした。

高校時代重なっていた期間は1年間しかありませんでしたが、似た者同士で気が合うためか卒業後も連絡を取り合い、現在でもたまに遊びに行く程度の関係性を保っています。

先輩を会社に誘う

私が大学4年生になって就職が決まった夏ごろ、F先輩は大学をすでに卒業しており、アルバイトをしながら生活していました。
近況を知っていた私は、自分が内定をもらっている会社の採用担当者との面談をセッティングしました。内定者研修の場で採用担当者がリファラル採用に力を入れると言っており、知り合いで就職が決まっていない人がいたら紹介してと言っていました。

もちろん私の口利きで入社できるわけではなく、まずは採用担当の方と面談するところからスタートします。その面談でF先輩が会社に魅力を感じれば採用面接に進むという流れになります。

F先輩は個別指導で5年近くバイトしていたので、学習塾に親和性があるのではないかと考えて紹介しました。F先輩に連絡したのは7月末くらいでしたが、今年も就活はしていないとのことでした。

とりあえず面談といった感じでしたが、採用担当者に乗せられたのか面接を受けると聞かされました。私としてはもちろん同じ会社に入ってくれれば嬉しいですが、内気で競争を避けるタイプのF先輩がこの会社に合っているとも限りません。とりあえず担当者面接して将来のキャリアについて考えるきっかけにでもしてほしいなと思いました。

2学年上の「同期」

ところが、あれよあれよという間に二次面接まで進んでいきます。何回かF先輩に連絡を取り、あくまで選択肢の一つとして考えてくれればいい、自分に紹介されたからと言って義理で入る必要もない、と伝えました。深い考えもなく入社しようとしているようで不安になったのです。
結局F先輩は最終面接まで進み、10月の内定式にぎりぎり間に合うタイミングでの内定となりました。

2学年上の先輩とまさか同じ会社に同期として入社するとは、何というめぐりあわせでしょう。
私は集団部門、F先輩は個別部門と部署は別でしたが、たまに連絡を取って近況を確認し合っていました。

ある時、ふと社内のネットワークで教室情報を調べていると、F先輩が勤務しているはずの教室スタッフ欄にF先輩の名前がありませんでした。何があったのかと思って先輩に電話すると、耐えられなくなって会社を辞めたと知らされました。

この会社に入社した際、F先輩にはほかの選択肢がなかったのだと思います。他社と比較することもできずに、目の前に提示された選択肢に仕方なく飛びついてしまったという印象をもちました。
もちろん紹介した自分にも責任があります。複数の選択肢を先輩に対して提示できればよかったのです。

縁を継続させてみよう

F先輩とは今でも交流があり、お互いの仕事の話や昔話などで花を咲かせています。
そして現在、自分の勤めている学習塾にF先輩を誘い込もうと考えています。

皆さんも縁を大切にして、緩いつながりを持ち続けてみることをおすすめします。

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