脇役の一流
どうも、黒羽です。
プロ野球開幕延期からはや2ヶ月が経とうとしています。野球が見れないストレスはありますが、球場で大好きなビールを飲みながら生観戦出来る日を楽しみに待っていたいと思います。
突然ですが、先週、知人から作業中に突然こんなことを言われました。
”黒羽君はどのポジション(組織内で)を目指していきたい?”
少し戸惑ったが、自分は迷わずこう答えました。
自分は脇役としてリーダー陣を支えていきたい。
元々、リーダーというポジションにあまり興味が無いのもあります。しかし、どうしてリーダーよりも脇役を目指していきたいのかと疑問に思う人がいると思います。(多分珍しいタイプだと思う)
そこで、今回はなぜ自分が脇役に徹しようと思ったのかを書きます。
少々長めの文章になっていますが、最後までご愛読していただけたら幸いです。
脇役に嫌悪感を抱いていた高校時代
今では脇役に対して良い印象を持っているが、当時は脇役に対して悪い印象しか持っていなかった。その原因は、高校3年の夏のキャンプで経験した苦い思い出にある。
高校3年生の夏に恒例行事として猪苗代湖で1泊2日のキャンプがあった。目玉は1日目の夜に班で作る料理でだった。数日前に班員とミーティングをして料理の役割分担をしている中で、自分は野菜の調理に立候補した。
しかし、同じ班の学級委員長の睨みと鶴の一声で却下された。あの時の班の殺伐とした雰囲気と学級委員長の睨み顔を忘れていない。数日後にキャンプ当日を迎えて、自分の役割が誰一人やろうとしない木の乾燥だった。(前日の雨で木が濡れたため乾燥する必要があったが…)
正直言って、料理は不得意だけど自分なりに挑戦した結果、失敗を恐れてキャンプを自分一人に台無しにされたくない班員の欲に加担するハメになった。(料理は先生方や同級生からは料理は絶賛されたけど...)
だから、この体験で”脇役=地味な役割や作業を強制的にさせられる“という考えになった。(今はそうは思っていない)
脇役の印象が180度変わったキッカケ
しかし、3年前にある一冊の本に出会い価値観が大きく変わった。それが宮本慎也さんの洞察力という本である。
ここで、宮本慎也さんのプロフィールを簡単に紹介します。
1970年、大阪府生まれ。NHK野球解説者兼日刊スポーツ野球評論家。PL学園高校、同志社大学、プリンスホテルを経て1995年に東京ヤクルトスワローズに入団。2004年アテネ五輪、2008年北京五輪で野球日本代表のキャプテン、2005〜2008年までプロ野球選手会長を務めた。2012年に2000本安打と400犠打を同時に達成。ゴールデングラブ賞を10回受賞の守備職人。2017年〜2019年まで東京ヤクルトスワローズの1軍ヘッドコーチを務めた。
その時は、帯に書いてある野村克也さん(ヤクルトスワローズ全盛期の監督)のコメントに惹かれて購入したが、実際に読んでみるとタメになる事ばかり書いてあって、読み終わった時に考え方が大きく変わりました。
特にお気に入りなのが、野村克也さんが宮本慎也さんに初めての春季キャンプで送ったこの言葉であった。
チームはエースと4番だけでは成り立たない。目立たない脇役でも、適材適所で働けば貴重な存在になる。主役になれない選手は『脇役の一流』を目指せばいい
『脇役の一流』というワードを目にした時、脇役に対する印象が180度変わった。確かに組織内で脇役だったとしても、適材適所で活躍することで組織に役に立てると思えば、地味な役割や作業がその組織では本当に重要であると思えるようになった。(気づくのにメチャクチャ遅いけど...)
この本がもたらした価値観の変化
この脇役の一流でもう一つ大きな変化をもたらした。それは2番バッターの選手が眩しく見えるようになったことである。理由は、次のバッターに繋ぐ為に必死に役割を果たそうとする姿がカッコいいからである。
当時は、高橋由伸さん、小笠原道大さんなど派手なプレーやホームランを打てる3,4番バッタータイプが好きで、宮本慎也さんや川相昌弘さんの(犠牲バントの成功数が世界No.1の巨人の内野手)ような犠牲バントや右打ちが多い2番バッタータイプはあまり好きではなかった。しかし、この本を読んだことで、次第に2番バッターがカッコ良く見えるようになった。
現在では、広島東洋カープの菊池涼介選手(セカンドの守備力は世界No.1)や埼玉西武ライオンズの源田壮亮選手(ショートの守備力は日本No.1)のような選手が当てはまる。
脇役の一流になるために...
この本を読んでいなかったら、自分は組織内で目指すべきポジションが定まらなかったし、地味な役割や雑用の重要性を知らずに生きていたかもしれない。
だからこそ、宮本慎也さんのノウハウや脇役の一流になるという新たな価値観を知れたのは、非常に大きかった。おかげで、相手の助けになれるなら地味な役割や作業を積極的に引き受けるようになり、脇役に徹することに対して迷いがなくなった。(本当にこの本に出会えて良かった!)
今後は、この教訓を大事にして組織に貢献出来るよう泥臭く地道に頑張っていきます!
少々長めの文章でしたが、最後まで読んでいただき本当にありがとうございました!
では、また!
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