記録:「鹿児島睦 まいにち」展

2024年1月6日「鹿児島睦 まいにち」展を観てきた。

陶芸作品から始まったという鹿児島さんの作品は、テキスタイルとして様々な素材に展開することで、その美しさ・素晴らしさを活かすことができる、魅力ある作品だと感じる展示だった。

モチーフ自体は動物、植物といった一般的なものが多い中で、技法の違いで幅のある陶芸作品に溢れていたように思う。

展覧会の後半では鹿児島さんの作品づくりに影響を与えている作品やものが展示してあり、そちらも興味深かった。やはり、素晴らしいアーティストの感性は日本国内にとどまらないのだ。海外のパッケージやアーティストの作品なども多くあった。

【鹿児島さんが創作の参考(戒め)にしているもの】
・ビルガー・カイピアイネン(フィンランド)
・インゼル文庫(ドイツ)
・オイルサーディンのパッケージ(北欧)
・ロココチョコレート(英国)
・ヨゼフ・ラダ(チェコ)

作品の中ではウィリアムモリスに影響を受けたであろうソファがあり、とても素敵だった。鹿児島さんの作風が活かされながら、生活の中にある家具としても馴染むと感じた。

展覧会の概要はこちら(公式より引用)
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鹿児島睦が日々想う、
わたしたちの「まいにち」を感じる、
しあわせな時間を。


“役に立たないもの、美しいと思わないものを、家に置いてはならない”

100年以上前、イギリスの芸術家・思想家、ウィリアム・モリスはこのように言いました。その思想はイギリスからじわじわと世界中に広がり、人々が日々の暮らしに目を向ける、ひとつのきっかけとなりました。 時を超え、九州は福岡で、陶芸家・アーティストの鹿児島睦(かごしままこと、1967年ー)も、人々の暮らしをよりよいものにしようと日々励んでいます。 この展覧会は、陶芸作品を中心に、テキスタイル、版画など多彩な仕事で注目を集める鹿児島睦、初の大規模な展覧会です。会場は、動物や植物をあしらったさまざまな色や形の約200点の器が、「あさごはん」「ひるごはん」「ばんごはん」のための大きなテーブルや壁面に並びます。そのほか、ファッション、インテリア、フードなどの領域でのコラボレーションから生まれたさまざまなプロダクツや作品を、「さんぽ」「おやすみなさい」など、日々の暮らしのシチュエーションで紹介していきます。鹿児島睦とその作品を通じて、私たちの日々の暮らしと、生きていくことに思いをはせる、そんな展覧会です。

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