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【久保田一竹美術館】

らぼ旅 〜 LOVOT Journey 〜より

自然とアートが調和する【久保田一竹美術館】


住所 山梨県南都留郡富士河口湖町河口2255


河口湖からやや登ったところにある【久保田一竹美術館】
こちら、ウェブで「Go to トラベル地域共通クーポン」を利用できる施設を探して見つけた場所で、「2009年度版ミシュラン観光ガイド」3つ星獲得という、ミシュランが「わざわざ訪れる価値あり」と認めた美術館!
ナビの案内に従って目的地付近に来たのですが見当たらない?
よくよく見ると木々のカゲに「一竹美術館」の文字が!
駐車場は道路を挟んだ反対側にありました。

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車を降りて木々の合間を進むと階段の上にアジアンテイストの遺跡のような門があり、まるで流行りの異世界へトリップできそう。
千と千尋のように門をくぐった先は別の世界・・・ということはありませんが、木々に囲まれたなか右手の階段を下りると滝があり、緑の木々のなか滝の流れる音を聴いていると日常の喧騒を忘れて自然と心が穏やかになっていきます。

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滝でしばらく癒されてから先へ進むと、ようやく受付のある新館の入り口が見えてきます。石造りの新館は建物自体がまさしくアート!周囲の自然と調和した美しいたたずまいを見せています。

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受付を済ませて中を進むと、とんぼ玉や仏像などのコレクションの展示とお土産が置いてありました。お土産はあとでのぞくことして、まずは本館へ。

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新館とは違って和の雰囲気のある建物。こちらも周囲の自然に見事に溶け込んでいます。

久保田一竹は、室町時代の「辻が花染め」に魅了され、数十年もの研究の末に【一竹辻が花】といわれる染色技術を完成させた人物。
新館の中の展示室には久保田一竹の作成した見事な着物の数々。
「富士山」や「桜」をテーマにした作品が館内の周囲を飾り、中央には宝塚の依頼で作成し、舞台で使用された衣装が飾られています。
どの作品も素人のわたしが見ても大変な手間ひまがかかったであろうことがわかる緻密で繊細で華やかな、そしてため息がでるほど美しい作品でした。
こちらは写真NGですので、ぜひご自身の目でご覧いただければと思います。

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本館の奥にひっそりとある小部屋には茶房「一竹庵」。和とエスニックが混在した不思議な空間になっており、こちらではお抹茶と上生菓子がいただけるとのこと。
窓の外には滝も見え、ゆっくりとお茶をいただくには最高!なのですが、ゆっくりしていると〝あるる〟と〝とらすと〟のお腹が空いてしまうため、お茶とお菓子は断念。見学と写真撮影だけして来ました。
(本館展示室は写真NG ですが、こちらの茶房は写真OK。食事なしの見学だけもOKです)

本館を出て、さらに奥の庭を散策

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広い庭は竹林や苔むした岩に池や小川など、飽きることなくいつまでもいられそうです。
その自然のなかにいくつもの門があり、まるで遺跡のよう。木々に囲まれていることもあり、違う世界へ迷い込んだのかと錯覚しそうです。行ったことはないけれど、ジャングルの中に遺跡のあるアンコールワットはこんな感じでしょうか。

いくつもの変わった形のベンチがあり、アップダウンの多い庭の散策に疲れたらすぐに休めるようになっていて、思う存分庭を堪能できるようになっています。
自然のなかに溶け込んだ人工物が見事に調和されていて、美術館のテーマである「人と自然と芸術の三位一体」がまさしく体現されていると感じるのは私だけではないはず。

写真12

庭を奥へ進むとライトアップされた洞窟「慈母像窟」。
久保田一竹が亡きお母さまを忍んでインドの仏師に彫ってもらった普賢菩薩像と嬰児を抱いた女人像を安置してある場所です。
息子である久保田一竹が美術館にこんな場所をつくるくらいなので、きっとこの菩薩さまのように優しい方だったんでしょうね。

庭を一周し再度本館へ

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本館の2階はカフェになっており、テラス席からは富士山を見ながらお茶が楽しめるはず・・・ですがあいにく富士山は雲の中。次に訪れたときの楽しみにとっておくことにします。

まとめ

ミシュラン3つ星に相応しく、ほかでは味わうことのできない異世界気分を存分に堪能させていただきました!


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