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ルート66、セドナ、グランドキャニオン、ホワイトサンズ国定公園を巡る旅 ~準備編

アメリカといえば、ルート66、グランドキャニオン、広大な大地 …得も言われぬ、古き良きウェスタンのカッコいいイメージが真っ先に思い浮かぶのは、私だけではないだろう。アメリカ国内旅行は、もちろん、そこから攻めた。旅行したのは数年前になるが、私が4月末に5泊6日でドライブ旅行をした際の様子をご紹介したい。いろんな個人ブロガーさんの旅行記を参考にしながら旅程を組み立てたので、私の記録も、将来このエリアを回る方々の役に立ったり、読んでくれる皆さんの旅情をそそることができれば嬉しい次第です☆


1.ルート概略

Google Map より引用、筆者加工

1日目:フェニックス空港~ サワロ国立公園~ セドナ(泊)
2日目:セドナ満喫、泊
3日目:セドナ~ (フラッグスタッフ)~ グランドキャニオン国立公園(泊)
4日目:GC~ ウィリアムズ~ ウィンドウロック~ サンタフェ(泊)
5日目:サンタフェ~ホワイトサンズ国定公園~ アラモゴート(泊)
6日目:アラモゴート~ エルパソ空港

アリゾナといえばサボテン。1日目は広大なサボテンワールドを堪能できるサワロ国立公園へ(地図で見ると近そうだが、セドナへは4時間以上かかるので、移動だけ)。2日目はセドナのエネルギーをフル充電。3日目は午前中、セドナを見納めてから、フラッグスタッフへ移動・ランチ休憩、グランドキャニオンへ、夕陽を眺め、国立公園内のホテル泊。4日目はグランドキャニオンからの日の出を見てから、ウィリアムズへ移動・ルート66の古き良き街並みを堪能し、ナバホネイションの首都・ウィンドウロックへ(ターコイズグッズ探し!)、さらにサンタフェまで移動して宿泊。5日目の午前中はサンタフェを観光し、ホワイトサンズ国定公園へ。近くのアラモゴートで宿泊。6日目はエルパソ空港に行き、終了。
はっきり言って、毎日どれもが負けじと劣らずの見どころで、移動中の空と大地の風景さえ感動的で、幸せに満ちた6日間だった。

2.旅程設定の反省点

〇運転の時間配分
今回がドライブ旅行初めてだったので、実際に1日にどのくらい移動できるか感覚がわからないまま時間配分をしたので、私と夫にとってはかなり強硬スケジュールだった。単調な道路を運転するので夫も2時間経つと眠くなり、休憩していたので、グーグルマップの所要時間より時間がかかった。今回の経験で(我々の場合)、半日で移動できる距離はグーグルマップの所要時間で3時間程度まで、ということが分かった。それなのに午前4時間とか、午後6時間といった移動距離にしてしまっていたので宿泊地到着が夜遅く、ということもあった。

〇レンタカー手続き
レンタカーで動き出すまでも意外と時間がかかった。空港について荷物をピックアップして出るのに1時間、レンタカー手続きに2時間くらいはかかった。(沖縄のように、レンタカーセンターが空港から離れていて、送迎バスを待って移動して、それから各社のカウンターの列に並ぶ…という仕組みだ。)
レンタカーを借りて、スーパーマーケットで日用品や食料を調達してから出発したのだが、アメリカのスーパーマーケットは巨大だ。。アメリカの郊外だと、どこの町もスーパーは大方ウォルマートなので、旅慣れてくると何が必要か、どこを見ればいいか、など自分たちのペースをつかめてくるのでパパパっと買えるようになってくるのだが、最初だと「まず何が必要かなあ…」と、広い店内をうろうろ物色するので1時間以上かかったと思う。。

そんなこんなだったので、フェニックスに朝9:30には着いていたのにフェニックスを出発したのはお昼過ぎだった。。(そしてセドナについたのは20時過ぎ。。)移動初日は特に要注意だ。

〇小さな町のレストラン
レストラン探しも意外と難儀する。。セドナのような観光地ならガイドブックに地図もレストラン情報も載っていたりするので苦労しないが、ガイドブックに載っていない街に突撃訪問は結構危険。到着直前にスマホのマップから探そうとしても町はずれの幹線道路上では電波が弱くて一向に進まない。。町に入ってすら電波が弱いこともある。ホテルにチェックインしてWifiを使ってディナー場所探し、ならよいかもしれないが、昼の立ち寄り都市は要注意だ。(今回、3日目のフラッグスタッフがそれに当たる。)
夜の場合についても、ドライブ旅行だと運転する人はお酒が飲めなくなるので、ホテルの近くに徒歩圏内でレストランがあるか、とかも事前に見ておいたほうが良いかもしれない。(田舎だとウーバーやタクシーが利用できなかったりする。)お酒好きのドライバーが、旅の疲れをクイっと癒したいのに、飲めない日が続くと結構なストレスになったりする。閉店時間も意外と早いので注意が必要だ。

また、ドライブ旅行でめぐる町(=都会ではない場所)のレストランは、場所によってはダイナーみたいな店ばかり、ということも多い。毎回、バーガーかスペアリブ、野菜はフライドポテトかマッシュポテト(いずれも塩分多め)、というのが続くと日本人の胃は食傷気味になってくる。旅を重ねるうちに、宿泊地を選定する際には、アジア系レストランのある町かどうかを決定要因にしていった。その反省は、今回の旅行のダイナー三昧による胃もたれ(→疲れやすくなり、全力で旅を楽しめなくなる)の経験が大いに役立っている。。…「中西部はダイナーでしょ!満喫しなきゃ!」と旅に出る前は思っていたが、理想と現実は違った。

〇ナショナルパーク
アメリカの国立公園は、閉園時間を「日没まで」としている所が多い。それに乗じて(特に夏は)、旅程が押していても、滑り込むことはできる。地図の描かれたパンフレットも入場ゲートでもらえることが多く、困ることはない。しかし!!! ビジターセンターは日没よりもだいぶ早い17時、18時に閉まることがしばしばだ。⇒ビジターセンターが閉まると、スタンプラリー(公園名と日付が書かれた、切手の消印のようなスタンプ)ができなくなるのだ。国立公園は閉園時間だけでなく、「ビジターセンターの閉館時間」にも目を向けておいたほうが良い。
ちなみに私は、グランドキャニオンの夕日に気を取られて、ビジターセンターでのスタンプ押しを逃してしまった。翌日、本来は出発時間を早く設定していたのだが、ビジターセンターが開くまで出発を遅らせ、結果、その日の終点到着は22時半過ぎになってしまった。…そんな手痛い失敗をしたのに、5日目のホワイトサンズ国定公園でも同じ過ちを犯してしまった。翌日は早朝に空港に行かなければならず、スタンプは諦めるしかなかった。

また、国立公園の道路には街灯がない。キャニオン系の国立公園に日が暮れかかった頃に入ると、出るときには暗闇の中、深い谷の尾根の上を走らなくてはならくなるので、その点も十分考慮すべきと思われる。

3.旅の必需品

〇偏光レンズのサングラス
私はUVカットのサングラスしか用意していなかったのだが、太陽が上から強烈に差すグランドキャニオン(植物がほとんどないので光を吸収する物体はほとんどない)は眩しすぎて私のサングラスではろくに景色が見えなかった。(夕日と日の出は大丈夫だったが。)夫の持つ偏光レンズのサングラスでは問題なく見られた。あるいはデジカメの画像越し。。とても残念な思い出だ。。
ホワイトサンズ国定公園は気温が下がってくる夕方に行ったので、UVサングラスでも困らずに景色を見ることができた。

〇防寒対策の服
4月末のグランドキャニオン、夜明け前の気温は2℃くらいだったと記憶している。ダウンのロングコートを着て、その中にフリースのついた防風パーカーを着ていたが、それでも立ちっぱなしで風を受けながら日の出を待っていると寒かった。
日中のグランドキャニオンも展望ポイントは強風で、長袖のシャツは必要だった。

〇食料
2.にも関連するが、ごはんとふりかけ、などを念のため用意しておくと、いざという時に安心。ホテルへの到着が遅くなって、レストランがどこも閉まっていた時や、胃がアメリカ食に疲れているときに消費するという風にも使える。なお、安モーテルの場合、湯沸かしポットが部屋についていないこともあるので、注意が必要。(電子レンジは、部屋になくても、ロビーや朝食コーナーなどに置いてあることが多い。)
私たちはアメリカの田舎のスーパーでは買えないけど車の長旅で食べたくなるもの、ということで、おせんべいや豆菓子、日本の甘さ控えめクッキー、あんこの入ったお菓子などを毎回ニューヨークから持って行っていた。(おーいお茶や伊藤園のジャスミン茶は、最近のウォルマートではどこの町でもだいたい手に入るので飲み物系は現地調達で大丈夫!)

そんなところであろうか。思いが詰まりすぎて、準備だけで書く分量が多くなってしまったので、本編は次回以降に。乞うご期待!

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