【📱クウェート#21】携帯の契約と滞在1ヶ月

🇰🇼カール・レーフラー

2023年11月1日 05:18

携帯(SIMカード)の契約の解説メイン

10月13日(金。金曜は休日である)

クウェートに来てから、ひと月が経過した。

正直なところ、時の経過は大して意識していなかった。
それを思い起こさせてくれたのは、通信会社からのメールである。

携帯の契約が一月で切れるため、6KDの残高を残しておけとの指示である。

クウェートに長期滞在する場合、基本的にはクウェート用のSIMカードを購入することになる。

クウェートでは、Zain, Stc, Ooredooといった通信会社が有名である。
その中でも、特にZainは評判が良い。私もZainを利用している。

Zainのプランでおすすめなのは1ヶ月で300GBのスペシャルプランだ。

このプランは基本的に6か7KD(クウェートディナール。1KDだいたい480円)で販売されている。
しかし「交渉」次第では、5KDで購入できる。

※
ここからはZainの契約について解説する。

滞在者向けの内容なので、興味のない方は次の米印まで読み飛ばしてもらって構わない。

ZainのSIMカードは、携帯電話を扱う店舗で入手できる。
このような店舗はどこにでもある。

私たちはこのスーパー、もといハイパーマーケットの1階で入手した。

SIMカードの有効期限は1ヶ月である。
次の月も使用を継続する場合、お金をチャージする必要がある。

チャージするには、Zainのアプリを入手するのが手早い。

Zainのアプリには、カザフスタン版やイラク版など、色々なバージョンがある。KWがクウェート版である。

前述の推奨プランを維持する場合、月に6KD必要だ。
Zainアプリで"Balance"が6KD以上になっていれば、自動的に引き落とされ、契約が更新される。

入金するには、"recharge now"を選択する。
(他の人に入金する場合、下の"click here"を押す。)

ちなみに、私の携帯の契約者名はルームメイトになっている。逆にルームメイトの契約は私名義だ。これは「友情の証」と言いたいところだが、店員のミスが原因である。

金額を選ぶ。
入金残高の使用可能期間には限りがある。しかも非常に短い。そのため、極力無駄なく選択した方が良い。

支払い方法は色々あるが、携帯電話に紐付けされている必要がある。

入金が完了した後は、放置すれば良い。

ちなみに、契約内容を変更することもできる。

しかしスペシャルプランは破格の安さで、別のプランにすると基本的に値上がりする。
変更しないことを推奨したい。

※ 解説終わり※

電話契約費用の「交渉」は、クウェート到着初日に行った。

初日は色々と印象深い日だった。とは言え、流石に細かいことは覚えていない。
細かい記憶を思い出すには、日記を見返すのが一番だ。

以下は留学初日の日記(メモ)である。

2023年9月13日

現地時間、朝6:30ごろバンコク出発。3時間の遅延。飛行機内で眠れるよう、極力バンコクでは起床することに努める。眠い。

バンコク空港内を徘徊する。朝2時ごろから閉店し始め、4時ごろから空き始める。不夜城。
遅延のお詫びでもらったフードコートチケット300バーツ(1200円くらい)コロナビールを頼む。

ライム付きで本格的だが、瓶一本1200円は高すぎ。
床で眠る。手足を伸ばせるのは良いが、とても寒い。椅子で寝るべきだったか？

飛行機搭乗後すぐに泥のように眠った。

隣の座席に座る女性はとても親切だった。
クスクス笑いながら(馬鹿にされてる？)水の蓋を開けてくれたり、メガネ拭きをくれたりした。

機内上映の『ジョンウイック』に結構モザイクがかけられているのが印象に残った。アラブ圏特有のものなのだろうか？、

着陸前から、心なしか暑い。暑い。

砂塵に覆われて空が見えない？

クウェートについた！！

空港はとても寒い。手続きに1時間以上かかった。
大使館の方が空港まで迎えに来てくださった。

彼は言った。
「徒歩で移動ですか？外歩いたら死にますよ」

寮はとても広い。
4-10-3というフラットに住むことになった。

フラットの隣人は2人。

① ロシア人のムハンマド
でかい。
アニメファンで、日本語が少しできるようだ。
知っているロシア語を喋ったら喜んでくれた。いい気になってソ連国歌を歌ったら引かれてしまった。

② アルバニアのアナス
でかい。
シュペーアがファミリーネームらしい。

「俺の名前、日本人っぽいだろ？」

と言われた。どこがだ？
あと2月で22歳になるらしいが、もっと年上に見える。なんと8年もクウェートにいるそうだ。

昼食が多すぎて食べきれない。
油も多過ぎるので、申し訳ないが残すことにした。

SIMカードがないことを伝えると、2人はスーク・ムバラキーヤまで案内してくれた。

タクシーに5人で乗った。1KDの賄賂で乗せてくれた。

アナスが交渉してくれたおかげで、6KDで300Gのプランを5KDにまけてもらった。

「おやじ、それは高すぎるぜ！」

「おいおい前と説明が違うだろ？」

190㎝の巨漢にこんなことを言われたらどう思うだろうか？
おまけに同じくらい大きいロシア人と、３人の子鹿のような日本人に囲まれた状況下で。

彼の「交渉」は「恐喝」に見えないこともない。

もっとも両者の境界は曖昧な、あるいは混然一体としたものなのかもしれないが。

寮は海の匂いが強い。
いや工業区域特有の悪臭だろうか。
夜は臭いがきつく、換気もできない。

せっかく仲良くなったのに、アナスがドン引き苦笑いする事態を引き起こしてしまった。
嫌われていないといいのだが..。

現在(10月13日)の日記に戻る。

クウェートに来てから、ひと月が経過した。
アラビア語の会話能力や語彙力は、それなりに向上したように思う。

他にも様々なものを得られた。
初日の日記を読み返して思うのは、「未知の世界」であったクウェートの文化に慣れてきたということだ。
そのぶん、余裕を持って人と接したり、生活を楽しんだり、勉強したりできるようになった。

何よりも大きいのが、日本人学生以外にも、アナスやムハンマドといった友人を得られたことだ。

彼らは未だに最良の助言者・協力者であり続けている。

特に、ムハンマドには病気の時にお世話になった。

そのお礼に、「慶レストラン」(和食レストラン)をおごることにした。

レストランがあるアッシマモールは、アル＝シャヒード(Al Shaheed)公園に隣接している。

ムハンマドとルームメイトと共に、公園をぶらついた。