複数ID管理のすすめ

以前の記事でそれぞれのIDについて簡単に書きましたが、最近同じ楽曲や人名でも複数のIDがあるのをよく見かけるでそれについてもう少しご紹介したいと思います。

まずは、一番多いISRCです。リリースされると各トラックにつくので、同じ曲でもバージョン(ライブ・リミックス等)や配信元の変更等でたくさんのISRCがある可能性があるため、レーベルや出版関連の方は全てのISRCを管理しておくことをお勧めします。DSPからきたレコーディングがどの楽曲とマッチするかわからず管理団体でそのままになっているレコーディングをISRCでマッチする事ができるので、権利をもっている楽曲の全てのレコーディングからの使用料を徴収する事ができます。

次にISWCです。基本ISWCは一つの楽曲に一つしか発行されないはずなのですが、登録者や管理団体の登録の仕方次第で複数発行されてたりします。だれかが自分の曲をカバーしたりした時はこのISWCから作家や権利者とリンクして分配する大事なIDの一つだと思うので、複数のISWCを見つけたら全て保存しておいた方がいいです。

作家や出版社に発行されるIPIも結構複数発行されていたりすることがあります。特に作家さんの本名とアーティスト名で別のIPIがあったりして、団体内部でリンクされている事もありますが、別々になっている場合は結合してもらうか、両方のIPIをしっかり管理しておいたほうがいいと思います。

最後にISNIのIDは同じ人に複数のIDが発行されていることがあります。ISNIのポリシーとしてそれぞれの公表されている人名に各IDを配布しているようです。なので、本名・アーティスト名・別名等で各ISNI IDがあることがあるかもしれませんが、これらを内部・外部でリンクすることができるようなのでそれをISNIに確認すると同時に全てのISNI IDを管理しておくといいと思います。


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