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人生100年時代の話

※死というデリケートなテーマについて取り扱っています。苦手な方はご注意ください。

早速ですが、平均寿命が80歳の時代です。
これは「今年生まれた子供の寿命が平均して80年ある」という意味になります。

何を当たり前のことを、と思いましたでしょうか。
しかしながら、この言葉の意味をしっかりと理解する必要があります。

医療の質の向上により大きく改善しているとはいえ、まだまだ乳幼児期や幼少期の死亡リスクは存在します。
自殺は日本人の死亡理由として大きな割合を占めますが、20代から30代は自殺の死亡率が非常に高い世代です。

今年生まれ、これから身体の弱い乳幼児期や幼少期、多感な青年期を過ごすことになる赤ちゃんですら、平均すれば80歳まで生きるのです。

このような死亡率の高い年代を乗り越えた中高年の平均余命は、80歳を上回るのです。
難病指定されるような病に侵された人やギャンブル依存で自殺リスクの高い人、命の危険のあるような職業に従事する人まで含めて平均して、80歳を上回るのです。

つまり特段健康上の大きなリスクなく日々を穏やかに生活している大多数の人の寿命は、80歳どころではないということです。

すでに腰や肩に痛みがある、体力や筋力が低下している。
そんな悩みを抱えていたとしても、これから何十年も生きることになるのが約束されている。

それが「人生100年時代」なのです。

WHOが提唱する「アクティブ・エイジング」という考え方があります。
健康に、安全に、社会と関わりを持ちながら、年齢を重ねていくという生き方、そのための社会的な取り組みです。

私は介護職者として働きながら、多くの人の高齢期の生き方を目の当たりにしてきました。
その経験を基に、これから高齢期を迎えることになる多くの現役世代のサポートがしたいと考えて、活動を始めました。

介護予防は30代40代から取り組むべき問題です。
「人生100年時代」の生き方について、一緒に考えてみませんか。

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