"親なきあと"の人生ついて


興味深い記事をYahoo! JAPANで発見しました↓


私は以前より"障がい児・者の親なきあと"をテーマに"無料セミナー"を定期的に開催しております。

こちらの記事にあるように、いつか親はなくなり、子が残ります。例え兄弟がいたとしても、その兄弟に親のような存在を求めることはできません。

親なきあとも安心して生活できるには、"住まい"と"お金"ではないかと考えています。

【私のセミナー動画です。宜しければご覧ください】

確かに重度障がい者を受け入れるグループホーム…日中サービス支援型のグループホームは少なく、行政からも重度受け入れ可能なグループホームの開業依頼がよくあります。今年だけでも何度も私に連絡がありました。

"では、やりましょう"と簡単には言えないのが現実です。

まずは、運営法人が重度障がい者グループホームを運営できるか否かを開設予定地の社会福祉協議会の審査を受けなくてはならない。次に建物。重度グループホームは障害区分4以上の方を受け入れるため、消防法で"自動火災報知器"と"スプリンクラー"の設置が義務付けされています。
資金的に大変なのがスプリンクラー設置費用。

建築面では"バリアフリー"。
東京都であれば、バリアフリー条例と福祉のまちづくり条例の2本立てで遵守するために、あらゆる対応が必要な中で最も経費がかかるのはエレベーター。

入所施設に代わる受け皿として、重度障がい者グループホームを運営するには、"新築で建物を建てざるを得ない"訳です。土地を購入して…この物価高騰の世の中で1棟建てるのにいくらかかるか…
仮に資金を費やして、新築のグループホームを建築し運営したとしても、国からの報酬単価が安すぎる…
重度グループホームの開業に二の足を踏む理由だと考えています。

国は入所施設を削減し、地域生活…すなわちグループホームへ、と数年前より宣言していますが、現実的にはなかなか難しいと私は考えております。

なんとかして、記事にもあるようなお子様の受け皿となるグループホームができれば…と福祉業界で働く1人として心から願っております。

私はよく障がいを抱えたお子様を持つ親御様から相談を受けた際に伝えることがあります。
・子どもが18歳になったら、グループホームを探すこと
・子が40歳まで…早ければ早いにこしたことがないですが、早めにグループホームへ入居し、生活基盤をグループホームにすること
・障がいのある方が加入できる保険や補償制度、生命保険信託などに早めに加入しておくこと

ただ、このようなお話をすると、皆さん口を揃えてこう仰います…
"うちはまだ今は大丈夫"と…


障害福祉についてのご相談は下記までお気軽にご連絡ください。
株式会社ケアサポート・ウィン
村松
muramatsu@cs-win.jp

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