認知症サポーターについて
先日、横浜市のキャラバン・メイト養成研修に参加をしてきましたので、今回は認知症サポーターについてご説明していきたいと思います。
1.認知症サポーターとは
認知症サポーターも全国で1500万人を超えたようですので聞いたことがある方も多いかもしれません。認知症サポーターとは「認知症を正しく理解し、認知症に対する偏見を解消し、認知症の人や家族を応援する」人のことです。認知症サポーター養成講座に参加することで誰でもサポーターになることができますし、サポーターになったからといって特別何か活動に参加しなければいけないということもありません。
認知症を正しく理解して、認知症の人や家族を応援する人を増やすことが「認知症サポーターキャラバン」の目的であり、世界中で同様の取り組みが勧められています。
2.キャラバン・メイトとは
キャラバン・メイトとは、自治体事務局などと協働して認知症サポーターの育成を担う講師役になります。キャラバン・メイト養成研修は一年に一度しか行われず、毎年抽選に落ちる方が多いとのお話を聞きましたので、今回受講できた私はラッキーだったのかもしれません。
都内で仕事をしている間に、「認知症サポーター養成講座」と「ステップアップ講座」を受講していたのですが、法人を設立して地域で活動していきたいと考えていましたので、今回はキャラバン・メイト養成研修に参加させていただきました。今後は、地域のケアプラザの方や自治会の方たちと連携を取りながら養成講座を開催していきたいと考えています。
3.認知症を知ること
私は障害者施設に勤務していたことがありますので、知的な障害や精神的な障害を抱えた方が実際にどのような方たちなのかということがわかりますが、もし障害者に対する知識や経験がなかったら、車内で声を上げたり、体を揺らしながら歩いていたりする人を見たときに、「あの人は何?」「なんか怖いな」という感情を抱いてしまうのではないかと思います。
認知症も同じです。
認知症とは、「脳の疾患により認知機能が低下し、日常生活に支障をきたした状態」を指しています。何度も同じ会話を繰り返したり、排泄行為が上手くいかなかったりしても、それは疾患による症状ですので、恥ずかしいことでもなければ、差別の対象になることでもありません。認知症の方も障害を抱えた方と同様に周囲の多くの人のケアを必要としています。
私が訪問施術をしている患者さまの中にも認知症の方が多くいらっしゃいます。多くの認知症の方は、自分の症状について自覚があります。そのため、つらい想いがあふれて、施術中に涙を見せる方もいらっしゃいます。
また、心身の緊張から頚部に症状が強く出たり、不眠などの自律神経症状が出てしまう方もいらっしゃいます。
認知症サポーターキャラバンの活動を通して、認知症の方が安心して暮らしていける社会作りに貢献していきたいと考えていますので、認知症サポーター養成講座をご希望される方がいらっしゃいましたら、お気軽にご連絡ください。
また個別の認知症ケアにつきましては、別の投稿で詳しく触れていきたいと思っていますので、参考にしていただければ幸いです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?