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個性や人格を尊重する社会福祉法人 川崎市社会福祉事業団

10年以上前から看取りを行っている社会福祉法人 川崎市社会福祉事業団。お話を伺った菅さんは、ここ片平長寿の里で迷い悩みながらも成長を続けています。

菅 茉侑子さん/介護歴5年
高校時代から介護に興味を持ち、国際医療福祉大学を卒業。片平長寿の里には卒業生が在職していたため、仕事は不安なく始められたそう。現在、従来型のスタッフとして勤務しています。

母による祖母の介護を通して高齢者介護の世界へ

介護に興味を持ったのは、母が家で祖母の介護をしていた高校生の頃。介護で苦しい母と弱っていく祖母を見て、この現状をどうにかできないか、少しでも助けになれたら、と思ったんです。それで福祉について学ぼうと福祉系大学へ進みました。

利用者さんとの関係が築けず落ち込み、泣いたことも

実際の介護現場は、認知症の方や気難しい方などさまざまで、思うように関係がつくれず、落ち込み、泣きました。そんな時、先輩が「最初はうまくいかなかったよ」、「できることは徐々に増えていくよ」と声を掛けてくれました。先輩からのこの言葉は、仕事のさまざまな場面で私の心の支えになっています。

看取り介護で多くのことを学ばせてもらっています

看取りは初め不安だらけでしたが、対象の利用者さんと向き合う時間が増えることで、自分にできることは何だろうと次第に考えるようになりました。
日々をどう過ごしていくかが大切だと思うので、その方に寄り添う支援を目標にしています。

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誤嚥しないように注意しながら、入居者の食べるペースに合わせて食事介助を行う菅さん

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玄関の先に広がるエントランス。ソファやテーブル席があり、歓談スペースになっています。

特別養護老人ホーム片平長寿の里

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小田急多摩線五月台駅または小田急小田原線柿生駅が最寄駅。緑豊かな高台に立ち、施設は多床室中心の従来型と個室のユニット型を併設。デイサービスも行っており、地域に根ざした高齢者福祉に貢献しています。
神奈川県川崎市麻生区片平1829

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川崎市社会福祉事業団が運営する柿生学園は、長い歴史を持つ障害者施設。若手ホープのひとり、川上さんに施設での働きがいについてお話を伺いました。

川上 優さん/介護歴4年
保育士を目指していた短期大学在学中、障害者施設で実習を行い障害者福祉に関心を持つ。個々の可能性を見つけて手助けする仕事は保育と重なる部分があり、短大での学びが生きているそう。

元々は保育士志望だったのが実習をきっかけに進路変更

短大の実習で障害者施設に行ったのですが、自分の想像と違っていて興味が湧きました。もともと人助けをする仕事がしたかったので、一人ひとりのできることを見つけて、生きる手助けするのはどちらにも通じるものがあると思います。
ここは施設も周りのスタッフもすごくいい雰囲気で働きやすいです。また、法人内にたくさんの施設があるため、自分次第でいろいろな経験を積めるのも大きな魅力です。

気持ちが通じ合えたとき、その喜びが次への原動力に

利用者さんは寮生活で、時間になると施設内の作業場に向かいます。私たちは24時間3交代で支援しますが、発話しない方が多いので、相手の好きなことを見つけるべく日々試行錯誤。意思疎通できた瞬間に出会うと、その方と関係づくりができた!と思えてすごく嬉しいですね。
障害者施設は見学してみるとイメージと違うことに気付くと思います。利用者さんの人柄が見えてくると、仕事が楽しく、毎日違った発見がありますよ。

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相手に心を寄せて語りかける川上さん。生活寮と作業場のどちらも担当します。

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マグカップをはじめ、利用者さんが制作した作品や小物を販売。点字入り名刺も受注しています。

障害者施設 柿生学園

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1986年設立。小田急多摩線五月台駅が最寄駅の障害者支援施設。家庭的な雰囲気を大切にした小舎制の生活寮での生活支援の他、敷地内の作業場では個人の目的に沿った、個性や人格を尊重した作業活動を支援しています。
神奈川県川崎市麻生区五力田2-20-10

いろいろな施設があり多彩な経験ができる

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川崎市社会福祉事業団は高齢者施設、障害者施設、児童施設など計33施設を運営。片平長寿の里はデイサービスも併設、スタッフは特養とは別に従事します。法人内にいろいろな施設があるので、将来的に多彩な経験を積むことが可能です。

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片平長寿の里 ホーム長 牧田 正之さん

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より働きやすいように介護環境を検討中

介護機器を使ったノーリフトケアを進め、介護マニュアル等を改めて検討中です。スタッフ休憩室があり環境面は整っています。

柿生学園 園長 安部 淳子さん

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生活支援をメインにチューター制でチームで動く

職員11人前後でチームを組み、新人指導はチューター制により行っています。休みは平等に取れるよう配慮しています。

事務局 事業推進担当 野原 緑子さん

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休みはしっかり。メリハリで働きやすさを応援

年間休日は120日以上。リフレッシュ休暇は年5日。日勤は1日7.5時間勤務で働きづめを防ぐとともに、専任スタッフが職員のケアを担います。

社会福祉法人 川崎市社会福祉事業団

◉本社所在地:神奈川県川崎市高津区久地3-13-1
◉設立:1986年
◉施設数:33
◉従業員数:1078名
◉事業内容:障害者施設・高齢者施設、児童施設の運営


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