相続: 「相続税率」 <ー 相続の予備知識
今回は「相続税率」について見て行きましょう。
「相続税率」?
なんじゃそりゃ?
「相続税率」: 被相続人から相続または遺贈によって財産を取得した人が、その財産に対して納める税金の税率です。相続税は、遺産総額に応じて累進課税が適用されます。つまり、遺産総額が多いほど、税率が高くなります。
相続税率を文字で表すと、以下のようになります。
3,000万円以下:10%
3,000万円超5,000万円以下:15%
5,000万円超10,000万円以下:20%
10,000万円超1億円以下:25%
1億円超2億円以下:30%
2億円超3億円以下:35%
3億円超4億円以下:40%
4億円超5億円以下:45%
5億円超:50%
この表は、課税遺産総額が3,000万円以下の場合は10%、3,000万円超5,000万円以下の場合は15%というように、課税遺産総額に応じて税率が段階的に上がっていることを表しています。
なお、相続税には、以下の控除や特例があります。
基礎控除:3,000万円
配偶者控除:3,000万円
配偶者税額軽減:配偶者が相続人である場合に、相続税額から一定額を控除できる制度
配偶者居住権付贈与:配偶者から生前に住宅を贈与された場合に、相続税の課税対象となる財産から一定額を控除できる制度
小規模宅地等の特例:被相続人が所有していた自宅や事業用宅地等について、相続税の課税対象となる価額から一定額を控除できる制度
相続時精算課税制度:被相続人が生前に贈与した財産について、相続税を先に納税する制度
これらの控除や特例を適用すると、実際の相続税額は表に記載されている税率よりも低くなる場合があります。
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