金融用語: 「外為特会」
今回は「外為特会」についてみていきましょう。
円安だからといって、永久に為替介入できるわけではありません。
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「外為特会」: 外国為替資金特別会計の略称です。これは、政府が行う外国為替等・特別引出権、並びに対外支払の決済上必要な金銀地金の売買、これを伴う取引を円滑に行うため、外国為替資金を設置し、その歳入歳出は一般会計とは区分するための特別会計のことです。財務省が管理しており、通称「外為特会」と呼ばれています。
外為特会の主な役割
為替市場の安定化: 為替市場の変動が著しい場合、政府は外為特会の資金を使って外貨の買い支えや売り渡しを行い、為替レートの急激な変動を抑えます。
国際収支の調整: 経常収支の赤字を補填するために、外為特会の資金を使って外貨を売却し、円を買い入れることがあります。
政府の海外債務の管理: 政府が海外で発行する債券の償還や利払いのために、外為特会の資金が使われます。
外貨準備の管理: 日本が保有する外貨準備は、外為特会に計上されます。
外為特会の財源
政府短期証券の発行: 政府は、外為特会の財源を調達するために、政府短期証券を発行します。
外貨建資産の運用益: 外為特会は、外貨建資産を運用して得た利益を財源にしています。
剰余金の繰り入れ: 外為特会の毎年度の決算で剰余金が生じた場合、その一部は一般会計に繰り入れられ、財源となります。
外為特会の運営
外為特会は、財務省の管轄下にあり、財務大臣がその長を務めます。財務大臣は、外為特会の運営について、国会に報告し、承認を得なければなりません。
外為特会に関する情報
外為特会に関する情報は、財務省のホームページなどで公開されています。
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その他
外為特会は、日本の金融政策において重要な役割を果たしています。為替市場の安定化、国際収支の調整、政府の海外債務の管理、外貨準備の管理など、様々な業務を行っています。
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