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税金: 「CRS」 <ー 国際版KSKです、これでお金の海外逃亡もバレます

今回は「CRS」について説明をさせて頂きます。

国内がダメなら、資金を海外へ移せば良いとおもっても今時はCRSシステムと言うのがありまして、お金の移動はスケスケです。

例えば、米国に住む日本人の口座が丸見え、日本に住むイギリス人の口座がイギリスから丸見えできるシステムが既に存在しています。

これは「情報自動交換制度」と呼ばれています。

「CRS(Common Reporting Standard)」: 情報自動交換制度のCRSとは、各国の税務当局間で、非居住者に係る金融口座情報を自動的に交換する制度です。2014年6月に経済協力開発機構(OECD)で採択された「共通報告基準(Common Reporting Standard)」に基づいて実施されています。

CRSの目的は、外国の金融機関を利用して租税回避や脱税を行うことを防止することです。CRSの導入により、各国の税務当局は、自国に居住する非居住者の金融口座情報を、その非居住者の居住地国の税務当局から取得することができるようになります。これにより、各国の税務当局は、非居住者の課税対象となる所得を正確に把握し、適切に課税することができるようになります。

CRSの対象となる金融口座は、次のとおりです。

  • 預金口座

  • 有価証券口座

  • 保険契約

  • 信託

  • 投資ファンド

CRSの適用対象となる金融機関は、次のとおりです。

  • 預金口座の残高が1,000米ドル以上である金融機関

  • 預金口座の残高が1,000米ドル未満である金融機関のうち、年間の預入金額が32,500米ドル以上である金融機関

CRSの報告対象となる情報は、次のとおりです。

  • 口座名義人

  • 口座番号

  • 口座種類

  • 口座の残高

  • 利息収入

  • 配当収入

CRSの報告は、原則として、毎年1月末時点の口座情報を、翌年4月末までに所轄税務署長に報告します。

CRSは、2017年からOECD加盟国を中心に順次導入が開始され、現在では190以上の国・地域で導入されています。日本では、2018年1月1日から導入されています。

CRSの導入により、国際的な脱税・租税回避対策が強化されることが期待されています。

つまるところ、お金の海外逃亡をしてもバレます。

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