見出し画像

わがまま彼女の誕生日に本領発揮した、いろいろ略して”GOD”な彼のはなし

世の中に「絶対」はない。
そんなことは、今日で四半世紀を生きたことになるのだから、少しずつわかり始めていて当然なのである。でも、願ってしまいたい日だってある。だって、こんなに世界が乱れていても、互いの誕生日に会えなくても、世界でもっともしあわせだと思えたのだから。

今日は誕生日なので、自慢をしたい。いつも通り、神よりも仏よりも、偉大な彼の話なのだけど、きょうのおはなしはとびっきりのおはなしだから、少しだけ、持ち上げてみる。

彼いわく、最近の彼は「noteの住人」なのだという。毎日たくさんのひとと会っていた日々が過去のものになってしまった彼にとって、学びたいこと、書きたいことに出会うことを渇望している、そんな時期なのだろうと推測している。noteのひろいひろい海に住所を移した彼は、現実世界にあまり遊びにきてくれなくなった――わざといじわるな書き方をしているが、わたしも「どうぶつの森」の島の住人になっているので、似たようなものだ――。毎日あんなにしていたLINEも、電話も、直接会えていないこと、旅行にも行けないこと、わたしの仕事がヘビーになったことも相まって、内容が薄くなっていることを感じていた。

生理前、誕生日前日、もっとも重いクラスを2クラス教え終わって、かけにくい保護者への電話をようやく済ませて、バイトの報告を聞き、やっとの思いでたどり着いた至福の時間。朝送ったLINEに既読もなく、宙ぶらりんの状態。こうなったらもう止められない。なぜならわたしは女子なので。笑

誰もいなくなった塾の職員室から電話をかけて、真相を確かめることに。(いや、先に家帰れよ。と思うじゃないですか、ほんとそのとおり。)もうなんて言ったか覚えていないけど、なぜこうなっているのかを確かめたかった。尋ねると、彼は正直に答えてくれた(し、もうこの時点でなんて誠実な人なのって思ってた)。でも、彼とのLINEのやりとりは、わたしの一日の楽しみなのだ、譲れない。そして、彼は今the most dangerous place, Tokyo(もうええて。)でリモートワーク中の一人暮らし男子なのだ。なにかあったら誰が助けるの?コロナにかかろうが、事故ろうが、家族に止められようが、彼がなにかあったら一番に走り出せるフットワークの軽さと思いの強さが売りなわたしとしては、毎日ちゃんと生存確認が出来ないと困る。(自分で書いててまじで自己中だなあと思いますが。)

わたしは0か100かの人間なので、「わたしに興味がなくなった(大切なもの見つけた)なら、どうぞそちらへ行ってください。でも、変につなぎとめるとか、小手先だけでどうにかしようとしないでください。」という気持ちを持っている。彼とは業種も生活リズムが根本的に違うので、「平日は寝るまでに互いにまったく連絡を取らない完全な自由時間がそこそこあるでしょ?それで足りないなら、相手はわたしじゃありません。」くらいに。のんびりゆるりとのらりくら〜〜りと付き合っているのに憧れを抱かないわけではない。でも、会わない、かといって話さない、交流もしない関係に興味はないし、それを望んだり作り出す彼氏の魅力はわかるほど大人ではない。

彼はわたしの存在がいるだけで違うと話す。「神と話せないから、神と会えないからといって、神の存在を信じないのとは違うでしょう。」と。いや!!そんなこと!!!わかってるねん!!!!けど、言いたいことはわかった。彼の存在は、わたしの世界を明るく、広く、美しく、賢く変えてくれる。

そのあとも、わたしが彼との思い出の中で持っている一種の軽いトラウマの話、それのせいで一定時間連絡が返ってこないととてつもない不安に苛まれること、かといって連絡を無理して返してほしいわけではないということを伝えたり、付き合いが長くなってきたことで互いに素で接して、電話をつないでいても特に喋らない時間があることでわたしが「元気ない?」と聞いてしまって、それを「元気ないなんて言わないで!」と怒られてしまうことがわからなくて尋ねたりした。(彼はネガティブワード嫌い、わたしは彼が元気ないのが嫌だから確かめて元気にしたい。というのが真相だった。)

感情がジェットコースターのわたしは、何度か泣きながら(なんの涙なのかわからないけど)、冷静に、でも冷たくない、愛情に溢れた彼の言葉を胸にしまった。一度電話を切ってみたけど、やっぱり謝っておかなければ後悔すると思い、できるだけ冷静を心がけたメッセージを打ちながら迎えた誕生日。長文を打っている途中だったLINEの画面上に現れた彼のゆるい「おめでとー(ゆるめの絵文字)」のメッセージ。わたしはなんて素敵な人と出会えたんだと、自宅のリビングで母を背に泣いた。長文を送って、しばらくやりとりをして、「かれんのカウンセラーになりたいわ。第三者(2人の間で生きているキャラクター)を介して。」と言ってくれたことで、涙腺の小さな堤防は完全に決壊した。

その後母に一連の出来事を話すと、「ままにとってのぱぱ以上の人に出会えたようで、ままは安心してるで。」と言ってくれた。なんといっても、25年間心配をかけっぱなしの人生を見守り、何度も救ってくれた「マザー貴子」なので、また涙腺が(以下略)。

脈略をお伝えしていないことで、まったく意味のわからんことで感動している人だと映っていると思うけれど、いいの。10年後、20年後、これを2人でみて、「25歳の誕生日はこうやって迎えたよね。ただの泣き虫。」「今でもな。」とわたしの専属のカウンセラーさんと肩を並べて迎えられる日々を楽しみにしている。だから、わたしは生きる。彼も生きてもらう。

P.S.

イラスト、超かわいいですよね。彼の、不安を消してくれる言葉と雰囲気をぞうきんがけ(わたしの不安な気持ちはゴミってことで)にたとえて。


P.S. 2  〜彼さんは見ないでください〜


来年も桜が咲こうが、今年一緒に見られなかった桜が戻ってくるわけではないのだよ、コロナくん。緊急事態宣言中にあったふたりともの25歳の誕生日も戻ってこないの。1年生の入学してからの学校と塾のダブル通学でちょっとずつ仲良くなる期間も、3年生の受験勉強がんばろうの気持ちも、心と身体を健やかに育む、平和な日々をよくも吹き飛ばしたな。よくも、よくも、こんな大切なときに流行ってくれたな。自粛が2年?悪さするのも、いい加減にしなさいよ。そんなに続くんなら、2年間でも3年間でも安心して乗り越えられるように、もうサインした婚姻届を彼に送る「テレ入籍」したるからな、待っとけコロナ。おこ。

という気持ちですので、ぜひご査収くださいませ。



この記事が参加している募集

スキしてみて

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?