自分を表すことへの恐怖を超えて


こんばんは!!🌛

もう、明日から12月ですね。目まぐるしい毎日を過ごしていたら、もう2年生の後半になってしまいました。

最近は、ほぼ毎日対面授業があり、新たな友達をたくさん作ることができました。対面授業を実施してくれている大学、そして今もなお第一線で戦ってくださっている医療従事者の方に感謝申し上げます。

今回は、アルバイト代を貯めてやっと買うことができたノートパソコンでウキウキしながら記事を書いています(笑)

さて、タイピングの心地がいいな~なんて思いながら、今回はずっと書きたくてたまらなかったことについて書こうと思います。



突然ですが、私はアニメオタクで韓国人です。笑

いまでこそ、このように公言していますが、実は中高時代はアニメが好きなことを隠そうとしていました。

前回のnoteでも記述した通り、中高時代は韓国学校に通っていたため、周りは韓国人、または日本と韓国の二重国籍の子しかいなかったので、韓国人であることは隠すこともありませんでした。

しかし、友達はK-POPが好き!という子がほとんどで、「アニメが好きと言ったら気持ち悪いと思われるかな・・・。」と考え、仲の良い子にだけカミングアウトするようにしていました。

1人で、アニメを鑑賞する日々が続いていました。今じゃ絶対無理です笑

でも、あまりにも私のアニメ愛が溢れていたそうで、新たに仲良くなった友達に告白をしたところ、

「え?もうあんたがアニメ好きなことなんて、みんな知ってるんじゃない?!笑」

と言われ、そうだったのか~~~!!!となりました笑

そこからは、自分の趣味をさらけ出すようになりました。そうすることで、同じ趣味を持った友達ができたり、友達が私の趣味に興味をもってくれたりするようになりました。

自分のこと、どんどんアピールしていいんだなぁ!と思いながら中高時代を過ごしました。



しかし、高校3年生になり大学進学を考えているとき、壁にぶつかりました。

名前、どうしよう・・・


私は、韓国の名前(本名)と、日本の名前(通称名)という、2つの名前を持っています。韓国学校では当然、韓国名で在籍していたものの、日本の学校で韓国名を使うことは、

「怖い」というのが、率直な意見でした。そして、日本名で大学を志願することに決めました。

この時感じたのは漠然とした恐怖だったのですが、その後、この正体を知ることになりました。


それは、高校での面接練習の時間。

私は一般ではなく推薦入試を受けたため、面接がありました。

面接練習の際に、高校の先生に言われたのは、

「あれ?日本名で行くの?」

この一言。ただ、「はい。」と答えました。


その後、私はキャリアデザイン学部への志望理由を話しました。

「韓国学校で、日本人の先生とトラブルがあった際に、『韓国人って、みんなそうなの?』と言われてしまい傷つき、差別のない社会を作りたいと思ったからです。個々人が自分の人生と真摯に向き合う社会になれば、差別や諍いも減ると思うからです。」

私は高校2年生の時に、ある日本人の先生とトラブルがありました。先生と仲が良かった私は、先生に個人的に質問に行ったときに、テストのポイントを教えてもらいました。

しかし、私だけが聞くのは不公平ではないか?

そう思った私は、それを黒板に書き、クラスの全員に共有しました。

今思えば、先生に無断で共有してしまったのは私の失態でした。

そのことを先生に謝りに行ったとき、

「私はあなたが頑張っているから個別に教えたんだよ?それを許可もなく全員に言っちゃうの?韓国人ってみんなそうなの?!」

と怒られました。この言葉を言われた日の夜は、1人でずっと泣いていました。



面接練習をしてくれた先生は、「いや、学校でそういうことがあったっていうのはちょっとアウトだし、

それならむしろ、その差別的発言を乗り越えたっていう意味で韓国名で大学に入るべきなんじゃないの?」

と言われ、その正論に歯が立たず、考えが至らなかった自分が悔しくて、そこでも涙を流してしまいました。

先生は、自分が泣かせてしまったと思っているので本当に申し訳ないです・・・笑 

ただ、自分が空っぽすぎて、先生の言葉が正しすぎて、言い返せないのが悔しかっただけなんです。申し訳ないです。

それから、先生に面接練習をしてもらうことをやめ、友人に付き合ってもらい、無事面接は終了しました。

卒業までの間、この一連の出来事を日々反芻することで、私はやっと、なぜ韓国名で大学に入ることが怖かったのかを理解しました。

もちろん、韓国人として差別を受けるかもしれないという恐れもありましたが、それ以上に、

「韓国人」というフィルターを通して、見られるのが怖かった。

なにか自分が相手に不都合なことをしてしまったら、「韓国人だから」と思われるのが怖かった。

だから、日本名を使うことで、まっさらな状態で人間関係を構築したいと思っていたんです。

そのことに、やっと私は気付けました。

なるほど。自分を客観視できるようになると、妙に納得できて、自分のありのままの考えを受け止められるようになりました。


私は、大学でできた友達に、自分が韓国人であると打ち明けるようになりました。Twitterのプロフィールにも書くようになりました。


まだ、韓国名を全面にSNSに出せるわけではないし、逃げている部分もたくさんあります。

堂々と「韓国人」であることを言えるわけではないけれど、

それも私だなって、今は思えています!

自分を大切にできるのは、自分だけ!!!


それに、国籍とか関係なく私と接してくれる人たちが、大学にはたくさんいる。感謝しかありません。


誤解しないでほしいのは、ここでその日本人の先生を批判したいわけでも、日本と韓国の問題に言及したいわけでもありません。

「〇〇人=××」というステレオタイプの怖さを、身をもって知ったということをお伝えしたいのです。



むしろ、この出来事、そして大学入試までの日々は、非常に苦しい時期ではありましたが、自分のアイデンティティや価値観と向き合う、とても大切なターニングポイントでした。

しっかりと言語化できてよかった。

またnote書きたいと思います!

ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます。






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