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「学位取得と現地就職」アメリカ帯同中に叶えたかった2つの目標、達成できた成功の鍵とは?

CAREER MARKのスキルアップ部で過去に3度講座を開催してくださり、直近半年間ではCAREER MARK+※のプレミアムメンバーとして各種セミナーに参加し、キャリアについて一緒に考えてきたCherryさん。滞在国であるアメリカで大学に通い、現地就職もされているという輝かしい経歴に以前からずっと興味があり、今回インタビューさせていただきました。インタビューの中からCherryさんの成功の鍵として、「自信をもつこと」「困ったらプロに相談すること」の2点がキーワードとして見えてきました。

※CAREER MARK+とは、キャリアを学び、世界中の仲間と繋がり、再就職に向けて準備できるキャリアプラットフォームです。詳しくはこちらをご覧ください。

【Cherryさん(アメリカ ニューヨーク在住)/現在の活動】
2021年11月よりアメリカ、ニューヨークに駐在帯同。オンライン受講型のアメリカの大学でコンピューターサイエンスの学位取得を目指し勉強に励む傍ら、2022年1月よりソフトウェアエンジニアとしてフルリモートのプロボノ活動を開始(現在は活動休止中)。2023年より、前職での経験とオンライン大学で学んだ知識を活かし、現地企業に就職。ビジネス寄りの立ち位置でシステムの開発・運用に携わっている。過去にはCAREER MARKのスキルアップ部で、3度の講座・イベント開催経験あり。


海外への憧れなし、一度は別居も考えた

ー帯同前は日本でSE(システムエンジニア)として働かれていたようですね。退職して帯同を決意された時のお気持ちをお聞かせください。

夫のアメリカ駐在が決まった時、帯同ではなく私は日本に残ってそのまま仕事を続けるつもりでした。やりたかった大きなプロジェクトを任せられていたし、ちょうど年収もUPしたタイミングでもあり。30歳を過ぎて仕事が楽しくなってきて、周りの人間関係も良好で、心地良さを感じていました。それに学生の時に1ヶ月だけアメリカ留学をした経験があって、海外への憧れもそれほどなかったんです。家庭内で話し合った結果、結局は退職して帯同することにしたのですが……。「私のキャリアはどうなるの?」「帰国後にちゃんとまた再就職できるのだろうか?」と不安な気持ちでいっぱいでした。

ー退職した時の不安な気持ち、とてもよくわかります。不安を払拭するためになにかされたことはありますか?

キャリアについて悩んでいた時に夫から「転職エージェントに相談してみたら?」とアドバイスをもらいました。実際に相談したところ、「ブランクがあっても再就職はできる。ただし年収は100万円下がる」と言われたんです。ちょうど年収があがったタイミングで退職をしたので、また下がってしまうのが嫌でショックでした。年収を下げないためにどうすればいいのか聞いたところ、業務委託なりなにかしら仕事を続けていたほうがいいとアドバイスをいただきました。そこから私の目標が「再就職後の年収を100万円下げないこと」になりました。

ニューヨークはエリアによって異なる顔を見せる街。これは比較的南のエリアです。どことなく日本を思い出す雰囲気があるのが不思議。

年収を100万円下げないためにできること

ー現在、アメリカの大学で学位取得を目指して勉強中とのことですが、大学で学ぶことを選択した経緯を教えてください。

再就職後の年収を下げないために、①細々とでも仕事を続けること、②自分に自信を持つためになにか成し遂げたといえることをすること、の2つに取り組もうと考えました。前職の会社からリモートで働く打診をいただきましたが、時差の関係から昼夜逆転の生活になってしまうことを懸念し断念。現地就職も考えましたが、英語力に自信がなかったので踏み切れませんでした。色々調べていくうちに、アメリカでは就労において学位が重視されることを知り、コンピューターサイエンスの学位をとろうと決めました。日本で退職まで働きながら入学の準備ができ、アメリカに移ってからも通い続けることができる、完全オンラインの大学を選びました。もともと自分のキャリアにコンプレックスがあったので、大学で専門知識をつけて学位を取得すれば、自分に自信が持てると思ったんです。また、先ほどお話しした転職エージェントで求人情報を見ていた時に、外資系企業の募集要項にコンピューターサイエンスの学位が記載されているのを見つけ、帰国後の再就職時にも役立つ可能性があると勇気づけられました。

ー新しい環境で生活しながら大学の勉強を継続するのは大変ではないですか?

大学である以上、専門分野とは直接かかわらない一般教養科目や自分の苦手な分野の単位取得も必要なので、結構大変です。提出課題やテキスト、参考資料はもちろん英語なので、語学面でも苦労することはあります。渡米当初、家で勉強してばかりだったので、今振り返るともっと語学学校などに行って、現地の人との関係構築に時間を割いてもよかったかなとは思います。でも、日本で仕事をしていた時、大学や専門学校できちんと専門知識を学んできた同僚と比較して自分の知識不足を痛感していたため、こうして大学で体系立てて学び直せるのはすごく楽しいです。完全オンラインであるが故に、モチベーションの維持には苦労していますが……。今は、今年度中に単位を取得して卒業することを目標に勉強しています。

ー素晴らしいですね。現在、大学に通いながら現地就職もされているそうですね。最初は英語力に自信がなくて踏み切れなかったとおっしゃっていましたが、なにがCherryさんの背中を押したのですか?

何か細々とでも仕事を続けるという目標があったので、求人情報はいつも見ていました。最初に始めたのは、フルリモートでできるソフトウェアエンジニアのプロボノ活動。前職の経験を活かせる業務内容でしたし、他の会社での業務も経験してみたくて始めました。また、アメリカの転職エージェントと面談し、現地就職のお話をいただいたこともあったのですが、大学の勉強を優先したかったことと、やはりその時も英語力に自信がなくて見送りました。その後、ある程度大学の単位が揃い卒業が見えてきたタイミングで、やはり現地就職してみたい気持ちが大きくなり、前職の経験が活かせる今の会社の面接を受けました。社内でのコミュニケーションはもちろん英語なので不安もありましたが、オンライン大学で勉強したことで自分の専門性に自信が持てるようになり、「やってみます!」と言えました。もう少し早い段階で現地就職できていたら……と思う気持ちもありますが、このタイミングだったからこそ一歩踏み出せたんだと思います。

NYCフェリーの乗り場近くにて。観光時の交通手段としても住民の普段の足としても便利です。

困ったときはプロに相談!自分の経歴に自信が持てるようになった!


ー就職活動で苦労されたことや取り組んだことを教えてください。

前述のオンライン大学やプロボノ活動の他、ボランティア活動や語学学校など帯同中に割と色々な活動をしてきたため、自分のなにを強みとしてアピールすれば良いかわからず悩みました。とにかく思いつく限りのことを職務経歴書に書いてしまったりして…。プロに相談した方がいいと考え、CAREER MARKの1on1キャリアサポート※に申込み、職務経歴書の添削サービスを受けてみることにしました。まずは個別相談でキャリアに関するもやもやを聞いてもらったのですが、「どういったポジションへの就職を考えているのか」と質問され、改めて自分のやりたい仕事、ポジションについて考え直す機会をいただきました。また私のスキル・経験を、「メインでアピールした方が良いもの」と「無理に職務経歴書に書かずに面接でアピールした方が良いもの」に取捨選択していただき、企業がどういうポイントを評価するのかについてプロ目線でフィードバックいただけたことが非常に良かったと思います。1on1キャリアサポートを受けたことで、自分の経歴と職務経歴書の内容に前よりも自信を持つことができました。

※CAREER MARKでは、本帰国後の再就職を目指す皆さまへ個別キャリアサポートを行っています。CAREER MARKの1on1キャリアサポートについてはこちらをご覧ください。

ーその自信が就職活動を成功に導く鍵だったのですね。現在、たくさんの駐在妻・もと駐在妻の方がCAREER MARK+のメンバーとしてキャリアについて考えています。なにかアドバイスなどありますか?

私もCAREER MARK+のメンバー※として半年間、勉強会やセミナーに参加してキャリアについて考えてきました。私の場合、自分一人だと自己分析や強みの棚卸しをなにかと後回しにしてしまっていたため、勉強会に参加して強制的に掘り起こす機会を作れたことがありがたかったです。また、本帰国後に再就職を考えている方は、本帰国が決まってからではなく、時間に余裕があるうちに職務経歴書の添削を依頼しておくことをおすすめします。タイミングとしては、CAREER MARK+の勉強会で学んだ内容が頭に残っているうちに職務経歴書を書いて添削サービスをお願いするのが一番おすすめです。

※CAREER MARK+のメンバー登録はこちらから。

ーなるほど。職務経歴書は、再就職しようと思ったタイミングではなくて時間に余裕がある帯同期間中に書いて、添削を依頼しておくとよいのですね。
様々な活動や自己研鑽に精力的に取り組んでいるCherryさんですが、最後に帯同生活で大切にされていることを教えてください。

大切にしていることは2つあります。1つ目は「人と比べないこと」です。日本でバリバリ働いている人を見て「いいな……」と思ったり、働いてない自分は何も取り柄がないと思ったり……帯同生活を送っていると誰もが一度は感じることだと思うんです。仕事の処理能力とかスキル、年収、所属組織名などはあくまで人間の一面であり、転職市場での価値の上下はあってもそれは人間の価値や存在意義とは全く別の話であることを忘れないようにしています。
2つ目は「無理をしないこと」。アメリカに住んでいるんだからアメリカでしかできないことをしなきゃ!と思って無理してしまって落ち込んだりすることがあります。そういう時は一度立ち止まって「本当に自分がそうなりたいのか」と考えるようにしています。あまり無理をすると、うまくいかなかったり後で必ず影響がでてしますので、今取り組んでいることが難しいとわかった時点で、方向転換やスケジュール調整をすると良いと思います。

アッパーウェスト周辺にて。ビルによって高さやデザインがさまざまで、ビルの観察も案外楽しいです。

インタビュー・文:
CAREER MARK インターン 山口 友妃慧



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