危機のときこそこれまで以上の創造力と行動力を!
311以来ビッグな外的要因により事業活動の軌道修正や方向転換を強いられています。このような状況下では、「創造力」と「行動力」を持って事業活動に集中することを肝に銘じています。
●創造力
正しい生の情報収集により少し先の未来を予測。それを踏まえ、事業活動の方向性を見定める。また、やり方や方法論(策)あらゆる可能性を考えることも大事。半歩先と一歩先を想像し、その先にある三歩先を創造する。
●行動力
ネットニュース以外の生の情報収集に努めること。同業他社、それぞれの業界、各国の状況など様々な視点や角度を持つ”人”からの情報が有用。それを基に行動内容を練り上げ、意思決定し、普段の2~3倍の行動をする。
日本で感染がじわじわと不安視され始めた1月上旬から、中国本土(もしくはメインランド以外の台湾など含め)からの情報収集をスタートさせました。日々アップデートのある韓国、そして日本の感染者数増大など現地の情報をできるだけ多く、オンタイムで収集していました。
企業経営ももちろん、何事も後の祭りとなる前に、”何が起こり何ができるか”を考えるためにも出来る限りの情報収集と状況把握、そして対策&実行という一連のプロセスを回します。今回も特例ではなく、常日頃課題解決や新規開発などへ向き合うプロセス同様に取り組んでいます。ただ、外的要因がアンコトローラブル(外的要因とはいえコントロールできる物事もあるがちょいとできない事柄である)であればあるほど、主導権が握りにくいこと、それに伴い正しくオンタイムでより多くの情報収集と都度スピーディーに意思決定することが求められます。普段以上に、創造力と行動力を持ち過ごしています。
Covid騒動により弊社が変えたことを備忘録含め、ここに記しておきます。
1. 社内変化について
リモートワークは厳格に実施!
元々フレキシブル勤務である我が社ですが、1月下旬くらいからより厳格なリモートワークを考えるようになりました。今日までの流れは以下の通りです。
1月:自宅勤務を辞さない働き方をより実現するよう社員に強くことを意識し始めた
2月:オフィスに週2-3日(合計)しか来ないリモートへ変化させることを考えた 時差勤務&人混みを避けることへの意識付け*しかしながら新たなメンバーを迎え入れる事情により結局通常通り週5日オフィスに出入りすることとなった
3月上旬:いよいよパンデミック前兆っぽいと予測し、最低週3日間は自宅勤務を命じる
3月中旬:完璧なるリモート勤務を命じる
3月下旬(←今):最低4月10日までは完全リモート勤務。何らかの事情によりオフィス出勤希望の場合、承諾を得ること。また、プライベートでも出歩くことのないよう伝える
このような流れで完全なるリモートへ移行しました。正直、完璧なるリモートは初めての試みであるため出来る限りのルールを定めました。
Career Flyリモートワークのルール
1. マメにコミュニケーション
2. マメに言語化する
3. マメなタイムマネジメント
1について、これまで以上に個々ともチームともコミュニケーションを図ることをしています。コミュニケーションツールはSlackです。何かあればチャットで遠慮なく問い合わせ、対話が必要だったらコールする。議論検討が必要であれば、スケジュールリクエストして打ち合わせ実施する。対面している時以上にコミュニケーションの回数を増やしています。毎日、17時に一日したことのレポートと各自リクエスト受付をするMTGも実施しています。
2は、コミュニケーションを促進するためにできるだけビジュアライズすることに努めています。ToDo然り、朝10時までに各自リスト報告orカレンダーに細かく記載することを義務化しました。また、これまで以上に文字起こしすることを意図的に取り組んでいます。
3は、経営者が特に悩むポイントだと思います。目が行き届かなくなる分、社員ひとり一人のセルフマネジメント力が必要となってきます。今回を絶好のチャンスと考え、セルフマネジメント力を高める仕掛けをすることが管理職に求められることです。
そのために、”今一度社員個々の目標”と”会社の目標”を明確に伝え理解してもらうこと。そして、社員も会社も共通ゴールを認識し、社員自身のモチベーションを高めます。それが、セルフマネジメント力向上につながり、タイムマネジメント力も副次的に磨きあがるのだと考えます。
私自身、一人で現在の会社を立ち上げた経緯により、「自分がきちんと動いた(努力した)分結果となり現れる」ことを経験しています。そのため、目標を持つことで自分自身をドライブさせることや夢中になることを知ることができ、それが自己コントロール力に繋がっています。
リモートに伴い制度や環境整備が必要であったため、そこも柔軟に対応しています。弊社は人数が少ないため即対応できるものの、社員数が多い企業であればあるほど物理的な課題一つひとつへの対応に時間もコストも労力も注ぎ込むこととなります。パワーが伴いますが、これを機に!という切り替えでぜひ乗り越えていただきたいです。
戦略の軌道修正
もちろん事業戦略の変更はあります。といいますか、変わらずやることはやる、そしてプラスアルファの動きがでてきている、というのが適当です。
弊社の場合、世界中(国内居住&海外居住)から外国籍人材を扱っています。割合は「海外5:国内5」。感染者が多い国の方々へ入国規制が出される前からビザ無給化を想定しており、実際に中国、韓国、イタリアなどの国に対する当面のビザ発給停止が実現となりました。そんな中、海外居住者への職業紹介見通しがたてていないことが現状です。
国内居住の外国籍人材へしばらくは注力すること、また海外居住の人材に対する支援タイミングやビザ発給が可能な国籍へ限定するなど変化に基づいた対応が必要となります。
また、営業戦略についてもプラスの戦略を鋭意政策中です。
コロナ影響により企業の採用計画立て直しも実際に起こっており、クライアント企業の動きもそれぞれ顕在化してきております。先日の記事内に詳しく載せています。
弊社はIT業界で活躍する企業クライアントが多いことから、今のところコロナでの大きな影響はみられていません。影響がでるとしたらこれからかもしれません。今のところ影響があるとしたら、やはり資金的な体力有無により来月以降動きがでてくるでしょう。
また、IT業界の中でも「通信企業」「Edutech(教育コンテンツ配信プラットフォーム開発)」「エンタメコンテンツ配信企業」などコロナ特需の企業は人材採用を加速させていくでしょう。
観光、飲食、小売、イベント業は引き続き苦しい時期が続きます。同業界の企業で来月4月入社予定の新卒者への内定取消しを出している中小企業もてできているようです。(もちろん全社が該当するわけではない)ましてや、中途人材の採用ニーズは減り、コストカットへ舵を切ることになるでしょう。
できるだけ多くの企業が生き残り、日本経済を一丸となり立て直していきたい。弊社も今できることを粛々と行い、これまでと変わらない長期ビジョン実現を目指し事業活動を続けて行きたいと思います!
来年2021年4月はゆったりとした気持ちで桜を見上げることができますように。
Career Fly キャリアフライ 大野理恵
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