トラウマの溶解と2019年2月ファシリテーター研修

〈40年近く抱えていたトラウマが溶解した記録〉

2019年2月
ファシリテーター研修合宿。

2日間、朝から晩まで研修。
私にとって、ものすごく大きな、人生に立ち塞がる壁、とも言えるトラウマを上書きしたと思う。

私にはトラウマがある。
小学校3-4年の2年間クラス中から無視される、というなかなか楽しくない学校生活を送った。
キッカケは女の子のリーダーの気にくわない女子を順に無視する、という遊びを断った事。
翌日から女子リーダーに脅された男子も含めクラス全員から2年間シカトされる事になった。

おかげで私の中には女子の集団に対する恐怖心があり、共同作業とか集団で同じ部屋で寝る、という事に嫌悪感を覚える。←だから未だに女子会は避ける。

もちろん、私にだって、イジメ続けた女子と今目の前で関わっている女子が違う人物である事くらい認識している。

でも集団になった女子の嫌らしいほどの負のパワーを骨の髄まで味わったので、女は集うとロクでもない、という気持ちが根底にある。

ファシリテーター研修合宿では

女子5人部屋雑魚寝（24時間逃げ場所ない）
←もうこれだけで行きたくない。

チームを組んで、ワークショップを作り実行する
←「女子はそもそも強い者の意見に従い自分の意見を言わず（影で言う）曖昧で結論を出して行動するのが苦手な傾向がある」というすり込みが私の中にあるので序列のない中でのチームでのワークはストレスフルなイメージしか湧かず行きたくない。

空気読んで、相手の思惑察して、相手の思惑をさも自分の意見の様に話して合意形成して自分では作りたくもない何かを作る・・・
うわ、メンドくさ・・

前日の金曜日、恐怖心で殆ど眠れず。
土曜日4時半に起きる。
お腹痛いってキャンセルするか？
頭の中は
「いきたくない」
でいっぱい。

いきたくないいきたくないいきたくないいきたくないいきたくない・・・
イキタクナイ

なぜ私は準備をして重い荷物を抱えて、重い心を抱えて家の戸を開けてるんだ。
行きたくないんだよ、ワタシは！

電車に乗ったら今度は
帰りたい帰りたい帰りたい帰りたい帰りたい帰りたい帰りたい・・・
カエリタイ

なんで私は三浦海岸（遠いな！）の駅改札を出ちゃうんだ・・
帰りたいよ・・

会場入りしてみんなの顔（既に共に学び、語り合った人が殆ど）を見ても、恐怖心は消えない。

雑魚寝部屋の恐怖と、チームの恐怖。
と、兎に角、無難な人と組みたい！←無難な人って誰なんだか。

なんか長いのでチームになる時の感情については中略。

結論から言うと

行って良かった。心から。

チームでのワークも「無難にやり過ごそう」とか言う気持ち吹っ飛んでて、自分の引き出し全部開けた。

ストーリーテリング、というかナラティブが得意な私の能力を全部出したか、というとそこは不足で自分のケチさに不満は残るけど、
チームで腹を割って全力で話し、自分達の根元からテーマを見つけ皆で同じ方向を向いてゼロから何を作る、をやり遂げられた事は、本当に良かった。

あのチームで本当に良かった。
共同作業に対する恐怖心が上書きされた。

トラウマはそう簡単に消えはしないんだろうけど、ずっと避けていた同等の立場での共同作業を、無難ではなく、引き出し開けまくって、腹割りまくってやり遂げられた事が、私にとっての大きな一歩かな。

なんだか人生のやり残したイベントを周回遅れて回収した感じ。