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#21 就職活動の軸を「人」というのはアリかナシか

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キャリアコンサルタントの笹井典子です。

今週は、3年生向けの業界研究ワークショップからスタートしました。これから就職活動をするにあたり、どのように業界を選んだら良いか?ということを少人数で意見交換をしていくものです。

とはいうものの、基本的には「業界を選ぶための基準=価値観」を理解することや、自分が選んだ業界から、価値観を掘り下げるという事の重要性をお伝えするので、半分は自己分析・自己理解のWSでもあります。

世間で言われている「就職活動の軸」私は「価値基準」だと捉えています。

「就活の軸は○○です」というと、それっぽく聞こえて安心してしまうのが怖いなぁとも思います。

よくあるのは

「国際的なこと(海外進出している)」→海外ならどこでも?なんでもいいの?

「やりがいを持てること」→やりがいって何?

「役に立つこと」→仕事は全て人の役に立ちます

「会社の雰囲気」→雰囲気ねぇ

「福利厚生」→振り出しに戻って考えましょう

などなど・・・

昨日の業界研究WSでも参加者の半数が「就職活動の軸は、人です」と言っていました。

前述した「海外」「やりがい」「役位に立つ」などと同様、抽象的すぎますね。

本人の中には、具体的な理由があるのかもしれないものの、それを言語化していないがために相手には伝わらない。しかし、本人の中では「当たり前」な価値観なので、具体的に説明する必要がないと思っている、という状態です。

wsに参加している方に「人」ってどうゆうこと?と確認したところ「会社の人を尊敬できるかどうか?ということが軸です」と言っていました。

しかし、学生が会社の人に会うチャンスはインターンシップや会社説明会。直接採用面接で会うこともあるかもしれませんが、実際に会話する機会も少ない中で、どうやって「尊敬できる人」と認定するのでしょうか?また、よくある「人事の方の人柄に惹かれた」という応募理由も同様。(私はこれを『人事の人柄マジック』と呼んでいます。人事の方も、多くの学生が応募してくれるよう、好印象対応をするのは基本です。仕事ですから)入社後人事の人と一緒に仕事できるわけではありませんしね。自分の周りに尊敬できる人がいるかどうかは、入ってみないとわからない・・・というのが現実。

と、少々毒を吐きましたが💦

就職活動の軸として「人」というのはアリかナシか、と言ったらナシですが

「アリ」な状態(自分の価値基準)にたどり着く重要なヒントにはなります。

自分が軸だと思って出したキーワードを、掘り下げて、価値基準につなげていくことで、抽象的な就活の軸(もどき)から脱却しましょう。

掘り下げるときには、5W1Dで考えることをお勧めしています。

掘り下げ方についてはまた次回にお伝えしますね。

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございます。
Have a great career_weave!


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