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面接指導者の心得3 答えを教えない指導

フリー面接トレーナーのnoriさんです。

面接初心者🔰のための面接対策コーナー、略して【めんたいこ

今回は、『面接指導者の心得』の第3段です。

日頃、面接を受けられる方の参考やモチベアップになればと思い、面接対策コーナーを書き続けてます。
一方で、指導者側も日々自己研鑽をしていく必要があるので、自戒の念を込めて『指導者の心得』について綴ります。

今日の【めんたいこ79】

少し批判めいた内容になるかもしれません。あらかじめご容赦ください。

就職指導では、我々指導者側の価値観が反映されやすいと、以前の「面接指導者の心得」でもお伝えしました。

その考えの延長ですが、私たち指導者側が注意すること。そして受け手である受講者、生徒、顧客の皆さんも同様の注意が必要です。

正解がないとわかっているのに正解として提供する教え方

面接ではよくありますが、「何て言えば正解か?」の質問がよく寄せられます。

自分の事を聞かれているのに、数学のように唯一解があるわけでもありません。

それでも、面接に不安、面接が苦手な方からすれば、「解答」があることに安心感があるのは否定できません。

それでもあえて言いますが、やはり正解はなく、自分で答えを見つけることが求められています。

虚像の自分では何も解決しない

私は、面接対策、人物試験対策とは、模擬面接をすれば良いとは思いません。むしろ、自己分析や仕事研究を通して、何を伝えたいか整理整頓することを重視してほしいと願っています。

ですが、その行為自体は面倒で時間もかかり、さらに言語化することは決して容易ではありません。

そのため、世に溢れる「正解のような言葉」に惑わされている方が少なくありません。

例えば、自身の短所を述べると、なぜか「心配性」と答える方が多いと感じます。

これは、無難で当たり障りがなく、長所としても、「しっかり確認ができる」などの切り替えしができることから、短所の言い回しとして重宝していると考えられます。

話してくれた方に、「実際にそうなの?」と尋ねると、「そうでもありません」もしくは「そういわれたらそうだと思う」など、消極的な意見が返ってきます。

自分で考えたならまだしも、「先生に言われたから」「ネットでそうした方がいいって書いてあった」等と、都市伝説にすがるかのような考えに陥っている方が少なくありません。

指導者側の影響力

私たち指導者は良くも悪くも影響力があります。
特に個人面談の際には悩みを共有できているなどの場合、信頼してもらえていことからも相手に与える影響力は大きくなりがちです。

私たちは、内定をもらえるように指導することは大切なミッションです。
少なくとも相談者には、内定を取るための指導と受け止めてもらえば良いと思います。

ですが、私たち自身の心構えは、さらに先を見据えて、ミスマッチが起きないことや、活躍人材として育てることを念頭に置いて指導することです。

「教える」のではなく「一緒に考える」

私たちが与えるものは、「答え」ではなく「ヒント」です。
筆記試験ではないからです。

「一緒に考える」ことこそ、重要な役割です。

誰もが自分自身を客観的に捉えることはできません。
第三者の目で見て、捉え方の視野を広げ、フィードバックを繰り返すことで、新たな発見があるはずです。

問題の解き方とは異なりますが、自分自身が何を伝えたいのか、情報を整理して、言語化を一緒に取り組むことで互いに納得感のある「回答トーク内容」ができます。
与えるべきは「正解」ではなく、「考え方のヒント」です。
そして取り組むべきは、このように言いなさいと指示を出したり教えたりする事ではなく、難しい問題を一緒に考える、寄り添う姿勢です。

最後に

就職の指導者は、人に寄り添える素晴らしい仕事です。
私自身も彼らを励ますだけではなく、彼らから支えられ、ヒントをもらい成長できています。

一方で、最近では、一部の方から答えを教えてくれないとネガティブに捉えられていることも知っています。
まだまだ信頼関係ができてないと反省して、一緒に面トレを頑張っていきったいですね。

今回はここまで。それじゃあまた(^o^)/~~

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