ホステスの女性との出会い、そして社会福祉を考える #2
思い切って始めた職探し。
Google検索ワードは「デリヘル 内勤 求人」
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まずは前回の記事
ホステスの方に話を聞いた話から。
夜の仕事をしていたがために、自分のやりたい仕事ができなかったという話を聞いて、夜の仕事について調べまくった私。ホステスという仕事以外にも調べていくうちに、性風俗産業で働く女性のことが知りたくなった。
夜の仕事を選ぶ理由は?
調べていくうちに考えたこと。
「夜の仕事、特に性風俗で働こうと思う瞬間って?お金がないから、どうしても風俗で働かなければならなくなった時って聞くけど、本当なのかな?」
「じゃあ、イヤイヤ働いてるのかな?」
前回の記事に登場したホステスだった女性は、①お金が欲しかった ②田舎から出てきた自分を試したかった、と言っていた。
私が学生の時に見たテレビ番組では、親の借金を払わなければいけないからと、18歳になった歳に風俗で働き始めた女の子が映し出されていた。
きっと、十人十色いろんな理由があって働いてるに違いない。でも自分の中で事例が少なすぎる。先の疑問に対するアンサーが見当たらないとも思った。一人一人の声が知りたかった。
本も読んだ。働く女性のルポは世の中にたくさんある。そこには疑問への答えらしき女性の事情が様々に記載されていた。ただ、読者に読ませるための偏った内容であったり、好奇な眼のようなものを感じてしまって(すみません、私の考えすぎかも)、もっと手触り感のあるリアルなことを自分の目で確かめたいと思った。
リアルな手触り感と偏見
というのも、その時私は、偏見を持たずにフラットに物事を捉えたかったのだ。ただ、人は知らないと自分が知ってる限りの想像から物事をこうじゃないかと仮定して、それがまるで正かのように考えてしまう。
「夜の仕事万歳!ガンガン働こう!」とセックスワーカーとして働くことを推進するわけでもなく、「夜の仕事をさせる女性軽視の社会なんて!」というような極端なフェミニストにもなりたくなくて。(もちろん、どちらも必要な議論だと思う)
ただただ目の前にいた女性が困っていたから、当時の彼女のような人のために何かできるようになりたい、という想いだけが自分を突き動かした。たまたま夜の仕事で働いていただけじゃないかと。
ちなみに、その思いが強くなって国家資格のキャリアコンサルタントと社会福祉士の資格をこの期間にそれぞれ取得した。キャリア相談に乗れるようになりたいということと、女性が抱える様々な問題に、社会資源やエンパワメントにより支援ができないかと考えたからだ。
これで当時の彼女に何かできるかな?
いや、資格を取ったからといって、夜の仕事をしている方の相談に乗れるかと言ったらそんな自信がない。それに、いくら調べたからといって、そこで働く人のことを知らなすぎる。堂々巡りだ。
これはもう、実際に働く人に会わないといけないとも思った。
そこで思い切って始めた職探し
「デリヘル 内勤 求人」。
私がGoogle検索した時のキーワードだ。
私は当時もほかに仕事をしていた。そのため、その仕事を続けながらでもできる、お手伝いのような仕事を見つけては片っ端からメールを送った。
「働かせてください!」と。
ほとんどのお店からは連絡がなかった。
たった一軒を除いて。
つづく
あたらしいトビラ
夜の仕事をする女性のキャリア相談をするため、一般企業で働く傍ら、デリヘルのスタッフとしてお手伝い。趣味はお笑いとコーヒーと旅すること。こんな人もいるんだって思ってもらうために筆をとる。
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