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河瀬直美監督の話を聴いたこと

おおお、いろいろとすることがあって七夕以来の投稿・・最近暑いですね・・体力がないというか集中力がないというかいまいちぱっとしません。これは困ったな・・

書く気力も力も(能力的にも体力的にも)ないので、メモを頼りにこの前の河瀨直美監督のお話しをお聞きしたことを書いておこうと思います。ええ、これもう2週間も前か・・時間の感覚がおかしい・・

私の勤務する大経大のお近くの大工大で、新しい図書館・ラーニングコモンズができるということで、記念イベントが開催されたので参加しました。

最初に学長から「人と本、人と人が交わる場、創造するきっかけとしたい」というお言葉があり、そういう場を意識的に創ることが大事だな〜と思いました。一般参加者はみられなかったのですが、グランドキャニオンのような図書館らしい。淀川を臨み、景色もとても美しかったです。

河瀬直美監督は大工大での講演、ということで、「モノづくり」と「映画作り」の相違や創造活動を通じて社会に伝えたいことについて話そう、という前置きではじまりました。確かにそういう共通点を見出せるなと思いました。そして、今の世の中だからこそ、本を開くという行為が必要。誰かと語ることが必要。ということを言っておられ、ここでもやはり「身体性」がキーワードだ・・と私は思ったわけです。

実は河瀨直美監督、名前しか知らない💦あと、先日の上野千鶴子先生と同様、東大の入学式でお話しをされたことくらいしか知らなかった。映画もまだ見れていません。この日に初めていろいろ知りました。

まず、奈良出身、奈良を拠点とした映画製作をされているということ。その理由は「どこかに行く理由がない」から。自分がいるところが世界の中心で、1300年の歴史を持つ奈良での自分を持っていたい。「世界の一流は自分を持っていない人の言葉を聞かない」から。「歴史はお金では買えず、自分事として世界へ発信し創造することが大事」だから奈良にいる。

おお・・・いちいち響く言葉だな・・

そして、小さい頃のこととか、映画を撮るに至った経緯、建築家になりたかったことなど。

教育の役割。「環境が劣悪でも自分を見てくれる人がいるという関係性があれば」「地域がつながり合うこと」それらを体現するような「教育の場が求められているのではないか」なら国際映画祭のこと。

自然との関係。「人と自然と科学の関係性。自然や死という目に見えないものへの健全な恐れ」「自分が死んだ後のことを自分が生まれる前のことに学ぶ」万博の構想。

そして、これは若者へのメッセージだろう。「世界が自分を認知するために、いろんなことに手を出さずに本当に大事なことに早く出会い、それだけをやると強度が増し、地球の裏側に届く。よろこび、好き、ときめく、心の声を聴く」

そのために、本と出会おうという事なのだろうな・・・

そのための、人づくりを大学は担っている・・・

と、実践からにじみ出るいきいきした言葉に引き付けられました。聞き手の八木早希さんもすごい!新しい図書館・ラーニングコモンズにふさわしい対談だったと思います。

世の中にはたくさんの大学があり、18歳人口も減っていく中で、大学の役割も変化している。そのような中での学びの意義を明確にし、発信すること、創発していくこと。大学に行けば何か新しい知と出会えるようなワクワクする場であること。そういう学びを創っていきたいな、と思いました。

河瀬直美さんの映画もみてみよう!




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