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『異文化"生活"体験10年分Story』一人の男の子との出会い🌼金曜日は日本語教師の日

こんにちは。

先々週の金曜日に、

↑で、最初の『がっつり異文化体験』のお話を書き、
↓で、次の10年分の『がっつり異文化体験10年分』のお話を書き、

今日は『異文化"生活"体験10年分Story』一人の男の子との出会い
を、ご紹介したいと思います。

前回の記事では『仕事』での異文化体験Storyでしたが、今回は、『生活』での異文化体験物語です。

日本語教師になる?ならない?の時に、一番最初にお世話になった日本語学校から、
「ホストファミリーとか、いかがですか?」
と、ご提案をいただき、夢にも思ってなかったワードでしたが、

『ホストファミリーか、、、』と、家族一同、興味が生まれ、
『じゃ、やってみます✨️』と、受入を開始したのが、多分、30代前半だったかな〜、と。

一番最初のゲストは、↓イギリス人のミッシェル、でした。

外国人との毎晩の"かんぱい!"は、本当に楽しかった〜♬

見上げるほどの高身長で、見た目も、振る舞いも、英語も、考え方も、生活パターンも、オープンマインドも、全てが
「これが外国人なんだ、、、」
と、衝撃の嵐!でした。

下は、歴代のゲスト達のほんの数名ですが(総勢100名くらい受け入れることになりました^^;)

スイス人のパスカル。DJさん。今思えば、どことなく小室哲哉さんに似た雰囲気とgoing my wayぶりだったな、、、と懐古^^


イタリア人のマリアさん。本当にキレイで、キレイで、キレイな ステキな女性でした♥️


カールとアンジェリカ。カールは当時23歳、娘ちゃんは、多分まだ3,4歳?!アーミーのパパは、厳しい躾で娘を鍛え、見ている私たちも、口を出して良いものか毎日胸を痛めた日々でした、、。


ドイツのトラウデルさん。3人の息子さんを育て上げた紆余曲折の子育てStoryは、私の子育て人生に、どれほど励ましになったか分かりません、、、。


世界中の外国人達と共に生活をし、ただただ毎日一緒に話して、ご飯食べて、時々遊んで、、、それだけだったのですが、この約10年の、そして、約100名のみんなとの生活体験は、私の「異文化哲学」に、更に深く深く「根っこ」を作ってくれたような気がします。

あ、笑える範囲の異文化エピソードをちょっとご紹介すると、、、

・毎日白い服、白いパンツ、白い靴下、しか着てなかったドイツの男の子。
「どうして?」と尋ねると、
「来る前にネットで見たら、日本の夏はとても暑いから、白以外着ない。って見て。だから、全部切る物は「白」だけ、持って来たんだけど、、、」

・「じゃ、やり方教えるから、ちょっとメモしてね〜。」
「はい、OK!」と言って取り出したのが”筆”。
「・・・、あれ?ペンは?」
「え?日本って、筆で書くんですよね、みんな?」

・「いらっしゃ〜い、はい、どうぞ、あがってください〜。」
「は〜い、これからよろしくお願いします〜。(コンコンコン、、、)」
「(え、コンコン、、、)あ、靴!日本では家の中で靴は履かないから、そこで脱いでね。」
「あ、そうですか、すみません!(スタスタスタ、、、)
「(え、スタスタ、、、)え、サンダル?!」
「・・・え?靴が駄目なんですよね、、、?」

こんな感じで、後になって笑い話になるものもあれば、一番心に残る一人の男の子との出会いもあって、、、。

「どうして毎日カップラーメン食べてるの?」
と、NYから来た20代前半の男の子に尋ねると、

「お金がない」とのこと。

日本に来るために、教授にお願いして、やっとチャンスを得ることができて。あとは、お金がなかったから、昼と夜、アルバイトを掛け持ちして、ギリギリお金を貯めてきたんだ、、、。」

と。

決して「日本に来るお金があったから」ではなく「どうにか行きたい」という気持ち優先で来日を決め、そこから必死でお金を稼いだ、とのこと。

この子は、毎晩リビングでカップラーメンを食べていました。
そして、そのカップラーメンの背景に、ただただ
「日本に行きたかった」
という、その願いと努力があって、そして、

家に来てくれました。

お酒を飲み過ぎて、家の近所で警察沙汰になって、頭を冷やすために、私がバケツの水を上からかぶせて激怒したこともあるし、

一緒に地域のバドミントン大会に出て、大笑いしながら遊んだこともあるし。

たった一ヶ月の滞在でしたが、帰国の時は、大泣きで、大泣きで。
もちろんそれほどの深い絆は生まれてたとは思うものの、とても感動的な別れの理由は、その後知ることになりました。

数年して、私が彼の家に遊びに行ったときに、彼のお母さんと話をして知った彼と家族の過去。

NY在住のロシア人、ユダヤ教の彼と彼の家族の人生観、価値観は特別で(私にとって)

「生きる」ために定住の地を求めて、さまよって、そして「今は」NYに住んでいた、私が訪問した当時、

「ねえmama、明日、V君、誕生日だよね。いつもどんな風にお祝いしてるの?何かケーキでも買ってこようか?」

という私の提案に、

「お祝いなんてしない、しない。ただハグをして、おめでとう。今日もI LOVE YOUって、これで十分でしょ?」

とのこと

「え???子どもの誕生日を、もっとHappyにお祝いしないの??」
と内心思ったその後で、

「働くことが一番大事。それだけ。」

それ以外、「働く=生きる」以外、何も求めない価値観を知り、そして本当に誕生日の朝に見た光景は、朝起きて、mamaとV君が

「V、HappyBirthday, I LOVE YOU。」
と、ハグをして、そのまま出勤。

心を痛めることではないけど、飾らない人生を生きる彼らの日常生活の中から見えた
「生きる=働く」だけ、というシンプルな価値観には、いろいろな意味で、大きな衝撃を受けました。

「人生が豊かであるかどうかの前に、「生きる」ことを続けるだけ」

「異文化×仕事」の10年から、自分なりの異文化哲学を学んだ10年
「異文化×生活」の10年から、世界中の価値観の違いを体験した次の10年

そして、これらの体験と価値観を学んで、私はそれから日本語教師になったのですが、、、

っと、こういう背景の先に「大泣きの、感動的な別れ」があったんだと、そう思うと、切ない気持ちが今もこみ上げてきます。

何を作っても、すごく感謝をしてくれて、
いつも感謝を返してくれて、、、

これ以上長くならないように、この辺でストップしますね。

あ、最後に、この子が私にくれたメッセージ、、、

「僕は、人間の残酷な部分を今までずっと見てきた。世界は、あなたが思っているのとは全然違うんだよ。残虐な場面、人間を山ほどこの目で見てきて僕が今分かること。あなたは、世界の中で1/10000000の人です。それは覚えておいて下さい。あなたのような人は、世の中にほとんどいない。」


来週の火曜日はまりりんの日です。
まりりん、バトンタッチで〜す!








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