見出し画像

下積み経験、それは戦略的に。

商品企画やりたいです!経営コンサルタントになりたいです!

卒業後にやってみたい事、なりたい職業がある学生が相談に来た時、必ず聴くことがあります。

「〇〇になるために、今どんなことしてるの?」

。。。たいていの学生はそこで無言になります。

1.職務経歴からできること

わたしはCDA(キャリアカウンセラー)と国家資格キャリアコンサルタントの資格を取得した後、その使い途を明確に決めていました。

それは大学生のキャリア支援です。

「この道ひと筋何十年」のような1つの業界や職種に特化した経歴をわたしは持っていません。

新卒で入ったコーヒー会社を半年で辞め、家業の会社を手伝いながら、カフェを開業しその後医療事務資格を取って、急性期医療機関へ。この入り混じった職業経験を活かせる道は。。。大学の就活相談か人材派遣会社だよね、となった訳です。

その世界(業界)に特化している人は専門性を求められる領域では重宝されます。一方で「それしか知らない人」になりがちです。大学も昔は専門職の経験者をキャリア相談員に多く採用していました。しかし今は起業も含め多様なキャリア選択が可能な時代。学生の就活相談にも柔軟な対応が求められるようになってきました。

前述の職業経歴でも分かるように、わたしは何十年のキャリアを積む人よりは、自分の設定した目標を短期的なスパンで達成し変化し続けるのが好きみたいです。

その代わり新たな仕事に就く際、どうすれば自分が思い描くキャリアに到達できるか、その戦略はめちゃくちゃ真剣に考えます。

2.自分で仕事が選べる人になろう

キャリアカウンセラーの資格を取ってすぐに大学のキャリアセンターで職員になれる訳ではないので、就活相談の実務経験を積むことから始めました。派遣会社に数社登録し、大学の求人案件に強く時給も良心的な派遣会社に絞って仕事紹介を受けました。

1つ目の大学は9ヶ月という短さでしたが、大学での相談業務の流れ、各種就活支援セミナーやガイダンスの段取り、アンケート集計、ゼミの出張授業の資料づくりなどいわゆる下積み経験、基本的な業務はできるようになりました。同じ事務系での経験(会計事務、医療事務)があったことも幸いしました。

2つ目の大学選びで重視したのは「大学の知名度」です。どこの大学で学生のキャリア支援の経験を積むか、派遣社員ではなく職員としての経験を積める点にもこだわりました。

そして紹介予定派遣の面談で受かった大学は、受験者数全国1位を毎年のように取っている超マンモス大学でした。3ヶ月の派遣社員勤務を経て大学の契約職員となりました。ここでの2年間で学生相談の実務経験を強固にすることができました。

それまでは自分から派遣会社にお願いしても実務経験の少なさから大学面談(顔合わせ)まで辿り着けないことが多かったです。しかし今ではわたしの職歴を見て派遣会社から求人紹介が複数届くようになりました。

今、SNSに溢れる著名人もいきなり世に出てそのジャンルの第一線で活躍しているはずはありません。知られざる下積み、試行錯誤の繰り返しを経て現在のキャリアがあります。

3.なぜ下積み経験が必要なのか

なりたい職業、やりたい事がある人は

「その目的を達するに今、何を、どこで、どのくらいやるか」戦略的下積みをオススメします。

それが職業的な基礎体力となり自分を支えてくれる体幹になるからです。サッカーでも体幹がしっかりしている選手は、ちょっと当てられたぐらいでは倒れず自分の持ち味を発揮することができます。自分のプレーを続けていることで周りからも徐々に注目、評価されステップアップのチャンスが巡ってくるのだと思います。

学生のうちからできること、学生だからこそできる下積みもきっとあるはずです。戦略的な下積み経験の先に、なりたい自分がひょっこり顔を出してくるのではないのでしょうか?

(おしまい)


もしサポートいただけましたら、学生のキャリア支援に関する活動費として大切に使わせていただきます。