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私の仕事②〜職業訓練校のキャリコンの大変なところ

さのなおこです。

子育てをしながら、職業訓練校でキャリアコンサルタントとして働いています。

前回は、私の仕事について、何をしているかや仕事のやりがいに触れました。

今回は、仕事の大変さ3点について、まとめてみたいと思います。

仕事の大変なところは?

①就職率が求められること

 就職するための訓練校なので、就職率が求められます。

 受講している方に、受講中か、修了後早いタイミングで就職してもらうためのサポートが必要です。

訓練は、公的な費用ででまかなわれているので当然ですが、就職率が目標の数字にいかないとかなり問題視されるので、プレッシャーです。

 訓練中から就職活動する方が大半ですが、中には修了後にゆっくり探していきたいという考えの方もいます。

就職活動をなかなかしてくれない人の一例〜

・訓練修了後も、失業保険を受給できる受講者さん
 → 一部の方ですが、受給資格によって、訓練修了後も受給が続けられる方がいます。受給できる間は仕事に就きたくないという考えとなり、就職活動に消極的なパターンです。

・配偶者に収入があるなど、経済的に切羽詰まっていない受講者さん
 → 様々な理由を出して、就職活動をしない方がけっこういます。
 訓練修了してから、ゆっくり探すというスタンスだと、こちらが求める期間内には就職決定とはなりません。

入所時に、全員の方に訓練しながら就職活動も積極的にすることを誓約してもらっているのですが…

実際にはこのような現状です。

もちろん、個人の意向は尊重しますが、
職業訓練の目的を考えると複雑な気持ちです。

そして、就職率を求められている立場としても、辛いところです。

②支援に苦労する方も多い中で、結果を出さなくてはならない

 上記で、なかなか就職活動しない受講者がいることを記載しました。

 その一方、就職意欲はあるが、様々な事情により支援が一筋縄にいかない方もいるのです。

 そもそも、職業訓練校には、就職が難しかったという理由で入所してくる方も多いのです。

 ・仕事が続かず、過去の職歴がとても多い方
 (特に若年者でなく、40代以上でそのような状況の方)
 → もちろん、キャリコンの中で、ご本人と整理したり、応募書類の書き方のアドバイスをしますが、企業から見たときに採用されにくい状況にあります。

 ・コミュニケーションがとても苦手な方
 → 会話や人と接することがとても苦手な方がいます。キャリアコンサルティングの中で、少しでも話せるようなアプローチをしたり、面接の練習などもしますが、内定をもらえるまで難しいです。

 ・病を抱えており、今後の働き方が見えない方
 → 訓練に来るまで、メンタル疾患などで療養していて、働くための「リハビリ」のような意味で、訓練校に来る方もいます。

 「障害」という形でオープンにされている方は、障害者専用求人に応募したり、その分野の専門機関に相談することもできますが、そこまでいかない状況の方への対応は、苦慮します。 

 本当に困っている方だからこそ、サポートしがいがあるとも言えるのですが、
そのような中でも就職率の数字は決まっていますので、大変です。

③訓練を実施する先生方との連携

 私の働く職業訓練校では、訓練を実施する専門の先生方がいます。

 訓練実施を含めクラス運営は先生方が担っていて、私はキャリア支援の専門家として関わる形になります。

 そのため、先生と連携してキャリア支援をしていくことが重要です

 先生方は、専門分野についても、人材の能力開発という面でもスペシャリストなので、尊敬しています。

 しかし、就職支援に対して、様々なスタンス、考え方の先生がいるので、それぞれの先生に沿った対応が求められます。

 気を使うのは、例えばこんな感じです。

 ・就職支援に熱心な先生
 → 先生の意見をよく聞きながら、頻繁にコミュニケーションをとりながら、進めていく。

 ・就職支援にそれほど熱心でない。又は、他業務がとても忙しい先生
 → こちらサイドで積極的に進める。状況はときどき報告をする感じ。あまり、頻繁な報告や相談は、ご迷惑かも?と思う。

 訓練の都合で、職員室にあまり戻らない先生もいます。なので、伝言メモも使ったり、直接相談したいことは少しの時間を見つけて話しかけたり・・・と、工夫しています。

 最初は苦労しましたが、今は、先生に応じた対応にも慣れ、うまくコミュニケーションがとれるようになっていると思います。

 キャリア支援をする上で、対受講者とは違う部分で苦労したことでしたので、挙げてみました。

このように、大変な面もありますが、前回記事で書いたようにやりがいもあり、キャリアコンサルタントとしての経験を積むことのできる仕事だと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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