ダイエットしている
前回の記事でアンケートを募った。協力してくれた方、本当にどうもありがとう。最高だなみんな。大好きだぜ。俺が神様ならみんなになんでも好きなものあげちゃう。みたらし団子とか。いいよ、ナイススティックとかあげちゃう。
その方がコメントしやすいと思って「反応しない」と書いちゃったので我慢したけど、ここで感謝を述べさせてください。ありがとう!
自分アンケート答えなかったなあ……って思ってる人も全然引け目を感じる必要はないからね。伝わってるよ気持ち。俺が代弁しとくからよ! 要はあれだよな、「自民党は良くない」ってそう思ってるんだよな? 俺は政治とかよくわかんないけど、伝わったよ。いや違いますけど、みたいな顔してるけどわかってる。ああ。いいんだよ。政治の話するの照れるもんな。よせったら。「政権交代が必要だ」って意見なんだよな?
前回読まなかった人のためにも説明しておくと、前回は本当にとんでもなくエロい話をずっとしてたんですね。いやあ、エロかった。ええ、ドアノブをそんなことに!? エロかった……。ドアノブがそんなところからも!? すごかった。
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飲み会で「全員で喋りたい」vs「隣の人としっぽり話したい」という2つのスタンスの間に溝があるという話だったんだけど、俺は前者だから「隣同士で話してる人」を残らず殺すことにしたという結論になったんだったな。
あれから俺もちょっと考え直した。コメントでいただいた意見ですが、たまたま隣になった人と意外に意気投合することもあるもんね。
「全員が楽しむ」が目標なので、よく考えると下の図みたくならないようにだけすれば各々の自由でいいな。こうなったらすぐ呼んでくれ。これは許さん。大暴れしに行くから。
あと関係ないけど、「3人で歩いてるとき」の推奨フォーメーション描いたから促進していこうな。
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中学生の頃、人間関係がうまくいかなくて「俺と全く同じセンスで同じ思考の奴がクラスにいたら楽しいのになあ」と思ってた。ツボが一緒だからそいつの言うこと全部面白いし、俺の言うことに全部笑ってくれるのだ。孤独を感じるといつもそんな妄想をしてた。
でも今思うと、そんな奴いたとしてもすぐに飽きるだろうし、多分そいつの中にも俺との「違い」を探すんだろうと思う。本当は、違いがあるから面白いのだ。
「人との違い」は色んな悲しいことを生んできただろうけど、逆に「全く同じ」だと面白くない。人によって得意不得意もあるしな。俺は生まれつき声がデカいので飲み会では有利なのだ。声が通らなかったり、大勢の前で話すのが苦手な人もいるしな。そんな人に「みんなに話せ」と言うのは横暴だった。
色んなスタンスがあるから面白いし楽しいんだと思う。俺もちょっと押し付けがましかったと反省している。俺がそうだからってみんなもそうだと決めるのは良くなかった。そんなことを思った。
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それでみんなそうだと思うんだけど、俺もXにエロアカウントを持っている。普通持ってるよな。俺はつぶやいたりしないんだが、フォロー欄を見るとあらゆるエロアカウントに飛べるという仕組みだ。夢だな。21世紀、夢のアカウントだな。大阪万博に向けて俺も準備万端というわけだ。
少しずつ育ってきたなあと思っていた数日前、10人ぐらいから一気にフォローされた。なんだろうなと思ってプロフィールを見ると、みんな似通っている。
「JD」「155cm」「セフレ募集中」とか、そんな感じのテイストだ。
へえ、なるほど。まあ半分は業者とかだろうな。そのへんは俺もわかっている。念のため全員フォローバックしたが、マジで下心とかは無い。マジでマジで。完全にゼロだ。純粋に念のためだ。
そしたらDMが来た。お、DMじゃんと思って。念のためにすぐ開いた。心配だからな。もしかするとってこともある。もし本当に募集してたら心配だからな。それだけが心配だ。
8件ぐらい一気に来ていて、少し表現は違うがみんな同じような文面だった。LINEのQRコードが最初に貼ってあって、
「今すぐここに来て! 裏垢女子がみんな集まってるよ♪ エロおじが足りてないの!」
ぶっ飛ばすぞお前ら。誰が引っかかるんだよこんな古典的なやつ。俺を「エロおじ」扱いしてるのも気に食わねえし。エロくねえよ俺。
だいたいエロおじが足りてねえわけねえだろ。余っちゃって困ってんだ世の中では。恵方巻きぐらい余ってんだエロおじは。
騙すにしてももうちょっとドキドキさせてくれるんだと思ってた。正直もうちょっと誘導に乗ってみようと思ってたんだけど、こんな単純な手法なんだな。で引っかかる奴がいるんだろうな。まったく、お騒がせなJDがいたものだ。
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最近ダイエットしている。久しぶりに山登りをしたら全身がボロボロのおじさん(15歳ぐらい上)に置いていかれた。その人は俺の先輩なんだが、若い頃に働きすぎて主な関節が大体ぶっ壊れてしまったのだ。遊びすぎたガンプラみたいな人だ。強く押すとバラバラになるから、つい先日ガガンボに負けてバラバラになってた。そんな人に置いてかれるほどの体力の無さはやばい。太り過ぎなのだ。
ダイエットしようと思うといつも、うまそうなものが俺の前に現れる。前回は始めた翌日にキャッチャーミットみたいな大きさのクリームパンを見つけてしまった。なんでそんなのがあるんだよ。キャッチャーミットみたいな大きさのクリームパンがあったら食べちゃうだろ。あっという間に食べてた。おいしくはなかった。
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中1で100kg超えてたから、そのまま成長して高1の時点で117kgだった。耐えた方だよな。ちなみに今は110kgだ。体脂肪率は100%で、そういうトマトジュースみたいになってる。
100kg超えると何か色々どうでもよくなって気にも留めてなかったんだが、高2の身体測定で「105kg」になっていた。1年で12kg痩せたのだ。何もしてないのに。なんなら本当に毎日ポテトチップス食ってた。母親が補充するのだ。俺は単純で、あると食べちゃうので、あるから食べてた。翌日もあるから食べちゃう。無かったら食べないの。でもあるから食べちゃう。
「105kg」はセンセーショナルな数字だった。5リットル献血したら100kg切るのだ。今すぐ俺をカブトガニみたいにしてくれ。100kg切るというのは夢みたいな話で、もう「0.1トンじゃん!」ってひどいこと言われることもなくなるわけだ。「俺、105kg」のニュースは瞬く間に学年中に広まった。俺も調子に乗ってインタビューに答えたりしていた。
以前「マラソン大会」の記事で触れた、常に俺より少し重い「高津くん」を覚えているだろうか。知らない人は高津くんが「俺より常に重い」ことだけ覚えてもらえれば大丈夫だ。その高津くんの体重も速報が回ってきた。なんと「105kg」とのことだった。
高津も俺も今回105kgか。高津は去年120kgぐらいあったはずだが、お互いにずいぶん痩せたんだなあと思っているのも束の間、体育教師が俺を呼びに教室にやって来た。今すぐ体育館に来てほしいとのことだ。どうしたんだろうと思いながら体育教師についていく。
体育館に行くと、そこには高津がいて、他にも何人か重量級の男たちが揃っている。俺含めて5人ぐらいいただろうか。全員揃ったな、という感じで体育教師が俺たちに向かって言った。
「今回105kgだったメンバーに集まってもらった」「全員105kgだ」
みんなで顔を見合わせる。高津と俺は常に別格なんだが、他の連中は俺らよりちょっとスリムだ。全員が同じ体重? 普通に考えて不自然だった。測定ミスか?
「ちょっと俺(俺のこと)、体重計にもう一回乗ってみろ」
「はあ……」
やっぱり体重計の針は「105kg」を指す。俺はほっと胸をなで下ろした。やっぱり105kgだったんだ。よかった。
「ここに、高津。乗ってみろ」
俺をそのままに高津を乗せた。狭い体重計に俺と高津が密着して乗る。
体重計の針は「105kg」のままだ。ということは。
「な? 高津が0kgなわけないよな! ははは!(笑)」
こいつ大丈夫か? 仮にも教師なんだよな? 明日から学校来なくなったらどうすんだよ。
「というわけで残念でした(笑)もう一回測るぞ」
体育館の奥、体育倉庫の前に連れて行かれる。いろんな部活の道具がある奥の奥から、ガラガラと厳つい体重計が出てきた。見たことあるだろうか、反対側に重りを乗せて釣り合ったところで重さを測定する大昔の体重計だ。普通は米俵とかを測るのに使うものだが、なんでそんなものがあるのか未だにわからない。
体育教師もどうして使い方を知ってるのか全然わからなかったが(支点をずらしたりするところがトリッキーなのだ)、次々に本当の体重が測定されていく。
「徳原、108kg」「茂木、え〜105kg」「おお〜」。なにが「おお〜」なんだ。
「高津、123kg」「はい次、俺」
ドキドキしながら結果を待つ。「え〜、120kg」。くそ! 体重計め! 「推定105kg」でよかったじゃねえか! 知りたくなかった本当の体重など。
「じゃあ書き直しとけよ。解散」
身体測定の延長戦が終わった。
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一回、125kgから88kgまで落としたことがあった。4年ぐらい前だ。そのあと環境が変わってプロ野球選手ぐらい焼肉に行ってたら元に戻ってしまった。今回はどこまで落とせるだろうか。ヱヴァンゲリヲンみたいな体型になりたい。
今日の夕飯は刺身だけだった。豪華な猫みたいな気分だ。ダイエットしてる人一緒にやろうぜ。勝負しよう。体重の落ち幅で勝負だ。人によっては消滅するかもしれない。俺は標準体重まで50kg近くバッファがあるからな。
またあのクリームパンみたいなの見つけないといいなと祈っている。落とし穴は不意にやってくるからな。今めちゃくちゃ気になってるのは「りくろーおじさんのチーズケーキ」だ。うまそうすぎる。大阪にしかないから安心してたが、パクった商品が東京にもあるらしい。早く敗訴してくれ。
お腹すいた。今回は以上。バイバイ。
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