海外転居の準備(特にアメリカ)②

アメリカへ移住する時に日本で必要になった処理に関して備忘録として記載します。移住して半年以上経つので忘れているところもあるかもしれませんが可能な限り思い出して。今回は公的なもの以外について記載していきます。

1. 引っ越し荷物は?
2. 銀行口座は?
3. 携帯電話は?
4. 住所変更は?


これらのことは渡航先(アメリカ)に着いてからのことにも関わってくるので人によって条件は異なると思います。

1. 引っ越しってどうやるの?
日本に住んでいる場合、世帯がある場合などは単身赴任する場合を除き大量の荷物が発生します。服、靴、生活必需品、消耗品、常備薬…など様々な種類のものが発生するにもかかわらず飛行機移動時には運べる量が限られます。さらに新品のものを運ぶとなると関税がかかる場合があるし、国に寄っては持ち込めないものも存在します。本稿ではアメリカ移住時に私たちがとった方法を記載します。

1-1. 国内引っ越し
我々は持ち家を賃貸に出し、実家を一時的住所を設定しました。免許の更新や郵便物の転送なども考えると最適だったからです。持ち家を売却、もしくは賃貸であれば解約し一時的に生活できる場所へ転居するという方法でもいいとは思いますがこの場合多くの大型家具は処分か売却の必要があります。海外赴任であれば企業によっては引っ越し業者の行う家具預かりサービスなども利用できるようですが私たちは利用できませんでした。

まず引っ越し業者に頼み国内引っ越しと海外引っ越しの見積もりを出してもらいました。具体的には海外にもっていかないけどキープしたいもの、は実家へ、海外にもっていきたいけど飛行機には持ち込まないものは船便(もしくは空輸)してもらうという手はずです。この際渡航先の住所が決定していなくても手続きは可能ですが、決まり次第連絡しないと船に乗せてもらえませんので注意が必要です。国内引っ越しが済んだ後は実家にしばらく済ませてもらう形でした。

1-2 海外引っ越し
海外引っ越し荷物が決定したら、業者に頼んで梱包してもらいます。コンテナに入れることができないものもあるので逐一専門家(業者)に聞きながら進めましょう。基本的な注意点はリチウムイオンバッテリー薬品です。市販薬以外はアメリカへ持ち込めませんでした。船便はCOVID下でさらにdelayが発生し、最終的に3か月ほどかかりました。私たちは6月に移住し、冬服を船便で送りましたのでぎりぎりセーフという感じでしたが、渡航時期と相談し衣服には注意した方がいいと思われます。最終的に1週間分程度の衣服、常備薬、PC、iPadなどの電子機器、歯ブラシやティッシュなどの消耗品を飛行機の手荷物に入れ、大人二人でトランク大を二つずつ持っていくことで事足りました。変圧器を持ち込みはしましたが、結局日本でしか使用できない家電は持ってきておらず使わず終いです(結局お気に入りの家電などがない限り変圧器は不要かと思います)。

2. 銀行口座
当然日本に銀行口座が存在するはずですし、クレジットカードも今まで通り使えます。ですが当然手数料がかかるため短期間の渡航でない限りは現地の銀行に口座を開設しクレジットカードを契約する必要があります。現地で銀行を開設すること自体は難しいことではないのですが、社会保障番号(Social security number, SSN)が必要という記事を多く見かけます。SSNも取得は難しくありませんが、入国後すぐに取得できるわけではありません。(これらアメリカ入国後の手続きも今後作成していきます。)ですので今回は日本にいながらアメリカの銀行口座を開設する、という方法を取りました。UFJ銀行に口座を持っていたので、パシフィック・リム・カンパニーベネフィット・プログラムを利用してユニオンバンクのアカウントを開設しました。(ユニオンバンク売却後も変わらずこのサービスは利用できるようです。)必要書類を郵送すれば数週間で開設可能です。私は渡航してすぐに給与が発生するので口座があった方がよかったという点もあります。

3. 日本の携帯電話、渡航先での携帯電話
今まで通り日本の友人や家族とのやり取りはlineで行いたい、でも渡航先での電話も必要。至極当たり前のことですが色々と選択肢があります。一番単純なのは海外で新しく携帯電話を購入し、lineなどのアカウントを新しい電話番号に紐づける、という方法でしょう。その場合日本の携帯電話を休止したり、場合によっては解約する必要が出てきます。解約すると今の電話番号が失われるので帰国後が煩雑になるのが問題です。また今の電話番号で登録している日本の各種サービス(特に銀行、郵便局)が使用できなくなります。また休止も無料ではないため注意が必要です。

ここで我々がとった方法は格安SIMに乗り換え日本の携帯電話は維持したうえで、アメリカのSIMと契約するという方法です。Rakuten mobileに乗り換えると基本使用料0円で指定の地域であればインターネット通信料も1GBまでは無料…どこで利益を得ているんだと思ってしまう内容ですが、実際支払いは生じることなく現在も使用しています。(海外通話は当然有料)SIM free化(SIM lock解除)が必要ではあるものの、携帯ショップの方に任せてたらすぐに手続き完了しました。

アメリカのSIMを契約するにはSSNが必要SSN取得には数週間かかる…という点で日本からも加入できるHanacellを選択しました。通信料が非常に高額ですが基本的にRakuten mobileで1GBまで通信は可能なので、必要最低限の電話に使用するのであれば特に問題はないでしょう。日本の携帯電話を維持しないのであれば普通に現地SIMを契約する方が割安です。

4. 日本の住所、郵便物など
原則通販などの住所は実家など親族の住所にするのが普通でしょう。従来の住所あてに自分でものを郵送することはないはずなので。では他人が郵便物を旧住所に送ってくる場合は?基本的には郵便局へ転送手続きをしておきましょう。その他、旧職場や所属組織、銀行、生命保険会社など思いつく限り住所変更を申し出ておきます。転送されてきた郵便物の送付元には親族を通して住所変更や郵便物の差し止めをお願いすることになると思います。

以上が日本を出る前に必要になった各種手続きのpart 2でした。他にもあった気がしますが今思いつく限りはこんなところでしょうか。


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