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離婚問題。それからー⑫

彼がホテル暮らしをしている間、
平日はLINEで毎日やり取りをした。
猫たちの写真を送ったり、
今日はこんなことがあったなど
他愛無いおしゃべりをしたり。

週末帰って来た時には色々話をした。
別れたいと言う割には、
私と話そうとする姿勢があって。

え、大丈夫なの?
このまま元に戻れる??
そんな淡い期待をして。

でも月曜日になると荷物をまとめて出て行く。
やっぱりだめなのか、と凹んで
そしてまた同じことを繰り返す。

でも3週間くらいで、そんな生活は終わった。
「もう、ホテル暮らしはやめる」
この言葉を聞いたとき、元に戻るってこと!?と
すごく期待したけど…。

彼曰く
「ホテル暮らしをしても、別れたいという
 俺の気持ちは変わらないことがわかった」
ということだった。

毎日LINEのやり取りがあって?
会えばちゃんと話もするのに?
それでも別れたいっていうの??
なんで????
私には彼の気持ちがよくわからなかった。
今でもわからないけど。

だけどホテル暮らしをやめて
また接する時間が増えるということは
修復のチャンス!と思ったことも事実。

私は手放せるほど彼を愛しているけど
やっぱり彼と一緒にいたいから頑張る。
頑張って見せる。
だって愛してるから!

こんな風に思っていたかな。

そして彼とまた普通に暮らすようになって
彼の帰宅時間が以前より少し早くなった。
離婚騒動が持ち上がる前から、
彼は毎日深夜まで残業して
帰宅するのはいつも午前様だった。
それなのに、20時頃には帰宅する日が
続いたのだ。

これはいい兆候なのでは!?と勝手に考え
より一層、彼に愛を伝えようと
必死になっていた。

今思えば本当に「必死に」だった。
相手が受け取れるかどうかは関係なく
私が与えたいから与え続ける。

そんな感じだったように思う。

些細な彼の言動から、
もう大丈夫なのでは?
彼の気が変わったのでは?
と、毎日毎日
期待を持てる材料というか、縋る付ける材料を
探していた。

そしてある日、
とうとう彼の何かが崩れてしまった。

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