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OET medicine#1 (申し込みまで)

OET medicineとは?

Australiaの医学英語試験です。イギリスや、その他の国でも大学などに留学するときに必要になるIELTSのオーストラリア医学版、です。アラフィフ世代では、"英検"やTOEICは知ってても、IELTSすら?のレベル。

このOET medicineが何故今認知されつつあるのか、それは、USMLEでStep2 CS (Clinical Skill)の試験がCOVID19の影響で中止になり、代わりに期間限定ということで、英語力の証明に受けるように言われたのが、このOET medicineです。

受ける前は、正直、そんな難しくないだろう、と根拠もなく思っていたのですが、結果として5ヶ月間毎月テストを受けまくる、という羽目に陥り、USMLE 3回分よりも費用がかかる結果に。

1回の受験費用はAUD 587.00なので、日本円にすると50,210円(2022年時点)ですね。それに受験準備オンラインコースを受け、さらに大阪に行くには毎回新幹線とホテルが必要です。都合がわるくなったら延期はできるのですが、1回AUD 120くらい(すみません、うろ覚えです)かかります。なので賢い受験生の皆様は、キチンと準備して自信をつけてから受けると良いでしょう(老婆心)。

私は期限があり、数撃ちゃあたる、で受けました。結果的に2021年4月3日に初回テストを大阪会場で受けて、受かったのは2021年9月10日のお茶の水Sola CityでのCBT試験でした。

https://www.occupationalenglishtest.org/

USMELのテスト内容は?

話す、聞く、書く、読む、の英語4技能試験です。
リスニング:40分   医学についての、モノローグ(一人語り)ダイアローグ(インタビュー形式)を聞きながら、正しい答えを選ぶ。聞き取りながら同時に問題文を読むのが難しい。
リーディング:60分  院内の掲示やe-mail、薬についての説明、臨床試験のことなど、様々な文章を読んで、正しい答えを選ぶ
スピーキング:20分  大阪のオンサイトでは、オーストラリア人の直接会話、CBTでは、ZOOMでオーストラリアとつなげて会話します。設定はほぼ診察室。患者は大人だったり、子供で大人の付き添いがいたり。患者の問診から、診断をつけて処方などして、終了するまで。
ライティング:45分  紹介状一択なので、一番対策し易い。書き方は定型で決まっています。日本やアメリカと違い、日付は日/月/年の順番でかきます。何度か添削してもうと良いでしょう。

USMLEの到達目標は、1回の試験で4技能とも、GradeB以上をとること。オーストラリアの臨床では半年以内に別々の試験でもGradeBを1回でもとればOK。筆者は最初から、リスニングのみ、GradeBに後一歩からまったく伸びず、苦労しました。


USMLEでのOET利用は、いつから、いつまで?

当初の計画はこうでした。
-2020年3月にUSMLE Step1 CK (Clinical Knowledge)を受けて合格
→ 2020年の夏休みを利用してStep2 CS (Clinical Skill: 米国内でしかうけられない、模擬患者を使った実技試験です)受験のつもりで飛行機予約。

2020年2月ごろに試験を予約しよう、と思ってECFMG>On-line Services>For physicians>OASISにアクセスするけど、COVID19の影響で全米に数箇所ある(International Medical Graduate: IMGにはAtlantaが人気?)予約サイトはどこも閉じていました。

ECFMG OASISのANNOUNCEMENTS

まてどくらせど、予約サイトは一向にOpenせず、とうとう、2020年6月17日にECFMGから届いたメールで CSは再開できないけど、OET Medicineを代替としてアクセプトするよ、と記載(↓)があり、

2020/6/17のThe ECFMG Reporterのメール

そしてとうとうStep2 CSはもう中断です、との連絡が!(2021/1/26)

2021/1/26のThe ECFMG Reporterのメール

そこで、腹をくくって、OETの勉強を始めようと思ったのです。ちょうど、1月末にStep2 CKを受験したので、それが終わってから対策を立てようとの目論見です。なので、今後どこまでこのOET medicineが継続するのか、将来はよく分かりませんが、現状では、ECFMGを取りたければ、OET medicine受けるべし、です。

ちなみに、もともとOET medicineはオーストラリアや英国で臨床医学(医師のみでなく、看護師、薬剤師含めたいろんな職種のコメディカル含む)をやる方が受ける試験なので、USMLE関係なく、受験されている方が一定数いました。今は一気に受験人数が増えた、ということです。

実際筆者が受験した際も、以前オーストラリアで2年臨床医として働いて、次はまた英国に行こうと思うので受験している、という先生もいましたし、友人でもオーストラリで臨床学びたいと、一緒に受けて合格した先生もいます。

OET medicineの申し込み

OET official websiteから "BOOK A TEST'``を選び、申込みします。2021年の4月まではほぼ1ヶ月に1回、会場は大阪の"UK Plus Osaka"でのみのテストでしたが、5月ごろから月2回が増え、2021年7月からは、そのうち1回はCouputer-based test (CBT) が受けられるようになり、東京の御茶ノ水ソラシティ(USMLE含め、いろんなConputer試験の東京会場はここですね)でも受験が可能になりました。

今OETのサイトを見ると、以下のように3つが選べます。上左:御茶ノ水でのCBT、 上右 : 大阪でのCBT、下 : UK Plus Osakaのリアル会場での受験。 自分の居住地と、試験の受けやすさで決めると良いと思います。私は御茶ノ水でのCBTが良かったです。理由は、そこで受かったから、というのもありますが。

Mar 12 2022現在のOET medicine画面

CBTのメリット

  • 都内の人、大阪の人なら近くで受験可能

  • 周囲の人に気を取られず、試験に集中できる

  • 午前中、午後が選べて、約3時間ほどで終了し、スピーキングは別(空いていれば当日午後とかにして1日で終わらせることも可能)

  • スピーキングはCBTの日を中心に前後1週間程度で30分の予約なので、割と自由に時間を設定できる。そして1回は時間変更可(1万円程度必要)。

CBTのデメリット

  • 月1回、金曜日のみのテスト(休暇取る必要あり)

  • リスニングテスト、私が受けたのがSola cityでも最初だったので、模擬テストと違った不具合発生(リスニングがPlayボタンを押さないと進まない、など)で時間をロスした。音声が流れないときはPlayボタンを押しましょう。もう解消されているかもしれませんが。

  • スピーキングテストを別に予約する

  • スピーキングテストはZOOMで行われ、(今は違うかもしれないが)相手の人もマスクしたままだったので、やや聞き取りにくい。

  • スピーキングテストではイヤホンやマイクの使用不可(かなり厳しく部屋の状況などチェックされる)

会場受験のメリット

  • 紙に書き込める。リスニングやリーディングでこれってとこにアンダーバーで印を付けたりできる

  • 土曜日が試験日なので、病院によっては休暇を取る必要なし

  • 1日で終了する

  • 同じ受験をする人と情報交換できる(MAXで15人くらまで受けられるようです)

  • スピーキングテストは1-2人のオーストラリア人の方が行ってくださるので、何回も受けると、少し慣れて緊張が取れてくる(何回受けたんだ・・)

  • UK Plus Osakaは大阪駅徒歩5分程度で交通至便、食事も困りません

会場受験のデメリット

  • 朝早く大阪会場に集合(朝8時までにUK Plus Osaka会場に集合)

  • リスニングは、正面に置いたCDプレーヤーから流れる音声のみ。人数が多くて後ろの席、とかだと、席によっての当たり外れがあるかも(席は事前に決められています)

  • ライティングを紙に鉛筆で書くのをメリット、と感じる人もいるかもしれないですが、普段電子カルテ入力に慣れていれば、断然CBTの方が入力が早い

次回は対策方法について記載します

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