【大学受験#1】夏休みに向けた勉強(英語編)

1. はじめに(#1・2共通)

 高校生の中には,「夏休みに勉強すればいいや」と考えている人もいるであろう。確かに,高3の夏休みから勉強して志望校に合格する人”も”いる。しかしながら,そのような人は極稀であり,大抵元々のポテンシャルを発揮して合格しているだけなので,普通の人はその考えを捨てるべきである。そこで,本稿では,GWが終わり少し生活が落ち着いている状況で,夏休みに向けてどのように勉強していくかを示していく。

2. 自分自身の分析(#1・2共通)

 これからの勉強法を教授する前に,自身自身のことを分析しておく必要がある。具体的には,「自分は努力型かどうか」,「自分は計画的か突発的か」などである。自身の性質・性格が理解できていないのに,闇雲に勉強を進めるのは,勉強のモチベーションを維持するためにも避けた方が良い。また,「英語が嫌い」,「数学が嫌い」だけで分析を終わらせるのではなく,「数学の三角関数が嫌い」というように単元別の分析を進めていってほしい。なぜなら,人間は嫌いな範囲が広すぎると,それに比例してモチベーションが低下してしまうからだ。その分析が終わった上で,勉強方法を見てほしい。

3. 夏休みに向けた勉強方法【英語】

3-1. 基礎知識の定着

 英語は,単語や熟語,文法といった基礎知識の定着が夏休みまでにできているかどうかで,今後の伸びがかなり変わってくる。大学入試の試験では,主に長文読解の問題が多いといっても,読解問題の中で文法を問う場合は少なくないし,私立に至っては大問1つが文法問題になっていたりする。それゆえ,英語の基礎知識が定着していないと,長文を読めるほどの能力が身につかない。

 単語や熟語は,何度も単語帳を眺めて単純に見る回数を増やす必要がある。当たり前だが,既に覚えている単語はスルーして,ひたすら覚えていない単語の意味を覚えていく。私立専願の場合は,単語の意味だけ覚えておけば,入試に太刀打ちできるであろう。

 まずは,1冊を完璧にすることを目指そう。たまに数冊の単語帳を持っている学生を見かけるが,個人的には単語帳を変えてもあまり効果がないと考える。

3-2. 英文解釈

 基礎知識が定着してきたら,次は英文解釈に取り組んでほしい。英文解釈に取り組む理由としては,文構造が把握できることがとても大切になってくることが挙げられる。例えば,英文の文型が分かることで,文章の読む速度が格段に向上する。文型については,後日別記事で記述したい。

 私が高校生相手に授業を進める場合は,現時点(高3の4~6月)で英文解釈や短文読解に取り組むようにしている。なぜなら,文法などの基礎知識は基本的に高2の時点で8割方完成させておかないと,長文対策や他教科の対策に手が回らなくなってしまうからだ。

 おすすめのテキストは,『英文解釈の技術』シリーズである。本シリーズは,難易度が入門・基礎・発展と分かれており,自身のレベルに合わせて使い分けられるので,よく吟味してから購入いただきたい。また,各単元に絞った文章が出題されるため,文法を復習したくなった時にどの単元を確認したらよいか分かりやすくなっている。しかし,入門でも意外と難易度が高いことはご理解ください。

4. おわりに

 ここまで,自分自身の分析と夏休みに向けた勉強法について述べてきたが,現時点で基礎知識が定着していなかったとしても,”今から”頑張れば当然追いつける。ただ,無理せずに勉強を進めてほしい。

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