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カピバラジオ#54 1週間の相場まとめ(7/4~7/8)

 こんにちは!投資カピバラ(@Capybara_Stock)と申します。

平日22時30分からClubhouseというアプリにて、「米国株相場実況」というルームを主催させていただいています!

毎週日曜22:00~はTwitterSpacesにて、一週間の相場振り返り&マシュマロで募集した質問にお答えする時間を設けています。

なにかご意見・ご質問などありましたらいつも通りマシュマロを送ってくだされば、23時ごろ〜回答させてただきます👍

本記事は全編無料でお読みいただけます。
もし本記事に価値を感じてくださった方がおられましたら
投げ銭をいただけますと大変嬉しいです。

それではお楽しみください!

◆今週の指数値動き

 ダウ30指数 +0.77%
 S&P500指数 +1.94%
 NASDAQ100指数 +4.66%
 NASDAQ総合指数 +4.56%
 ラッセル2000指数 +2.47%
 (ARKK +13.68%)
 ⇒指数は4連騰。出来高は減少しつつも先週金曜日のモメンタムを維持。
 ⇒S&P500は6/27,28の高値を抜けられず。上ヌケした場合にも50SMAが上値抵抗線に。

 ⇒NASDAQ総合はかろうじて6/27の高値を上ヌケ。50SMA=11659が上値抵抗線に。

・FEAR&GREED INDEXは「30:Fear(←14:Extreme Fear)」
 https://money.cnn.com/data/fear-and-greed/

・NAAIM Exposure Index(機関投資家センチメント)は「27.85(←30.66)」
 https://www.naaim.org/programs/naaim-exposure-index/
 ⇒機関投資家ポジションは横ばい

・VIX:26.70⇨24.64

・ファクター別:
 好調:一般消費財・ハイテク・通信
    ⇒GAFAM+T中心に大幅上昇。
 不調:素材・エネルギー・公益
    ⇒リセッション懸念で素材・エネルギー急落。原油価格-3.4%
    ⇒長期金利急騰で公益セクター下落。

・金利:イールドカーブはベアフラットニング。短期債・長期債利回り共に上昇。2Y-10Yが再度インバート発生。
 週前半は長期金利は下落傾向だったものの、水曜23時の「ISM非製造業景気指数」が市場予想を上回ったことを受け、「好景気維持=インフレ高止まり=引き締め継続」の思惑から反転上昇。

利上げ予想
https://www.cmegroup.com/trading/interest-rates/countdown-to-fomc.html#
 ⇨6月FOMCでは市場の折り込み通り「0.75%」利上げとなった。
 ⇨7月FOMCでの「0.5%」利上げの確率:7.6%(←16.2%)
 ⇒7月FOMCでの「0.75%」利上げの確率:92.4%(←83.8%)
 ⇒9月FOMCでの利上げ幅は「0.5%」が優勢

・長期インフレ期待に上昇リスク、行動必要=クリーブランド連銀総裁
 ⇒インフレ長期化のリスク。FRBは積極的利上げを。

・FRBの7月75bp利上げを「完全に」支持=アトランタ連銀総裁
 ⇒7月の75bp利上げを支持(※投票権なし)

・FRBはインフレ対策で信頼できる行動を-セントルイス連銀総裁
 ⇒労働市場は強い。FRBは信頼維持のために積極的利上げを。


・NY連銀総裁、50ないし75bpの利上げが議題に-7月のFOMC
 ⇒高インフレを抑えるために7月は「50ないし75bp利上げ」
 ⇒リセッションは基本シナリオではないが景気の鈍化は事実。

・FOMC議事要旨、7月も「0・5%か0・75%の大幅利上げ継続」の見通しで一致
 ⇒経済への影響度も認める内容で、タカ派トーンの弱まりとも

・オニール流:
 マーケットステータス:Uptrend Under Pressure
 売り抜け日:S&P500 1日 NASDAQ 2日
  ⇨6/24(金)にフォロースルーデイ達成したが、わずか2営業日で再び売り抜け日発生。今回もこのまま再び調整相場入りとなる可能性大。

・アノマリー:6/29~新月相場(弱気) 7/14~満月相場(強気)
7/11(月):
7/12(火):
7/13(水):ブル
7/14(木):ブル
7/15(金):ベア・SQ
 Stock Trader's Almanac 2022のシーズナリティパターンでは、7月上旬は強めの反発。7月中旬にかけて急落する。

★総評★:

<短期見通し>
・株価指数は週を通して小幅連騰。好調な雇用統計やそれに伴う長期金利上昇に逆らう株価上昇←リセッション懸念の後退(雇用強い=企業業績良?)
・中国の大規模緩和策も追い風に。
・個人投資家のセンチメントはやや楽観に見える。
・来週から決算シーズン開始。決算への期待はやや高くなっており、決算前に高値を追いかけるのはオッズが悪い。
・来週は前半ヨコヨコ~後半下落を予想。
 -FOMC10日前アノマリー(次回:7/25-26⇒7/15)

◆来週注目イベント(抜粋)
7/11(月):★NY連銀ウィリアムズ総裁発言(03:00)
7/12(火):★米10年債入札(02:00)
     ★リッチモンド連銀バーキン総裁発言(03:00)
7/13(水):★★消費者物価指数(CPI)★★
     ★バイデン大統領中東訪問(~16日)
7/14(木):★生産者物価指数(PPI)
     ★ウォラーFRB理事講演(24:00) 
7/15(金):★小売売上高 ★NY連銀製造業景気指数 ★ミシガン大学消費者信頼感指数
     ★アトランタ連銀ボスティック総裁講演(21:45)
     ★G20財務相・中央銀行総裁会議(~16日)

7/16(土)~ Fedメンバーブラックアウト期間


<中期見通し>弱気目線⇒中立に変更。
・景気後退までのチキンレース。2023年前半にも景気後退との見方を維持。
・コアPCEデフレータの伸びは3か月連続で減速。
 ×住宅価格:金利上昇は価格下げ要因となるはずだが、住宅在庫薄と建築コストの高騰により価格は高止まり。
 ×賃金:一部レイオフ報道はあるものの、労働市場は引き続き堅調。
 ○エネルギー・食品:価格下落中
 ○サプライチェーン:解消傾向。入荷遅延は減少。逆に新規受注減少・過剰な在庫増でデフレが意識されつつある状況。
  コンテナ運賃価格も引き続き下落。

・悲観的なニュースが市場を覆い尽くしているが、株価の下落という観点では下げの7割は過ぎたと考える。
・指数は秋ごろまで軟調と思われるが、一部個別銘柄については既に底打ちしていると判断してもよい。
7月後半~9月にかけて指数全体の下げがあれば、押し目と見て有望株を拾いに行くチャンス。焦らず分割買いで。

<注目銘柄>
製薬:LLY VRTX
クリエネ:ENPH SEDG JKS DQ 
SaaS:CRWD
ハイグロ:CELH
中国EV:BYD(01211),XPEV(09868),LI(02015)


◆重要ニュース(マクロ)

・安倍晋三元首相が死亡 演説中に銃で撃たれる

<米国>
・米30年物住宅ローン金利、2008年以来の大幅低下-1カ月ぶりの低水準


・米求人件数、5月は1130万件に減少 予想ほど落ち込まず


・米新規失業保険申請、予想外に増加 6月のレイオフ急増
 ⇒雇用削減は「自動車・消費財・娯楽・金融・不動産」で急増


・米雇用者数、6月は予想上回る伸び-失業率は50年ぶり低水準付近
 ⇒予想:26.4万人 結果:37.2万人
 ⇒新興企業や赤字企業のレイオフ報道が目立つが、全体では雇用好調
 ⇒失業率は記録的に低い。労働市場は堅調
 ⇒雇用統計は遅行指標のため、相場の先行き予想には使えない。


<中国>
・中国コロナ感染再拡大、安徽省2つの県封鎖-「ゼロコロナ」また試練


・上海で感染拡大、当局はカラオケクラスター追跡 大規模検査3日目

・中国、30兆円規模の景気対策検討-地方政府の特別債発行を前倒し

・バイデン米大統領、対中関税の一部撤回に近づく-インフレ対応で

・財新の中国サービス部門PMI、6月は54.5 約1年ぶり高水準

・中国消費者物価が2年ぶり上昇率、豚肉寄与-ゼロコロナで需要は停滞



<欧州・その他>

・東部リシチャンスク陥落 ウクライナ軍、撤退認める

https://www.asahi.com/articles/DA3S15342968.html

・露、「戦時経済体制」法成立へ 兵器枯渇が一因か

・北欧2国加盟に署名 年内にも32カ国体制―NATO

・原油トレーダーがパニック、ロシア裁判所がターミナル操業停止を命令

・ユーロ圏総合PMI、6月改定値は52.0に低下 「経済衰退」リスク

・ジョンソン英首相が辞任へ、与党は10月初めまでに新党首選出


・豪中銀、1.35%に金利引き上げ-初の2会合連続0.5ポイント利上げ


・サウジの8月アジア向け原油販売価格、過去最高付近=関係筋



◆重要ニュース(企業)

・上半期のEV世界販売台数、中国BYDが米テスラ抜き首位―中国メディア


・台湾・鴻海、ハイテク製品需要堅調で通期見通し上振れへ 株価上昇

・米が中国へのASML装置販売禁止求める、日本にも圧力-関係者


・サムスン電子の4-6月増収率、市場予想上回る-株価上昇

・TSMC、4-6月売上高は予想上回る-底堅い需要の新たな兆しか

・スカンジナビア航空、米連邦破産法11条の適用申請-株価一時9.2%安

・ゲームストップが1株を4株に分割へ、時間外取引で株価上昇


・ゲームストップがCFO解任、時間外で株価急落-人員削減の報道も

・米ツイッター買収撤回 マスク氏、「契約違反」と主張


◆今週の決算まとめ


KRUS
LEVI

「リーバイス」の第2四半期売上高・実質利益は予想超え
 ⇒コスト増大に対応して値上げに踏み切ったが、社会活動再開に伴う消費需要の拡大が追い風になった


◆来週の決算・注目イベント


7/11(月):★NY連銀ウィリアムズ総裁発言(03:00)
7/12(火):★米10年債入札(02:00)  ユーロ圏ZEW景況指数 ★OPEC月報
     ★リッチモンド連銀バーキン総裁発言(03:00)
     PEP
7/13(水):★★消費者物価指数(CPI)ユーロ圏鉱工業生産指数 原油在庫
     ニュージーランド政策金利・カナダ政策金利 中国貿易収支
     ★バイデン大統領中東訪問(~16日)
     ★地区連銀経済報告(03:00)

     DAL
7/14(木):★生産者物価指数(PPI)新規失業保険申請件数
     ★ウォラーFRB理事講演(24:00) 
     CTAS ERIC JPM MS TSM / AOUT
7/15(金):中国実質GDP 中国小売売上高 中国鉱工業生産 
     ★小売売上高 ★NY連銀製造業景気指数 ★ミシガン大学消費者信頼感指数 設備稼働率 鉱工業生産指数
     ★アトランタ連銀ボスティック総裁講演(21:45)
     ★G20財務相・中央銀行総裁会議(~16日)

     BLK C STT UNH USB WFC

7/16(土)~ Fedメンバーブラックアウト期間

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