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カピバラジオ#69 1週間の相場まとめ(11/7~11/11)

 こんにちは!投資カピバラ(@Capybara_Stock)と申します。
平日22時からClubhouseというアプリにて、「米国株相場実況」というルームを主催させていただいています!

毎週日曜22:00~はTwitterSpacesにて、一週間の相場振り返り&マシュマロで募集した質問にお答えする時間を設けています。
なにかご意見・ご質問などありましたらいつも通りマシュマロを送ってくだされば、23時ごろ〜回答させてただきます👍

本記事は全編無料でお読みいただけます。
もし本記事に価値を感じてくださった方がおられましたら
投げ銭をいただけますと大変嬉しいです。

(おまけ)
後藤さんの日経テレ東大学「あつまれ金融の森」にて、カピバラのことをご紹介いただきました!(∩´∀`)∩(29:18~あたり)

それではお楽しみください!


◆今週の指数値動き

 ダウ30指数 +4.15%
 S&P500指数 +5.90%
 NASDAQ100指数 +8.84%
 NASDAQ総合指数 +8.10%
 ラッセル2000指数 +4.75%
 (ARKK +14.71%)
 ⇒指数は大幅反発。警戒感が高まっていた米CPIはまさかのポジティブサプライズ。ショートカバーやディフェンシブセクターからの資金移動も相まって、NASDAQを中心に大幅上昇となった。

 ⇒S&P500は反騰。木曜日のCPI発表後に出来高を伴って大幅反発。3700-3910のレンジを上抜け。目先の目標は4070付近の200SMA。

 ⇒NASDAQ総合指数は反騰。木曜日のCPI発表後に出来高を伴って大幅反発。50SMA11210のレジスタンスを突破。金利上昇に弾みがつけば200SMA=12200付近まで上昇可能か。


・FEAR&GREED INDEXは「66:GREED(←58:GREED)」
 https://money.cnn.com/data/fear-and-greed/

・NAAIM Exposure Index(機関投資家センチメント)は 53.33←54.57
 https://www.naaim.org/programs/naaim-exposure-index/
 ⇒機関投資家ポジションは横ばい。水曜日時点の統計であるため、CPI発表後の急騰でポジションを増やしている可能性が高い。

・VIX:22.52←24.55

・ファクター別:
 好調:ハイテク・素材・通信
  ⇒CPI発表後にショートカバーが入り、先週売られていたGAFAM中心に買われる。TSLAのみイーロン・マスクの売却で続落。
  ⇒中国のコロナ規制緩和を好感して素材セクターが上昇。
 不調:ヘルスケア・公益
  ⇒ディフェンシブセクターからの資金移動が顕著に。

・金利:イールドカーブはブル・フラットニング。引き続き長期債を中心に
買いが入り、5Y~10Yは4%割れ。CPI鈍化で利上げ減速織り込む。

利上げ予想
https://www.cmegroup.com/trading/interest-rates/countdown-to-fomc.html#
 ⇨11月FOMCの利上げ幅は「75bp」。現在の政策金利は375-400bp
 ⇨12月FOMCでの「0.50%」利上げの確率:83.0%(←52.0%)
 ⇨12月FOMCでの「0.75%」利上げの確率:17.0%(←48.0%)
 ⇒2月FOMCでの利上げ幅は「0.25%」が優勢
 ⇨利上げは2023年度初頭まで継続し、5%に到達する見込み。

<タカ>
リッチモンド連銀総裁:FRBはインフレ抑制の取り組みをやり通す
ミネアポリス連銀:インフレ抑制で必要な措置講じる
サンフランシスコ連銀:インフレとの闘いでの「勝利には程遠い」

<ハト>
SF連銀調査:政策金利が示すより引き締まっている公算大
NY連銀総裁:長期インフレ期待は安定的
シカゴ連銀総裁:利上げペース落とし始める時
ダラス連銀:利上げペースを緩めることが近く適切になり得る
フィラデルフィア連銀:今後数カ月で利上げのペースは減速すると予想
ボストン連銀総裁:過剰引き締め「リスク高まった」


・オニール流:
 マーケットステータス:Market in Confirmed Uptrend
 売り抜け日:S&P500 1日 NASDAQ 1日
  ⇨10/21(金)にフォロースルーデイ達成したが、10/25に売り抜け日発生⇒木金の大幅上昇で売り抜け日減少し、再びMarket in Confirmed Uptrendに格上げ。

・アノマリー:11/8(火)~満月相場(強気)
11/14(月):
11/15(火):ブル
11/16(水):
11/17(木):
11/18(金):SQ

11月は「最高の6か月の始まり」。1951年以来のS&P500/ダウ指数で第2位・1971年以来のNASDAQ指数で第2位。特に中間選挙の年は好パフォーマンス。特に中間選挙の5~3日前には強烈な動きがみられる。

★総評★:

<短期見通し>
・指数は大幅反発。警戒感が高まっていた米CPIはまさかのポジティブサプライズ。ショートカバーやディフェンシブセクターからの資金移動も相まって、NASDAQを中心に大幅上昇となった。
・S&P500は反騰。木曜日のCPI発表後に出来高を伴って大幅反発。3700-3910のレンジを上抜け。目先の目標は4070付近の200SMA。

・機関投資家ポジションはやや強気姿勢維持。
・引き続き、中間選挙ラリーで継続上昇していくことを期待。指数はテクニカル的にも上抜けし強気トレンドを形成中。シーズナリティも追い風となる。
・決算シーズンはほぼ終了し、目先12/6の決戦投票までは目立ったイベントもなく、堅調な相場が期待できる。
・10月の安値で仕込めたポジションはそのままホールドで。


今週までにS&P500の91%の企業が決算発表を完了。
-69%がEPSのポジティブサプライズを報告
-71%が売上高のポジティブサプライズを報告
-収益成長率は2.2%(2020Q3(-5.7%)以来の低成長率)
-Q4売上ガイダンスについては25社がポジティブ、52社がネガティブ
-S&P500のFwdPERは17.1(5年平均18.5 10年平均17.1)

○平均以上のEPSサプライズに報いる市場
-ポジティブなEPSサプライズを発表したS&P500企業は、平均よりも大きな値上がりを見せている。ポジティブな業績サプライズを発表した企業の平均値上がり率は2.4%。(決算発表の2日前から決算発表の2日後まで)
-この上昇率は過去5年の同様のケースの平均上昇率0.9%を大きく上回る。

-一方でネガティブなEPSサプライズを発表したS&P500企業は、平均よりも大きな値下がりを見せている。ネガティブな業績サプライズを発表した企業の平均値下がり率は-3.5%。
-この下落率は過去5年の同様のケースの平均下落率-2.2%を大きく上回る。
(FACT SETより)



◆来週注目イベント
<イベント>
11/14(月):NY連銀1年/5年インフレ期待値 ユーロ圏鉱工業生産指数
     ブレイナードFRB副議長講演(2530)
     NY連銀ウィリアムズ総裁討議(3230)

     米中首脳会談inバリ
11/15(火):ニューヨーク連銀製造業景気指数 生産者物価指数(PPI)
     ユーロ圏GDP ユーロ圏ZEW景況指数
     中国小売売上高 中国鉱工業生産
     フィラデルフィア連銀ハーカー総裁講演(2300)
     クックFRB理事講演(2300)

     トランプ元大統領の「大きな発表」
     G20サミットinバリ

11/16(水):小売売上高 原油在庫・ガソリン在庫 設備稼働率 鉱工業生産指数
     NY連銀ウィリアムズ総裁講演(2350)
     ラガルドECB総裁講演(2400)

     G20サミットinバリ
11/17(木):フィラデルフィア連銀景況指数 中古住宅販売件数 住宅着工件数
     セントルイス連銀ブラ―ド総裁講演(2200)
     クリーブランド連銀メスター総裁講演(2340)

     11月米国石油協会月報
     住宅建築許可件数 対米証券投資
11/18(金):中古住宅販売成約指数
     ラガルドECB総裁講演(1730)

<中期見通し>中立~やや強気
・2023年前半にも景気後退との見方を維持。
・各種指標はインフレのピークアウトを示している。Fedは徹底したタカ派姿勢をやや軟化させ、経済へのリスクを懸念し始めている。
・指数を含め既に底打ちとなった可能性が高い。勿論「金融システムショック」「ロシアによる核兵器使用」「台湾有事」など懸念材料はあるものの、ポジショニングやバリュエーションを俯瞰すればこれ以上の下げは考えにくい。
・一方、企業業績という点では不安も残るが、アナリスト予想では2022Q4が「業績の底」になると予想されている。

<注目銘柄>
 金融:JPM GS
 ヘルスケア: INMD IDXX
 ハイテク:AEHR NVDA SMCI
 エネルギー:XOM MPC OXY
 一般消費財:VSCO SBUX CROX COTY CCL
 資本財:BA
 素材:FCX AA ALB

◆重要ニュース(マクロ)

<米国>
・米中間選挙、勝敗決まらぬ異例の展開 上院は12月持ち越しも
 ⇒郵便投票と期日前投票の増加が集計時間増の原因
 ⇒ジョージア州では12/6に決選投票に。
 ⇒接戦だったアリゾナ州は民主党が制する。最後のネバダ州も民主党が優勢とMSNBCとCNNが報道。
 ※下記画像は11/12時点


・米CPI、総合・コアとも伸びが予想下回る-利上げ減速に道筋
10月CPI (前年比)
 結果 7.7%
 予想 8.0%
 前回 8.2%

10月CPI (コア / 前年比)
 結果 6.3%
 予想 6.5%
 前回 6.6%

10月CPI (前月比)
 結果 0.4%
 予想 0.6%
 前回 0.4%

10月CPI (コア / 前月比)
 結果 0.3%
 予想 0.5%
 前回 0.6%


・ミシガン大消費者調査、インフレ期待上昇-マインド指数は低下



・仮想通貨大手バイナンス、FTXの買収方針を撤回
 (ざっくり流れ)
 ・業界No1のバイナンスとNo.2のFTX
 ⇒バイナンス創業者、FTXへの出資から手を引きFTXのトークンFTTを清算すると宣言。
 ⇒FTT急落。SOLなど関連トークンも巻き添え
 ⇒FTX資金難に。BTCやETHも暴落
 ⇒バイナンス、FTX救済のため買収を提案
 ⇒買収方針を撤回
 ⇒FTXが破産法申請


・仮想通貨交換大手FTXが破産法申請


<中国>
・中国本土のコロナ新規感染、1万人超-北京市は1年余りで最多


・中国、「ゼロコロナ」堅持を強調-より的を絞った管理を促す


・中国がコロナ規制緩和、隔離期間短縮-本土・香港株急伸


・中国PPI、10月は20年12月以来の下落 CPIは前年比2.1%上昇

・中国の輸出、10月は予想外の減少-世界的なリセッションリスクで


・中国「独身の日」セール、最終日前半の売上高は4.7%減=調査会社


・中国、不動産業界に7.8兆円の追加支援-準大手行に資金供給指示


・バイデン米大統領、台湾や貿易巡り話し合う-来週の米中首脳会談




<欧州・その他>
(宇露情勢)
ウクライナ軍は南部戦線でやや戦線を押し上げ。

https://www3.nhk.or.jp/news/special/ukraine/

・ロシア軍、ヘルソン州でドニプロ川西岸からの撤退完了 同国国防省が発表


・南部ヘルソン「焦土作戦」か ロシア軍、撤退でインフラ破壊


・ウクライナ軍がヘルソン市入り、ゼレンスキー大統領は奪還を宣言



◆重要ニュース(企業)

・アップルiPhone14生産、予想より少なくとも300万台減へ-関係者


メタが大規模人員削減を9日に開始、コスト削減策の一環-関係者


セールスフォースが数百人を削減、販売部門で-利益率改善目指す


フェデックス、米国荷物配送量は9─11月期も想定下回る状況


コインベース・グローバル、60人を削減へ-深まる仮想通貨低迷

米ディズニー、採用凍結と一部人員削減を計画 「コスト管理で」


イーロン・マスク氏、テスラ株を少なくとも5750億円相当売却-ツイッター買収後


・ステランティス、ツイッター広告を一時停止-GMやVWに続き


ツイッター、定額制プログラムを一時停止-「なりすまし」問題に対応


・エヌビディア、中国で米輸出規制に準拠した新たな半導体を販売へ


◆今週の決算まとめ


ヘルスケア:BNTX SWAV NVTA AZN DOCS
ハイテク:SEDG SPWR ARRY BLNK FVRR MQ ZIP TOST
エネルギー:KOS FANG NFE
通信:ATVI MGNI
一般消費財:COTY NCLH COTY BIRD OLPX WEN BROS CELH YETI
資本財:BLDR


×
ヘルスケア:BRK.B RPRX NVAX NNOX
素材:MOS AMRS DAR
ハイテク:PLTR FOUR DOCN FIVN LYFT TWOU AFRM LMND UPST RBLX APP APPS BMBL CPNG RDFN ROOT U VUZI WISH WIX BEEM DUOL
エネルギー:AMR OXY
通信:TTWO DIS PUBM TTD MGNI
一般消費財:GRWG VRM RIDE AMC LCID BYND RIVN WYNN NIO RL TPR KRUS
資本財:DAC PLUG DHI
公益:AWR

バークシャー、保険引受で1410億円の損失-自動車保険の赤字続く
→オキシデンタルに今期から持分法適用 増益効果も
→BYD、米バフェット氏が株式を追加売却 持ち株比率17.92%に


リフト株急落、7-9月のアクティブな乗客数が市場予想下回る


ディズニー、7-9月利益は予想下回る-ストリーミング事業費増



◆来週の決算・注目イベント

<イベント>
11/14(月):NY連銀1年/5年インフレ期待値 ユーロ圏鉱工業生産指数
     ブレイナードFRB副議長講演(2530)
     NY連銀ウィリアムズ総裁討議(3230)

     米中首脳会談inバリ
11/15(火):ニューヨーク連銀製造業景気指数 生産者物価指数(PPI)
     ユーロ圏GDP ユーロ圏ZEW景況指数
     中国小売売上高 中国鉱工業生産
     フィラデルフィア連銀ハーカー総裁講演(2300)
     クックFRB理事講演(2300)

     トランプ元大統領の「大きな発表」
     G20サミットinバリ

11/16(水):小売売上高 原油在庫・ガソリン在庫 設備稼働率 鉱工業生産指数
     NY連銀ウィリアムズ総裁講演(2350)
     ラガルドECB総裁講演(2400)

     G20サミットinバリ
11/17(木):フィラデルフィア連銀景況指数 中古住宅販売件数 住宅着工件数
     セントルイス連銀ブラ―ド総裁講演(2200)
     クリーブランド連銀メスター総裁講演(2340)

     11月米国石油協会月報
     住宅建築許可件数 対米証券投資
11/18(金):中古住宅販売成約指数
     ラガルドECB総裁講演(1730)

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