カピバラジオ#55 1週間の相場まとめ(7/11~7/15)
こんにちは!投資カピバラ(@Capybara_Stock)と申します。
平日22時30分からClubhouseというアプリにて、「米国株相場実況」というルームを主催させていただいています!
毎週日曜22:00~はTwitterSpacesにて、一週間の相場振り返り&マシュマロで募集した質問にお答えする時間を設けています。
なにかご意見・ご質問などありましたらいつも通りマシュマロを送ってくだされば、23時ごろ〜回答させてただきます👍
それではお楽しみください!
◆今週の指数値動き
ダウ30指数 -0.16%
S&P500指数 -0.93%
NASDAQ100指数 -1.17%
NASDAQ総合指数 -1.57%
ラッセル2000指数 1.40%
(ARKK -5.87%)
⇒指数はCPI発表を前にジリ下げしたものの、経済指標発表後はやや反発
概ね6月下旬以降のレンジ内での推移となった。
S&P500は木曜日に「7月FOMC:1%利上げ」折り込みが進み先週の下値を一瞬割り込んだものの、その後要人発言で0.75%が優勢に。株価も巻き戻し上昇。
⇒NASDAQ総合は先週の底値を割らず底堅い動き。目前の50SMAを越えられるかが焦点に。
・FEAR&GREED INDEXは「27:Fear←(30:Fear)」
https://money.cnn.com/data/fear-and-greed/
・NAAIM Exposure Index(機関投資家センチメント)は「26.74(←27.85)」
https://www.naaim.org/programs/naaim-exposure-index/
⇒機関投資家ポジションは低水準で横ばい。売り枯れ?
・VIX:24.64⇨24.23
・ファクター別:
好調:一般消費財・公益・(半導体・航空)
⇨原油価格の低下を背景に旅行関連銘柄が上昇
⇨小売売上高も好調⇨小売銘柄に+
⇨TWTR買収関連訴訟懸念でTSLA下落
不調:素材・通信・エネルギー
⇨リセッション懸念拡大で素材・エネルギー価格下落
⇨Google:リセッション懸念+雇用縮小
・金利:イールドカーブはツイストフラットニング。7月の利上げ幅は75bpと100bpでの綱引き。3ヶ月債利回りは急騰しており数週間のうちにも10Y-3Mがインバートする見込み。
利上げ予想
https://www.cmegroup.com/trading/interest-rates/countdown-to-fomc.html#
⇨6月FOMCでは市場の折り込み通り「0.75%」利上げとなった。
⇨7月FOMCでの「0.75%」利上げの確率:69.1%(←92.4%)
⇒7月FOMCでの「1.00%」利上げの確率:30.9%(←7.6%)
⇒9月FOMCでの利上げ幅は「0.75%」が優勢
<CPI前>
・アトランタ連銀ボスティック総裁:経済強い。75bp利上げを支持
・セントルイス連銀ブラード総裁:景気後退リスクは低い
・カンザスシティー連銀ジョージ総裁:急激な利上げはリスク
・リッチモンド連銀バーキン総裁:7月の利上げ幅はCPI次第
<CPI後>
・クリーブランド連銀メスター総裁:7月は75bp以上の利上げ必要
・アトランタ連銀ボスティック総裁:CPI懸念、あらゆる行動を考慮。
・ウォラー理事:CPIを踏まえても75bp支持。今後のデータ次第
・セントルイス連銀ブラード総裁:年末までに3.75-4%に
・オニール流:
マーケットステータス:Uptrend Under Pressure
売り抜け日:S&P500 4日 NASDAQ 2日
⇨6/24(金)にフォロースルーデイ達成したが、売り抜け日増加中。
今回もこのまま再び調整相場入りとなる可能性大。
・アノマリー:7/14~満月相場(強気)
7/18(月):
7/19(火):
7/20(水):ブル
7/21(木):ベア
7/22(金):
Stock Trader's Almanac 2022のシーズナリティパターンでは、7月上旬は強めの反発。7月中旬にかけて急落する。
★総評★:
<短期見通し>
・株価指数は高いインフレ率を背景に1%利上げを織り込み下落するも、ミシガン大の期待インフレの減速や要人の0.75%利上げ支持で反騰。
・個人投資家のセンチメントはやや楽観に見える。
・Fedメンバーブラックアウト期間に突入。来週発表の住宅指数次第だが、水面下で7月0.75%or1%の攻防が続く?
・市場の注目は決算へ。消費財のPEP・半導体のTSMなど好調な決算もあり市場の反応も悪くない。銀行決算はCを除き不調。ドル高の影響を注視。
・テクニカル的には50SMAを越えられるか否かの分水嶺。
前回FTD後の高値である6/28の3945を越えられれば4000台回復も。
・下値を見ると3740がサポートとして機能しており底堅い動き。シーズナリティ的には7月下旬は弱く、先週紹介したFOMC10日前アノマリーも。
◆来週注目イベント
7/16(土)~ Fedメンバーブラックアウト期間
7/18(月):
BAC GS PLD SCHW / IBM
7/19(火):住宅建築許可件数 住宅着工件数
HAL JNJ LMT NVS SI / AEHR IBKR NFLX
7/20(水):中古住宅販売件数 原油在庫・ガソリン在庫
ABT ASML BIIB BKR LAD NDAQ / AA CSX KMI LVS STLD TSLA UAL
7/21(木):★ECB政策金利 ★フィラデルフィア連銀景況指数
★ノルドストリーム1・再稼働予定日
AAL ALK DHI DHR DOW DPZ FCX NUE PM POOL T UNP /
ISRG SAM SIVB SNAP
7/22(金):★自社株買いブラックアウト期間終了
AXP CLF NEE SLB VZ
●参考:ラリーウィリアムズ「市場は底打ち。売り物が枯渇している。8月下旬までの力強いラリーを期待」
<中期見通し>中立。
・2023年前半にも景気後退との見方を維持。
・コアPCEデフレータの伸びは3か月連続で減速。
×住宅価格:金利上昇は価格下げ要因となるはずだが、住宅在庫薄と建築コストの高騰により価格は高止まり。
×賃金:一部レイオフ報道はあるものの、労働市場は引き続き堅調。
○エネルギー・食品:価格下落中
○サプライチェーン:解消傾向。入荷遅延は減少。逆に新規受注減少・過剰な在庫増でデフレが意識されつつある状況。コンテナ運賃価格も下落。
・悲観的なニュースが市場を覆い尽くしているが、株価の下落という観点では下げの7割は過ぎたと考える。
・指数は秋ごろまで軟調と思われるが、一部個別銘柄については既に底打ちしていると判断してもよい。
・7月後半~9月にかけて指数全体の下げがあれば、押し目と見て有望株を拾いに行くチャンス。焦らず分割買いで。
<注目銘柄>
製薬:LLY VRTX MRK
クリエネ:ENPH SEDG JKS DQ
SaaS:CRWD SNOW
ハイグロ:CELH INMD U AFRM
レストラン:KRUS MCD WING WEN
エネルギー(短期):XOM CVX OXY FANG PXD VLO
石油タンカー:STNG EURN TRMD
中国EV:BYD(01211),XPEV(09868),LI(02015)
◆重要ニュース(マクロ)
<米国>
・米CPI、前年同月比9.1%上昇に加速-FRBへの圧力強まる
⇒事前に「高い」と警告あり。偽情報の流布も。
⇒バイデン大統領は直近のガソリン価格の値下がりを指摘
・米生産者物価、予想上回る11.3%上昇-インフレ圧力緩和の兆し
・バイデン氏経済政策に打撃、マンチン氏が気候関連支出や増税支持せず
・世界石油需要、23年は日量270万バレル増 前年から鈍化=OPEC
⇨中国マカオロックダウンやバイデン大統領のサウジ訪問への期待から原油価格は一時$90を割り込む
・サウジ皇太子、親密アピール バイデン氏は距離感に苦慮
⇨サルマン国王およびムハンマド皇太子と会合
ムハンマド皇太子にジャマル・カショギ記者殺害に関する責任追及
原油増産合意実現せず
・米小売売上高、6月は1.0%増 ガソリンと自動車が押し上げ
⇨インフレ考慮後ではYoY-3.7%
・米ミシガン大消費者信頼感、7月はやや上昇 インフレ期待は低下
⇨5-10年先のインフレ期待は2.8%
<中国>
・中国全土で新たなコロナ規制導入、上海は先週に続き集団検査へ
・マカオ、事実上の都市封鎖 コロナ感染拡大でカジノ閉鎖
・中国当局、アリババやテンセントに罰金 独禁法違反で
・テンセント、中国のゲーム認可今回も得られず-当局の意図巡り臆測も
・中国経済は4~6月に失速、今年の成長率目標の達成困難か
・預金引き出せず、中国で異例の3000人集団抗議…警察と衝突し負傷者も
・中国当局、住宅ローン返済ボイコット巡り銀行側と緊急会合-関係者
・中国が豪州産石炭禁輸の打ち切り検討、ロシアからの供給懸念-関係者
<欧州・その他>
・ウクライナ、ヘルソン奪還作戦を開始か 露部隊にミサイル攻撃
・ノルドストリーム1、点検作業後のガス供給量不明=独規制当局
・ロシア ドイツに天然ガス送るパイプライン 供給再開しない懸念
・ウクライナの穀物輸出で4者協議、航路の安全確保で合意
・米・同盟国、ロシア産原油価格を40-60ドルに制限で協議-関係者
・EU、新たな対ロシア制裁決定へ 食料不足対応盛り込む=関係筋
◆重要ニュース(企業)
・イーロン・マスク氏、440億ドルのツイッター買収合意撤回-ボット巡り対立
・マイクロソフトが1%未満の人員削減、構造調整で-採用は継続へ
・グーグルは年内いっぱい採用抑制へ、厳しい経済情勢視野に
・ネットフリックス、広告付きサービスの提携先にマイクロソフト選定
・米ギャップ、シンガルCEO退任 今四半期の利益率悪化を予想
・アメリカン航空、第2四半期は19年以来初の黒字を予想 旅行需要で
◆今週の決算まとめ
◎
PEP
TSM
C
UNH
※ペプシコ、通期の売上高予測を上方修正
※TSMC、22年売上高見通し引き上げ-4~6月利益は予想上回る
×
DAL
JPM MS WFC BLK
※
デルタ航空株が下落、4-6月は利益が予想下回る-コスト増が重し
※JPモルガン、自社株買いを一時停止
※シティ決算は予想上回る、トレーディング事業好調-自社株買い停止へ
◆来週の決算・注目イベント
7/16(土)~ Fedメンバーブラックアウト期間
7/18(月):
BAC GS PLD SCHW / IBM
7/19(火):住宅建築許可件数 住宅着工件数
HAL JNJ LMT NVS SI / AEHR IBKR NFLX
7/20(水):中古住宅販売件数 原油在庫・ガソリン在庫
ABT ASML BIIB BKR LAD NDAQ / AA CSX KMI LVS STLD TSLA UAL
7/21(木):★ECB政策金利 ★フィラデルフィア連銀景況指数
★ノルドストリーム1・再稼働予定日
AAL ALK DHI DHR DOW DPZ FCX NUE PM POOL T UNP /
ISRG SAM SIVB SNAP
7/22(金):★自社株買いブラックアウト期間終了
AXP CLF NEE SLB VZ
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