見出し画像

カピバラジオ#66 1週間の相場まとめ(10/17~10/21)

 こんにちは!投資カピバラ(@Capybara_Stock)と申します。
平日22時からClubhouseというアプリにて、「米国株相場実況」というルームを主催させていただいています!

毎週日曜22:00~はTwitterSpacesにて、一週間の相場振り返り&マシュマロで募集した質問にお答えする時間を設けています。
なにかご意見・ご質問などありましたらいつも通りマシュマロを送ってくだされば、23時ごろ〜回答させてただきます👍

本記事は全編無料でお読みいただけます。
もし本記事に価値を感じてくださった方がおられましたら
投げ銭をいただけますと大変嬉しいです。

それではお楽しみください!

今回のヘッダー画像はYumi yumiさんに描いていただきました!ありがとうございます!

◆今週の指数値動き

 ダウ30指数 +4.89%
 S&P500指数 +4.74%
 NASDAQ100指数 +5.78%
 NASDAQ総合指数 +5.22%
 ラッセル2000指数 +3.60%
 (ARKK +5.56%)
 ⇒指数は大幅反発。火~木にかけてやや上値が重く陰線が続いたものの、金曜日のFOMC発言ブラックアウト期間前にNickの記事にて11月FOMCへの方針が提示。不透明性が払拭されるとともに、経済へのリスクを懸念するハト派に傾いたことも株への追い風となった。

 ⇒S&P500は大幅反発。これまでレジスタンスとなっていた21日線がサポートに。日足はやや小ぶりな逆三尊を形成しており、目先、10月の高値3800や50日線を目指す形に。

 ⇒NASDAQ総合指数は大幅反発。ようやく終値ベースで21日線の上に顔を出した。日足はやや小ぶりな逆三尊を形成しており、目先、10月の高値11230や50日線を目指す形に。

・FEAR&GREED INDEXは「45:NEUTRAL(←21:EXTREME FEAR)」
 https://money.cnn.com/data/fear-and-greed/

・NAAIM Exposure Index(機関投資家センチメント)は 43.28←19.84」
 https://www.naaim.org/programs/naaim-exposure-index/
 ⇒機関投資家ポジションは大幅回復。週中盤から指数は明らかに下げ渋っており、機関投資家の買戻しが顕著に。

・VIX:29.69←32.02

・ファクター別:
 好調:エネルギー・ハイテク・素材
  ⇒GAFAM中心に大型株買われる。
  ⇒Fedのハト派姿勢によりソフトランディングへの期待値上昇。エネルギー・素材株買われる。コモデティとしての上昇は限定的。
 不調:ヘルスケア・生活必需品・公益
  ⇒ディフェンシブセクターは相対的に小幅な上昇に留まる。

・金利:イールドカーブはベア・スティープニング。3か月債利回りが急騰し10年債利回りに迫る。長期側も大幅上昇となった。

利上げ予想
https://www.cmegroup.com/trading/interest-rates/countdown-to-fomc.html#
 ⇨9月FOMCの利上げ幅は「75bp」。現在の政策金利は300-325bp
 ⇨11月FOMCでの「0.50%」利上げの確率:5/0%(←2.8%)
 ⇨11月FOMCでの「0.75%」利上げの確率:95.0%(←97.2%)
 ⇒12月FOMCでの利上げ幅は「0.50%」が優勢
 ⇨利上げは2023年度初頭まで継続する見込み

シカゴ連銀エバンス総裁:先月示した金利の道筋で物価抑制に十分
セントルイス連銀ブラ―ド総裁:既に予測している水準以上に政策金利を引き上げる必要性を現時点では考えていない
ミネアポリス連銀カシュカリ総裁:コアCPI減速なら来年利上げ停止あり得る
フィラデルフィア連銀ハーカー総裁:金利は年末までに4%を「大きく上回る」水準に
サンフランシスコ連銀デーリー総裁:より小幅な利上げを計画し始めるべき

・Fed Set to Raise Rates by 0.75 Point and Debate Size of Future Hikes
⇒Nickの記事にて、11月75bpの利上げを決定・今後の利上げ幅を議論するとの記事。12月50bpが優勢・上げすぎによる経済への悪影響について触れている。

 ⇒利上げ姿勢は変わらずだが、ここにきてハト派発言が急増。経済へのリスクを考慮すべしとの論調が増加している。

・オニール流:
 マーケットステータス:Market in Confirmed Uptrend
 売り抜け日:S&P500 0日 NASDAQ 0日
  ⇨9/16(金)に調整相場入りしていたが、10/21(金)にフォロースルーデイ達成。キャッシュは一度に全て投下せず、BOした銘柄を段階的に購入すべし。

・アノマリー:10/25(火)~新月相場(弱気)
10/24(月):ブル
10/25(火):ベア
10/26(水):
10/27(木):
10/28(金):ブル
10月は過去、何度も大幅なドローダウンが起きたことで知られ、1929年や1987年の急落が有名。一方で「Sell in May, and go away. Don’t come back until St Leger day. (株は5月に売り、9月半ばには再び購入すべき)」の格言通り、9,10月は相場の底となることも多い。「絶好の買場」とも。

★総評★:

<短期見通し>
・指数は大幅反発。火~木にかけてやや上値が重く陰線が続いたものの、金曜日のFOMC発言ブラックアウト期間前にNickの記事にて11月FOMCへの方針が提示。不透明性が払拭されるとともに、経済へのリスクを懸念するハト派に傾いたことも株への追い風となった。
・S&P500は大幅反発。これまでレジスタンスとなっていた21日線がサポートに。日足はやや小ぶりな逆三尊を形成しており、目先、10月の高値3800や50日線を目指す形に。
・英国ではトラス首相が歴代最短任期で辞任となり、市場に安堵をもたらす。また要人の発言がハトに傾き始めたこともポジティブ材料。
・機関投資家ポジションは総悲観から反転しつつある。金曜日にフォロースルーデイ。
・引き続き、中間選挙ラリーへと継続上昇していくことを期待。

今週までにS&P500の20%の企業が決算発表を完了。
-72%がEPSのポジティブサプライズを報告
-70%が売上高のポジティブサプライズを報告
-収益成長率は1.5%(2020Q3以来の低成長率)
-Q4については6社がポジティブ、9社がネガティブ
-S&P500のFwdPERは15.6(5年平均18.5 10年平均17.1)
-純利益率は12%で、前四半期・前年同期を下回る。5四半期連続で低下
-一方、売上高当期純利益率は7四半期連続で12%以上
-純利益率の伸びはエネルギーセクターが好調、金融セクターは不調
(FACT SETより)


◆来週注目イベント
<イベント>
10/24(月):ユーロ圏製造業PMI ユーロ圏非製造業PMI
      S&P500グローバルPMI速報値(2245)
10/25(火):米2年債入札 S&Pケースシラー住宅価格 
      コンファレンスボード消費者信頼感指数
      ★ウォラーFRB理事講演
      8月S&P/コアロジックCS住宅価格指数
10/26(水):米5年債入札 卸売在庫 新築住宅販売件数 原油・ガソリン在庫
10/27(木):★ECB政策金利 個人消費 実質GDP 耐久財受注 GDPデフレータ
      米7年債入札 PCEコアデフレータ
10/28(金):個人所得 個人支出 ★PCEコアデフレータ PCEデフレータ
      ★雇用コスト指数 中古住宅販売成約指数
      ★ミシガン大学消費者信頼感指数
10/30~ G20サミット

<中期見通し>中立~やや強気
・2023年前半にも景気後退との見方を維持。
・各種指標はインフレのピークアウトを示している。Fedは徹底したタカ派姿勢をやや軟化させ、経済へのリスクを懸念し始めている。
・指数を含め既に底打ちとなった可能性が高い。勿論「金融システムショック」「ロシアによる核兵器使用」「台湾有事」など懸念材料はあるものの、ポジショニングやバリュエーションを俯瞰すればこれ以上の下げは考えにくい。
・一方、企業業績という点では不安も残る。
~10月にかけて指数全体の下げがあれば、押し目と見て有望株を拾いに行くチャンス。焦らず分割買いで(継続)

<注目銘柄>
・指数ETF:VTI VOO QQQ
・大型株:AAPL MSFT GOOG
・好決算銘柄:VSCO INMD UNH AEHR
 +BO銘柄:XOM SLB MRK CMI


◆重要ニュース(マクロ)

円が乱高下、介入実施か-国債利回り下げに転じて株反発

<米国>
・NY連銀製造業指数、3カ月連続で縮小-先行きへの悲観強まる


米製造業の生産指数、9月は0.4%上昇-3カ月連続のプラス


・フィラデルフィア連銀製造業指数、10月はマイナス8.7-予想マイナス5


・米住宅着工件数、予想以上に減少-高い住宅ローン金利が需要圧迫


・米中古住宅販売が8カ月連続減、07年以来の長期低迷-金利上昇で


・バイデン政権、最大1500万バレルの戦略石油備蓄放出を計画-関係者


・米学生ローン返済免除、裁判所が相次ぎ差し止め請求却下


・米、量子コンピューティングやAIへの対中規制拡大検討-関係者



<中国>
・米上場の中国株が約9年ぶりの安値、経済見通しや感染拡大を懸念


・習主席が異例3期目へ 党大会で自画自賛、台湾問題では「武力行使放棄しない」と強調


・中国、7-9月のGDP統計発表延期-新たなスケジュール示さず


中国大手国有銀が国内市場でドル売り、7.25元が防衛ライン=関係筋


北京でコロナ規制強化、感染者4倍増 共産党大会開催中


中国西安市が全域封鎖の臆測否定、一部地域は「管理下」に


中国が半導体企業と緊急協議、米規制の悪影響を評価


・中国、国有のLNG輸入大手に外国への転売停止指示-関係者

・中国共産党の習新体制、指導部7人の横顔-忠誠心が最大の昇格基準か
 ⇒周主席に忠実な側近のみで固めた政権に。
 ⇒目立った後継者が見当たらない。

胡錦濤氏の退席は「体調不良」 新華社 「人事に不満」を打ち消しか



<欧州・その他>
(宇露情勢)
ウクライナ軍は東部戦線でさらに領土を奪還。ハルキウ州(白枠)ほぼ全域を奪還。

https://www3.nhk.or.jp/news/special/ukraine/

・キーウ中心部に無人機攻撃 自爆用、イラン製か
 ⇒主に電力施設などへの攻撃が苛烈に。
 ⇒ウクライナ全土で電力制限へ


EU、イランからロシアへ無人機提供の「証拠」入手 追加制裁へ


・ロシア軍、南部ヘルソン州放棄も 総司令官が示唆


・ウクライナ4州に戒厳令 ロシア大統領



・ハント英財務相、減税計画を撤回-光熱費支援策は期間短縮


・トラス英首相が辞任発表、減税案で混乱-後任は24日にも決定へ


トラス英首相の後継は誰か-臆測渦巻く、候補になりそうな6人


英中銀、来週に社債売却を再開へ-正常化への回帰図る


英中銀、保有国債売却を11月1日に開始へ-当初は長期債除外


EUがガス価格上限設定へ、共同購入も一部義務付け-先物一時4.8%安


・クレディ・スイス、投資銀部門のマイスナーCEOが退社へ-関係者


◆重要ニュース(企業)

・ゴールドマンが再び大規模再編、投資銀とトレーディング統合-関係者

・MSが追加の人員削減、ゲームなど複数部門で1000人弱

・フィリップ・モリス、アイコス米販売権27億ドルで取得


◆今週の決算まとめ


金融:BAC SCHW GS IBKR
ヘルスケア:ISRG TRV
素材:DOW FCX 
生活必需品:PG
ハイテク:IBM LRCX ASML
エネルギー:SLB BKR
通信:VZ T NFLX
一般消費財: POOL SAM LVS
資本財:UNP CSX LMT UAL AAL ALK

BofA、7-9月純金利収入が予想上回る-金利上昇が寄与


ゴールドマン決算、トレーディング好調-投資銀の落ち込み補う


ネットフリックス、成長軌道回帰-7~9月会員数増、予想上回る


米ユナイテッド、第3四半期利益予想上回る 需要回復で今期も好調


ASML、予想上回る第3四半期業績 新規受注は過去最高


IBM第3四半期売上高・1株利益が予想超え、通年見通し引き上げ


米化学大手ダウ、第3四半期利益は予想超え コスト削減計画公表


×
金融:SIVB NDAQ
ヘルスケア:DHR JNJ ABT
素材:AA STLD NUE
生活必需品:PM
ハイテク:SI
エネルギー:KMI
通信:SNAP
一般消費財:LAD TSLA WHR
(暫定) ADBE OLPX GNRC


※米J&J、第3四半期業績が市場予想超え 今後の人員削減に含み


アドビの23年通期売上高見通し、市場予想やや下回る-為替変動が影響


テスラ株下落、7-9月売上高が予想下回る-需要鈍化の懸念も


スナップ株急落、7-9月売上高の伸び鈍化-予想下回る


◆来週の決算・注目イベント

<イベント>
10/24(月):ユーロ圏製造業PMI ユーロ圏非製造業PMI
      S&P500グローバルPMI速報値(2245)
10/25(火):米2年債入札 S&Pケースシラー住宅価格 
      コンファレンスボード消費者信頼感指数
      ★ウォラーFRB理事講演
      8月S&P/コアロジックCS住宅価格指数
10/26(水):米5年債入札 卸売在庫 新築住宅販売件数 原油・ガソリン在庫
10/27(木):★ECB政策金利 個人消費 実質GDP 耐久財受注 GDPデフレータ
      米7年債入札 PCEコアデフレータ
10/28(金):個人所得 個人支出 ★PCEコアデフレータ PCEデフレータ
      ★雇用コスト指数 中古住宅販売成約指数
      ★ミシガン大学消費者信頼感指数
10/30~ G20サミット

ここまでお読みいただきありがとうございました!
平日夜のClubhouseではリアルタイムな売買情報なども発信しておりますので、ぜひ一度遊びに来てみてください!

ここから先は

0字

¥ 200

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?