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カピバラジオ#68 1週間の相場まとめ(10/31~11/04)

 こんにちは!投資カピバラ(@Capybara_Stock)と申します。
平日22時からClubhouseというアプリにて、「米国株相場実況」というルームを主催させていただいています!

毎週日曜22:00~はTwitterSpacesにて、一週間の相場振り返り&マシュマロで募集した質問にお答えする時間を設けています。
なにかご意見・ご質問などありましたらいつも通りマシュマロを送ってくだされば、23時ごろ〜回答させてただきます👍

本記事は全編無料でお読みいただけます。
もし本記事に価値を感じてくださった方がおられましたら
投げ銭をいただけますと大変嬉しいです。

それではお楽しみください!

今回のヘッダー画像はYumi yumiさんに描いていただきました!ありがとうございます!


◆今週の指数値動き

 ダウ30指数 -1.40%
 S&P500指数 -3.35%
 NASDAQ100指数 -5.97%
 NASDAQ総合指数 -5.65%
 ラッセル2000指数 -3.11%
 (ARKK -9.44%)
 ⇒指数は大幅反落。FOMCのパウエル議長のタカ発言で急落。目先の利上げ幅は縮小することが示唆されたものの、ターミナルレート(利上げ最終到達点)の引き上げや、利上げ停止がまだ先である旨の発言があり、一気にリスクオフに。特に決算×のGAFAMを中心に売られる。

 ⇒S&P500は反落。FOMC後の急落により50SMAを割り込む。金曜日は下髭陽線で反転。木曜日の安値3700はサポートとなる。

 ⇒NASDAQ総合指数は反落。FOMC後の急落により50SMAがレジスタンスに。GAFAMが集中的に売り込まれており上値重い。10/13の安値10088がサポートとなるか注目。GAFAMのうちAAPL以外はすでに安値割れ。

・FEAR&GREED INDEXは「58:GREED(←61:GREED)」
 https://money.cnn.com/data/fear-and-greed/

・NAAIM Exposure Index(機関投資家センチメント)は 54.57←53.91」
 https://www.naaim.org/programs/naaim-exposure-index/
 ⇒機関投資家ポジションは続伸。週中盤の軟調な局面でも機関投資家は押し目買いを徹底しており、強気姿勢継続。

・VIX:24.55←25.75

・ファクター別:
 好調:エネルギー・素材
  ⇒欧州連合(EU)によるロシア産原油の禁輸措置導入が12月に迫っていることや、中国が新型コロナウイルス感染対策を一部緩和するとの観測
 不調:ハイテク・一般消費財・通信
  ⇒GAFAM+Tが集中的に売られる。

・金利:イールドカーブはベア・フラットニング。短長期全体的に金利上昇。2年債利回りは木曜日に一時5%に到達。

利上げ予想
https://www.cmegroup.com/trading/interest-rates/countdown-to-fomc.html#
 ⇨11月FOMCの利上げ幅は「75bp」。現在の政策金利は375-400bp
 ⇨12月FOMCでの「0.50%」利上げの確率:52.0%(←48.2%)
 ⇨12月FOMCでの「0.75%」利上げの確率:48.0%(←43.4%)
 ⇒2月FOMCでの利上げ幅は「0.50%」が優勢
 ⇨利上げは2023年度初頭まで継続し、5%に到達する見込み。

・パウエル議長、ピーク金利は従来想定から上昇-利上げペース鈍化も
 ⇒上げ幅は予想通り75bp&12月の利上げ幅縮小示唆するも 「ピーク金利が従来よりも上」 「利上げ停止は時期尚早」とタカ発言


ボストン連銀総裁、どこまで利上げの必要あるか判断するのは時期尚早
リッチモンド連銀総裁、ターミナルレートは5%超となる必要も
米金融システム、急速な世界金融引き締めに適応=FRB副議長

・パウエル議長が重視するイールドカーブ逆転迫る-政策転換の希望も


・オニール流:
 マーケットステータス:Uptrend under Pressure
 売り抜け日:S&P500 2日 NASDAQ 2日
  ⇨10/21(金)にフォロースルーデイ達成したが、10/25に売り抜け日発生。過去の統計から、5営業日以内に売り抜け日が発生した場合はブルトラップに終わる可能性が高い。

・アノマリー:10/25(火)~新月相場(弱気) 11/8(火)~満月相場(強気)
11/7(月):
11/8(火):
11/9(水):ベア
11/10(木):
11/11(金):

11月は「最高の6か月の始まり」。1951年以来のS&P500/ダウ指数で第2位・1971年以来のNASDAQ指数で第2位。特に中間選挙の年は好パフォーマンス。特に中間選挙の5~3日前には強烈な動きがみられる。

★総評★:

<短期見通し>
・指数は大幅反落。FOMCのパウエル議長のタカ発言で急落。目先の利上げ幅は縮小することが示唆されたものの、ターミナルレート(利上げ最終到達点)の引き上げや、利上げ停止がまだ先である旨の発言があり、一気にリスクオフに。特に決算×のGAFAMを中心に売られる。
・S&P500は反落。FOMC後の急落により50SMAを割り込む。金曜日は下髭陽線で反転。木曜日の安値3700はサポートとなる。10/13の安値10088がサポートとなるか注目。
・GAFAM+Tがひたすら売られる相場。逆に言えばそれ以外の銘柄・セクターは比較的堅調で、バリューや小型は決算ミス暴落を除けば安泰であった。

・機関投資家ポジションはやや強気姿勢維持。
・引き続き、中間選挙ラリーで継続上昇していくことを期待。一方で指数はやや高値圏にあり、FOMC後につけた木曜日の安値を下回らないか注視が必要。
・アノマリーは株価に味方するが、売り抜け日も発生しており安値更新中の銘柄も。個別の場合は決算を含め銘柄厳選が必須。
 (個人的なポジションも、グロース:バリュー=2:1のブレンドです)


今週までにS&P500の85%の企業が決算発表を完了。
-70%がEPSのポジティブサプライズを報告
-71%が売上高のポジティブサプライズを報告
-収益成長率は2.2%(2020Q3(-5.7%)以来の低成長率)
-Q4売上ガイダンスについては23社がポジティブ、50社がネガティブ
-S&P500のFwdPERは16.1(5年平均18.5 10年平均17.1)

-2022年第4四半期の収益が前年同期比で減少するとの予想が出揃う
-アナリストによる2022Q4の売上成長率の予想値は+0.2%だったが、-1.0%に引き下げられた。
-アナリストによる2022Q4の利益成長率の予想値は9.1%だったが、3.9%に引き下げられた。
-特に「素材(-13.7%)」、「通信(-13.7%)」、「通信サービス(-9.4%)」、「一般消費材(-8.3%)」
-一方で、2023年第1四半期に増益に転じる(+2.3%)だけでなく、2023年の4四半期すべてで前年同期比増益を記録すると予想されています。


◆来週注目イベント
<イベント>
11/7(月):中国貿易収支
     ボストン連銀コリンズ総裁講演(翌0540)
     クリーブランド連銀メスター総裁講演(翌0540)
     リッチモンド連銀バーキン総裁講演(翌0800)
     ラガルドECB総裁講演(1740)
11/8(火):★★米国中間選挙
     ニューヨーク連銀ウィリアムズ総裁講演(1700)
11/9(水):中国生産者物価指数 中国消費者物価指数
     リッチモンド連銀バーキン総裁講演(2500)
11/10(木):★★消費者物価指数 卸売在庫 原油・ガソリン在庫
      ウォラーFRB理事講演(1600)
      クリーブランド連銀メスター総裁講演(翌0230)
      カンザスシティ連銀ジョージ総裁講演(翌0330)
11/11(金):ミシガン大学消費者信頼感指数

※11/7~ 米国冬時間(寄り付きは日本時間23:30)

<中期見通し>中立~やや強気
・2023年前半にも景気後退との見方を維持。
・各種指標はインフレのピークアウトを示している。Fedは徹底したタカ派姿勢をやや軟化させ、経済へのリスクを懸念し始めている。
・指数を含め既に底打ちとなった可能性が高い。勿論「金融システムショック」「ロシアによる核兵器使用」「台湾有事」など懸念材料はあるものの、ポジショニングやバリュエーションを俯瞰すればこれ以上の下げは考えにくい。
・一方、企業業績という点では不安も残るが、アナリスト予想では2022Q4が「業績の底」になると予想されている。

<注目銘柄>
・好決算銘柄:
 ヘルスケア: INMD UNH VRTX MRK LLY MCK 
 ハイテク:AEHR NVDA
 エネルギー:XOM MPC BTU
 一般消費財:MCD SBUX CROX
 生活必需品:MNST
 資本財:BA
 素材:FCX AA

来週注目: AMR BNTX SWAV COTY NFE OXY AZN

◆重要ニュース(マクロ)

<米国>
・米ISM製造業景況指数、縮小の水準付近-仕入れ価格の低下続く


・米ISM非製造業指数、予想以上に低下-2020年5月以来の低水準


・米求人件数、9月は予想外に増加-大幅利上げ維持の可能性高まる


・10月米雇用者数は予想上回る増加、失業率は上昇-強弱入り交じる
非農業部門雇用者数(NFP)(前月比)
 結果 26.1万人
 予想 19.1万人
 前回 31.5万人

失業率
 結果 3.7%
 予想 3.6%
 前回 3.5%

平均時給(前月比)
 結果 0.4%
 予想 0.3%
 前回 0.3%

労働参加率
 結果 62.2%
 前回 62.3%


・米テキサス産天然ガス急落、一部マイナス価格に


・バイデン氏、石油会社に警告-米国に投資しないなら課税強化も


<中国>
・中国、コロナ新規感染者が3200人に増加 8月17日以来の3000人台
 ⇒上海ディズニーランドなども閉鎖


・中国、iPhone生産拠点周辺地域をロックダウン-アップルに打撃も


・中国経済低調、10月は製造業と非製造業PMI悪化-コロナ打撃


・真偽不明のスクリーンショット、中国株の急騰を演出-投資家飛びつく
 ⇒中国外務省「状況承知せず」


・中国当局、「ゼロコロナ」政策厳守を呼び掛け-株式相場は反応薄


・中国「ダイナミックゼロコロナ」政策、近く大幅修正=著名疫学者


・米上場中国企業の検証作業、米監査担当者が前倒しで終了-関係者



<欧州・その他>
(宇露情勢)
ウクライナ軍は東部戦線でさらに領土を奪還。ハルキウ州(白枠)ほぼ全域を奪還。一方で南部戦線にはあまり動きは見られず。

https://www3.nhk.or.jp/news/special/ukraine/

・ロシア軍、ウクライナのエネルギー施設に大規模攻撃…ハルキウでは重要施設に2発着弾


・首都キーウ、暖房拠点1000カ所超準備 ロシアの攻撃に備え


・ロシア高官、南部ヘルソン州で撤退示唆 ウクライナなお警戒


・「汚い爆弾」製造の兆候確見られず、ウクライナ3施設=IAEA


・ロシア、穀物輸出合意から撤退 「軍艦攻撃」理由に 食糧危機加速の恐れ


・ウクライナ産穀物の輸出合意「履行を再開」ロシア国防省発表


・ユーロ圏CPI、10月速報は前年比+10.7% ECB利上げ継続へ


・ラガルド総裁、ECBピーク金利はインフレ確実に2%に戻す必要


英中銀が保有債券の売却開始、初回入札を実施-品薄物に需要集中


・英中銀、0.75ポイント利上げ-市場が想定する金利軌道は否定


・ブラジル大統領選、僅差で左派ルラ氏返り咲き ボルソナロ氏は沈黙


◆重要ニュース(企業)

・クレディS、40億ドルの増資計画で銀行20行に参加呼びかけ-関係者


クレディ・スイス、来週から全世界の人員削減をウェルス事業にも拡大


・マスク氏、「ツイッター・ブルー」月額8ドルと発表-認証バッジも付与


・米広告大手2社、ツイッターへの出稿停止を推奨 マスク氏買収で


・イーロン・マスク氏がツイッターの人員半減を計画、コスト削減で-関係者

・モルガン・スタンレー、数週間以内に全世界で人員削減を開始へ-報道


・アップルが研究開発以外で多くの採用停止、予算削減の一環-関係者


・リフトが従業員13%を削減、厳しい経済情勢に対応-業績予想は維持


・アマゾン、オフィス勤務職の「新たな段階的」雇用停止-景気減速備え

・ファイザー・ビオンテック、コロナとインフルの混合ワクチン試験開始


・ボーイング、20年代半ばまでに年100億ドルのキャッシュ創出へ-CEO


◆今週の決算まとめ


ヘルスケア:IDXX PFE MCK CVS HUM MET AMGN TMDX
素材:MP
生活必需品:MDLZ
ハイテク:AMKR NXPI AMD IT SOFI UBER CHGG ANSS EBAY ETSY FSLY HOOD HUBS LAZR DDOG BILL DASH DBX MELI NET PGNY SQ SWKS DKNG
エネルギー:BP MPC OKE CPE BTU
一般消費財:CAR CZR BKNG CROX H W QSR WA EXPE LYV MNST
資本財:ARCB TRTN EGLE
不動産:SPG

・ウーバー株急伸、7-9月売上高が予想上回る-インフレ巡る懸念払拭


AMD、7-9月利益は市場予想上回る-サーバー用の好調が寄与



イーベイ、10~12月利益見通し上限が予想上回る-時間外で株価上昇


・ドアダッシュ7~9月、売上高が予想上回る-テークアウト需要堅調


・スターバックス、7-9月売上高は予想上回る-時間外取引で株価上昇



×
金融:
ヘルスケア:LLY MRNA REGN ZTS
素材:NEM LTHM ALB CF NTR GOLD
生活必需品:CLX K PTON
ハイテク:ON BAND MSTR ZI DT EXPI FTNT QCOM RUN SKLZ UDMY Z AOSL LSPD BIGC COIN OPEN PYPL TEAM TWLO FUBO
エネルギー:DVN
通信:EA MTCH ROKU
一般消費財:ABNB CAKE EL GNRC GOOS YUM MGM MAR PENN PZZA RCL SHAK CVNA FNKO SBUX SPCE RUTH
公益:AWK D
資本財:SAIA MGA

※エアビー株下落、予約ペース鈍化見込む-コロナ禍のトレンドに変化


米クアルコム 、10~12月売上高見通しは市場予想に届かず-株価下落


・米コインベース、第3四半期は赤字に転落 取引減少で


ペイパル株、時間外取引で急落-支出鈍化で通期売上高見通し下方修正



◆来週の決算・注目イベント

<イベント>
11/7(月):中国貿易収支
     ボストン連銀コリンズ総裁講演(翌0540)
     クリーブランド連銀メスター総裁講演(翌0540)
     リッチモンド連銀バーキン総裁講演(翌0800)
     ラガルドECB総裁講演(1740)
11/8(火):★★米国中間選挙
     ニューヨーク連銀ウィリアムズ総裁講演(1700)
11/9(水):中国生産者物価指数 中国消費者物価指数
     リッチモンド連銀バーキン総裁講演(2500)
11/10(木):★★消費者物価指数 卸売在庫 原油・ガソリン在庫
      ウォラーFRB理事講演(1600)
      クリーブランド連銀メスター総裁講演(翌0230)
      カンザスシティ連銀ジョージ総裁講演(翌0330)
11/11(金):ミシガン大学消費者信頼感指数

※11/7~ 米国冬時間(寄り付きは日本時間23:30)

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