時代を切り開け〜令和のジェネクス帝〜
お久しぶりです。きゃぷてんけーと申します。
前回のデッキ紹介から1年以上経ちましたが流行りのウイルスは収まることを知らず、多くのイベントも中止を迫られ、家で物思いにふける時間も多くなりました。時間だけが淡々と過ぎていく中、必要なのはニューノーマルに対応する柔軟性。古のアーキタイプも時代が進めば新たな可能性が浮かび上がってきます。
先行きが不透明な令和の世を切り開くのは、時代が変われど変化を拒まずに進み続けてきた「ジェネクス帝」です!
ジェネクス帝とは
そもそもジェネクス帝というアーキタイプをご存知でしょうか?
遊戯王wikiによると、
《黄泉ガエル》を墓地へ送ることが可能な《ジェネクス・ウンディーネ》を用いた【帝コントロール】の一種。
《邪帝ガイウス》を用いての《レアル・ジェネクス・クロキシアン》のシンクロ召喚も可能。
《A・ジェネクス・バードマン》と帝モンスターとの相性も良く、《トラゴエディア》がリリース要員かつシンクロ召喚サポートとして活躍できる。
とあります。
中でもレアル・ジェネクス・クロキシアンはシンクロ素材こそ少し厳しいですが、相手のエースモンスターを対象を取らずに奪うことができ、相手のモンスターを奪って勝つコントロールデッキのエースらしいスペックを持っており、とても気に入っています。
さて、かつては毎ターン邪帝ガイウスや風帝ライザー、氷帝メビウスといったボードアドバンテージを獲得できる帝モンスターを出力し、また、強力なレアル・ジェネクス・クロキシアンを駆使しながら、コントロールすることで、勝利を収めることができており、実際に公認大会で優勝(2011年夏中学生以下限定大会参加者2人)することもできました。しかし、レベルを持たないモンスターの登場し、高速化する令和の遊戯王ではなかなか太刀打ちできません。
ならばこそ、令和の力を使うまでよ!!!
デッキレシピ
ギミックの解説
・レアル・ジェネクス・クロキシアン
このデッキのエースモンスターです。シンクロ素材が厳しく、このデッキではチューナーとしてジェネクス・コントローラーorA・ジェネクス・バードマンと、非チューナーとしてD-HEROディアボリックガイor邪帝ガイウスの組み合わせでシンクロ召喚を目指します。
これまでの平成までのジェネクス帝では、シンクロ素材にタッチする方法として、ジェネクス・ウンディーネの効果によるジェネクス・コントローラーのサーチと、終末の騎士やダークグレファーの墓地送り効果を使用してきました。また、レベルを持たない強力な相手モンスターには効果を使えませんでした。しかし、時は令和、水晶機巧-ハリファイバーによるデッキからジェネクス・コントローラーを出力することができるようになった上、後述しますがフュージョン・デステニーにより、D-HEROディアボリックガイを直接デッキから墓地に送れるようになりました。また、壊獣や原始生命態ニビルの登場により、レベルを持たないモンスターを高レベルの強力なモンスターに変換でき、レアル・ジェネクス・クロキシアンの効果を最大限に発揮できるようになりました。
・D-HEROデストロイフェニックスガイ
令和が産んだ怪物、D-HEROデストロイ・フェニックスガイを採用した理由は大きく2つあります。
1つ目はなんといってもフュージョン・デステニーにより、レアル・ジェネクス・クロキシアンの素材となるD-HEROディアボリックガイを融合素材として墓地に送ることができるからです。
先攻1ターン目の「終末の騎士通常召喚、D-HEROディアボリックガイを墓地に送りターンエンド」は平成に置いていきましょう。
2つ目は単体でのスペックの高さです。
対象を取らない破壊では相手のバックにもさわることができ、スタンバイフェイズに蘇生した黄泉ガエルをスタンバイフェイズ中に破壊すれば再び黄泉ガエルが蘇生できるおしゃれプレイもできます。
また、戦闘効果で破壊されても次のターンに蘇生でき継続的なアタッカーとしての役割もあります。
・壊獣ギミック
壊獣ギミックを採用した理由は大きく2つあります。
1つ目はレアル・ジェネクス・クロキシアンによってコントロール奪取ができないリンクモンスターやエクシーズモンスターを高レベルのモンスターに置換できるからです。
また、サクリファイス系のカードとも相性が良く、対象を取らないモンスターやメインモンスターゾーンの両端又は真ん中にあるモンスターを、エクストラモンスターゾーンの前に置換できます。
2つ目は後攻時の捲り札として優秀であるからです。手札誘発にデッキスロットを割いていないため、相手の先行展開は基本閲覧します。それを少ない枚数で捲るためには、妨げられた壊獣の眠りは非常に相性が良く、原始生命態ニビルと合わせて1対複数の交換を可能にするカードです。
・サイキック・リフレクター関連のギミック
サイキック・リフレクター出張セットを採用した理由は大きく3つあります。
1つ目は、1枚で捕食植物ヴェルテ・アナコンダにアクセスできるからです。フュージョン・デステニーには素引き以外では捕食植物ヴェルテ・アナコンダの効果で使用することを想定しています。
緊急テレポートやワン・フォー・ワンといった、通常召喚権を使わずに効果モンスターを2体ならべられることも可能であり、攻め手を増やす役割も込めて採用しました。
2つ目は、2体目以降のサイキックリフレクターも腐りにくいからです。2体目のサイキック・リフレクターによってブラック・ローズ・ドラゴンをシンクロ召喚すれば盤面の切り返し、ヴァレルロード・s・ドラゴンをシンクロ召喚すれば盤面の蓋またはアタッカーの出力を可能にします。
2体目以降にも役割が持てるのがサイキックリフレクターの強みだと考えます。
3つ目は、バスターモードを素引きしてしまった場合でも、ジェットシンクロンのコストや、特殊召喚できるモンスターと合わせて捕食植物ヴェルテ・アナコンダをリンク召喚することにより、墓地に送ることができます。素引きしても救済措置を取れるのがいいですね。
先攻展開
基本的には効果モンスター2体で捕食植物ヴェルテ・アナコンダからD-HEROデストロイフェニックスガイの融合召喚で終わりですが、2ターン目以降のプランと合わせて1つご紹介します。
・ジェネクス・ウンディーネ+特殊召喚可能なモンスター
1.ジェネクス・ウンディーネを通常召喚し、黄泉ガエルを墓地に送りながらジェネクス・コントローラーを手札に加える
2.特殊召喚可能なモンスターとジェネクス・ウンディーネで捕食植物ヴェルテ・アナコンダをリンク召喚し、効果によってD-HEROデストロイフェニックスガイを融合召喚
これによってD-HEROデストロイフェニックスガイの1妨害+次のターンにD-HEROディアボリックガイとこのデッキのエース、レアル・ジェネクス・クロキシアン又は黄泉ガエルも併せてフール・ド・バロネスのシンクロ召喚が可能です。
構築論との整合性
私きゃぷてんけーの対戦環境と構築論については別noteに記載しておりますのでそちらも見ていただけると嬉しいです。
チェック項目は以下4つです。
・1枚で最大のリターンを得られるカードの採用
・無効系モンスターの採用
・後攻時の6枚目でも強く使えるカードの採用
・先攻時と後攻時のプランの用意
1つ目と3つ目に関しては壊獣ギミックの搭載により項目をクリアしていると言えます。
また、後攻時のプランも壊獣ギミックが担っています。
2つ目の無効系モンスターは先行展開では上振れなければ出力できませんが、D-HEROデストロイフェニックスガイは置物としては申し分ないスペックがあります。
そして、先攻時のプランも効果モンスター2体で捕食植物ヴェルテ・アナコンダからD-HEROデストロイフェニックスガイの融合召喚というシンプルなものを採用できています。
ジェネクス帝の行方
令和3年夏、D-HEROデストロイフェニックスガイを搭載した令和のジェネクス帝が爆誕しました。
このカードにより、既存のジェネクス帝のエースモンスターであるレアル・ジェネクス・クロキシアンの成立を高速かつ容易にしました。
今後D-HEROデストロイフェニックスガイ関連の規制や環境の変化があり、また変化を強いられることは必至でしょう。その中でも柔軟に対応し、令和でもそのアーキタイプの持つポテンシャルを遺憾なく発揮していきたいですね。
ここまでデッキ紹介を書いてきましたが、帝に対する言及がありません。邪帝ガイウスの採用は好きだからという主観的な理由が多くを占めており、現状ではレアル・ジェネクス・クロキシアンのシンクロ素材の他には、召喚権が余った時に使うカード、手札で浮けば闇の誘惑の除外コスト筆頭になっています。帝抜きジェネクス帝なるものも今後検討していかないといけないのかもしれません。
自分の限界がデッキの限界であり、自分が止まればデッキが止まる。
この言葉を胸にさらに高みを目指していきます。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
感想等コメントしていただけるととてもうれしいです。
それでは!
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