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(28)ガチャポン日誌−間違えた営業方法

うちがガチャポンの事業に転換した頃は知り合いツテで設置場所を増やした。

しかし、赤字垂れ流しだったので、もっと飲食店の人と知り合って設置場所を増やして行きたいなーと考えていた。

今までツテで増やしたのだから、もっと人脈を増やす必要があるぞ!と思った。その考え自体は間違えではないと今の私も思うが、やり方は間違えだったと思う。

●どうやって人脈を増やそうとしたか?

今はツイッター、インスタ、LINE、You Tube、FacebookなどのSNSで増やす方法など様々な『方法』があるだろう。当時はFacebookが上陸間もなかったような記憶がある。流行っていたのはmixiだった。

しかし、ビジネスとしての人脈を作るのにmixiは、フレンドライク過ぎてあまり向かなかった。

そこで、普通の事だが、異業種交流会へ行く事にした。

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片っ端から異業種交流できそうなイベントに積極的に参加する事にして人脈を作ろうとした。

●異業種交流会のお作法

手っ取り早く人脈を作るなら異業種交流会だろう。その為の異業種交流会なんだから!と思っていた。

異業種交流会自体がダメだ!とは言わないが『交流』の意味を履き違えてたのかな?の今となっては思う。

昔、社会人なりたての時にも、会社から教育として異業種交流会へ投げ込まれた事があり、名刺をたくさんゲットして来いと言うミッションを与えられていた。言われるがまま名刺交換をお願いしまくり名刺をたくさんゲットしてきた。

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その翌日に会社の人から

ゲットした名刺全部のメアドに名刺交換したお礼文を書いて送れ。そうしないと、せっかく名刺交換したのに印象を忘れられてしまう!

と指示されて、名刺全部にお礼メールを出した。

そんな経験を思い出しつつ様々な異業種交流会を探しては参加し、名刺を収集。翌日にはお礼メールを出した。名刺は集まるものの、異業種交流会に参加したからと言って全く人脈なんかできずに終わっていたのでモンモンとした気持ちであった。

酷かったのは友人が見つけてきた異業種交流会で、友人と一緒に行くと、会場には若い男女が多く、男性はスーツ着用だが異業種交流会とは名ばかりで、会が始まり、司会の発言で、なんと出逢いパーティーだと分かった。友人ももちろん出逢いパーティーとは知らなかった。驚いたのと怒りで、すぐに帰った。

●そりゃそうだと気付かされる

ある時、前半は勉強会・後半は交流会、さらにその後は自由参加で飲み会をやってる所に参加した。

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時間は18時に開始してから2時間ほど。勉強会は内容は覚えてないがタメになった記憶がある。後半の交流会は、ほとんどの人が、あまり自席から動かない。常連さんは交流でなく、講師との飲み会が目的だった。

私は、いつもの通りまず隣の人と名刺交換をしたが、名刺交換した時にショッキングな事を教えられた。

変わったビジネスしてますね。こういう会は始めてですか?

と聞かれたので

『いや異業種交流会など積極的に参加してます。この会も今回初めて参加しました』

と答えると

異業種交流会に参加して、何か得られました?

とやや冷ややかな声で言われたので

『いや、それが無いんです。うちは飲食店をメインにガチャポン置いてるんで、飲食の人と人脈作りたいんですけど、そんな人がいないんですよね』

とボヤき気味に話すと

そりゃそーでしょ。考えても見て下さいよ。この時間帯は飲食店は営業してます。つまり仕事の時間帯に異業種交流会なんかへ行く訳無いでしょう

たしかに!!!これには、自分の甘さに気付いた瞬間だった。いや、でも経営者なら、営業時間帯にわざわざ店にいる必要は無いはずと思ったので

『でも、飲食店の経営者とかは、営業時間は関係ないからいると思うんですが、そんな人とも会わないんですよ』

と返したが、すかさず

そりゃそーですよ、そういう立場の人は既にある程度の人脈を持ってるから、わざわざ異業種交流会なんか行きませんよ。持ってる人脈を使って、さらに有意義な人と個別にあって人脈やビジネスチャンスを増やしてると思いますよ。

たしかに!!!そうだ、異業種交流会って、そもそも人脈が乏しいから、なんかビジネスの繋がり持てないかな?と思ってる人が行く場だ。”自分のビジネス”に対するチャンスを探している物同士が集まってしまうため、”他人のビジネス”に対するチャンスなど基本的には、どうでも良いと考える人が多いようだ。
だから"自分にとって都合のよい人脈"を作りたくて結果、出会えない。
規模の大小問わず、お客さん持っててビジネスしていますレベルの人ならば、わざわざ異業種交流会で、社会人なりたて時代の自分や、ビジネスを始めたての自分と名刺交換しても何のメリットもない。反対に”今の私”が異業種交流会へ行くか?と聞かれれば、やはりNOだ。異業種交流会が決して悪い訳では無い。名刺交換やコミュニケーションの練習には使える場だ。

●結局、人脈を作るには

誰でもできる方法であれば2つあると思っている。1つは自分の友達など周囲から探す事だ。1人くらいは、いるはずだろうし、知り合いであるため無碍にはされないだろう。もう1つは、自分のビジネスの価値や優位性を高める事。それをネットなどで広める事で誰かしら集まってくる。
よくネットやTVで収納方法アイディアコンサルタントとか、コツコツ貯金方法アドバイザーなどを名乗る人がいるのが、まさにそれだ。

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自分の得意技、特技にコンサルタントやアドバイザーと付ける事で、スペシャリストであるような肩書を拡散させている。そういう事で、おのずと、その人から習いたい、その人とタッグ組みたいというような効果が生まれるのだ。もちろん肩書と技能が見合ってないといけない事に注意だ。

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