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(24)カプセル販売器の仕事がやめられなくなった理由

ガチャポンのビジネスを始めてから紆余曲折あった。一時期は事業が赤字になった時でも、この事業が止められなくなったのには理由がある。

ただ仕事をしてるだけなのに

ガチャポンの事業をしている人なんて、山ほどいる。今もやってる人、引退した人、新規参入する人

うちも、未経験から、しかも偶然の新規参入だ。

確かにあまりこの仕事をする人は表に出てこない。裏方稼業な仕事だ。

機械を設置して、補充してお金を回収して、不具合は直して・・・

地味と言われたら地味だ。

レンタルに至っては整備して発送するだけだ。

人前に出る事はあまりない。

不思議な気持ちになる

設置したお店でガチャポンのメンテナンスしていると、熱い視線を浴びる事がある。別に私に視線を注いでいる訳でなくガチャポンに興味があるのだ。

とくに小さい子が、親や祖父母を連れて来る。そしてキラキラした目でねだる。引き離す親もいるが、親も祖父母もキラキラした視線に負けて買ってあげる事がある。

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(うちのガチャポンに興味津々の子供達)

しかし、まだ小さいのでガチャポンのハンドルを上手く回せなかったり、カプセルを開けられなかったりする。

それを親や祖父母と一緒にハンドルを回したり、カプセルを開けたりと共同作業してるのだが、子供の嬉しそうな顔や、その光景に不思議とグッと来るものがある。

たった数分の出来事ながら、これは、この仕事やらないと分からない気持ちかもしれない。

他にも、子供達が別にガチャポンを買う訳ではないが群がって

『この前あった、●●のガチャ無くなったねー』

みたいな会話にも、グッとくる。

逆転現象が起こる

レンタルや修理でも感謝される事がある。こちらが、お金を頂いてるのだから、感謝するのは、うちだ。

しかしレンタル品を返却と同時に

『この度はレンタルをありがとうございました。』

なんてお礼のメールを書いてくれる方もいる。一人だけでなく、過去何度とあった。

頭が下がるおもいだ。

中にレンタルの返却品に手紙を添えてくださる方もいる。

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(添えられていた本物の手紙)

宝物だ。

こちらが、お金を貰っているのに

こんなに感謝されるなんて信じられなかった。

さらに修理でも感謝された。とある会社の倉庫にずっと眠っていたガチャポンの本体があった。今回、使う事になったが、鍵をなくしてしまい開かなくなって使えなくて困っていたそうだ。

しかも、倉庫でずっと眠っていたので、そもそも使えるかも分からない。

そこでネットでうちを見つけて、藁をもすがる思いで修理を依頼したそうだ。

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(実際に依頼を受けた機械の対応後の写真)

新しい鍵に交換し開閉可能にした。ちゃんとガチャポンとして販売できるか整備点検を行った。この機械はある不具合が出る事があるので懸念してたが、その不具合は出て無かった。

対応完了ということで返送してしばらくすると

『鍵がなく途方に暮れていたところ・・・(途中省略)届いてさっそく開閉してみると上手く開閉できて社内から拍手が起こりました。』

とお礼のメールが届いた。

感謝されると

こんなに顔も見えないのに感謝されると、事業やめられないな・・・と強く思った。

とくに修理は日本全国でみても、積極的にやってるのは、うちくらいだ。修理は手間も技術もお金もかかる。しかし、ガチャポンは愛着を持って大事に使う事をオススメしたい。

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感謝されることには頭が下がる想いだが、必要としてくれる全国の人たちの為に、うちは頑張って行く必要があると強く感じている。

うちは、福岡県にある、とても小さな事業者だが全国から色々と問い合わせを受けているのは、幸せな事なのだろう。

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