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(21)なんで100円のガチャポンが無くなったのか?

先に言っておくが、無くなってない。探せばある。田舎の駄菓子屋の前なんかにもあるし、うちも100円のガチャポンを提供している。

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無くなったのではなく最盛期から、めちゃくちゃ減っただけだ。

なんで減ったのか?

この理由は、たくさんある。まず一つは、消費税だ。商品に対してレジで買うときは消費税が加算される。しかしガチャポンは1円や5円といった細かいお金は入らないし、設定価格を細かくしたら、なかなか買おうとしてもお釣りが出ないから、面倒くさい。

そのため、元の定価を下げて税を込むと100円になるように価格設定するしかない。元の定価を下げると言う事は、利益を確保するために原価も下げなければならない。原価を下げたら、陳腐な商品くらいしか作れず、なかなか売るには難しくなってくる。それなら、原価を上げてクオリティも上げて税込200円の物を作った方が良い。

どうせなら高い方がいい

100円の商品だろうが200円の商品だろうが500円の商品だろうが、業者がやる事、かかる時間は同じだ。それなら高い方が売上も上がる。ただ闇雲に価格を高くしても、あまり価格が高いと娯楽品を買うにも敷居が高くなる。そのため今は200〜300円が主流となっている。クオリティが高いのは500円だけど。

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また、お店側に支払われるお金も売上に対してのパーセンテージなら価格の高い商品が多い方がいい。そのため100円商品を嫌煙される事がある。

最近は200円すら嫌煙する店もあるが、上に書いた通り高ければ良いと言うものではない。売上のパーセンテージなのだから、もし売れなければゼロだ。

これでよく

『商品が悪いんじゃないか!?』

と言われる事もあるが、単純にラインナップの価格帯が高いだけ。ラインナップの価格帯を下げないとダメなのだ。

コスト高

ほとんどの商品は中国で作られている。この生産コストが上がったのだ。とはいえ、中国は広い。中には激安で物を作る工場もあるが、クオリティはそれに比例してチープな物になってしまう。それでは日本人は満足しない。

これらの事情から100円のガチャポンは、かなり減ったのだ。

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(共同と言うメーカーは今も頑張って100円ガチャポンを作るメーカーとして名高い)

今も残っては、いる

最初に書いた通り、田舎の駄菓子屋なんかには、まだ100円のガチャポンはある。うちも、わずかではあるが100円設定にしてるガチャポン商品はある。正直、100円商品は普通に売れる。それを見ると

あぁ、こんなに売れるなら200円で出しておけば2倍の売上になったのか・・・

なんて思う事もある。もちろん、うちの勝手な皮算用であり別に2倍の売上になるとは限らない。

バランスが大事

そんなに集客力が強くないお店ならば、あまり高額なガチャポン商品を売るのは止めた方がいい。売れても数個だ。それよりも価格帯を下げて、一人が何回か回してくれるような方法を取るのがセオリーだ。

価格帯の設定はお店の規模感とのバランスが大事なのである。少ないお客様で売上を出すには、同じお客様に複数回回して貰うしかないからだ。

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