（32）カプセル販売機の業者なのに苦しめられた話

あちこちのお店へ設置するための主力機に

スリムボーイと言う機械を使っていた当時、時折、お店から

『ガチャポンが詰まったので修理に来てい下さい！』

と電話が来ることがあったり

『お宅のガチャポンは頻繁に詰まったり故障したりするんだけど！』

と叱責を貰う事があった。

基本的にメンテナンスの際は補充した商品は上手く排出されるか動作確認を行ってから店を出る。なので問題なんか起こらないはずなのに・・・

当時は、なんでなのか原因が分からず悩み、滑りをよくする為にカプセルの排出箇所一体に潤滑油を散布して対処していた。しかし、潤滑油を散布しても、結果、詰まる・・・

根本的な解決になっていなかったからだ。

●原因追求

こう言うのが、続いてしまうとお店は『置いてると手間かかるんで迷惑です』と解約を申し出てくる。なので原因と対策は急務だ。

ある時、たまたま商品入替をしていて

The銃というをタカラトミーのロングヒット商品を入れて動作確認にしていると、詰まった。

『あれ？さっきまで問題なかったのに、なぜ急に詰まりだしたんだ？？』

そこで気がついた。

商品を入れ替えて変わったのはカプセルの形だ。そうか！スリムボーイは、一部のカプセルと相性が悪いんだ！！

スリムボーイはカプセルの取出口手前に弁が付いている。取出口から手を突っ込んでも、途中で手が入らないようにする為のものだ。

これに一部のカプセルが引っかかってしまう。また軽いカプセルも引っかかる確率は高い。一部のカプセルが、どれか調べてみた。よく使われるカプセルをいくつか試して見たところ

この形のカプセルは

写真のように途中の弁に引っかかってしまう。

また、もう一種類この形も

やはり、引っかかってしまった。

これは、弁を除去するしかない。

●どうやって？

弁は上の写真のように、取出口のフタより奥に付いている。押しても引いても、ビクとも外れる気配はない。これを取るためにはスリムボーイ本体を分解しなければならない。

しかしスリムボーイって、古くなると一部の本体の留め具がずっと空回りして外れなくなり分解が出来ない物もある。

また分解して組み立ててなんてしてたら、弁を一つ取るのに膨大な時間が、かかるのだ。とくに、うちは主力のガチャポン本体がスリムボーイだったので、すでにアチコチのお店に導入してある。そんな所で何時間も滞在して弁なんか取ってたら邪魔になる。

そこで分解しなくても弁だけ除去する技術を編み出し、弁一つ取るのに最大でも15分と言うまでになった。

このお陰で現在まだ、うちのスリムボーイが導入されている店は全て弁を除去してあるのでカプセルが詰まる事はゼロだ。

お金が詰まる事はあるが、それは原因が違う事とスリムボーイに限らず、ガチャポンの構造上どの機種でも直しようがない。

●スリムボーイを持ってる人は弁を取ろう

うちは、スリムボーイの弁取りを一箇所2000円で対応している。（送料別）

弁は、いらないし、邪魔になるだけだ。商売で使うなら金かけてでも、除去しておいた方が、カプセルが詰まった！と呼び出される無駄な稼働取られずに済むからだ。

ちょっと宣伝っぽい終わり方になってしまった。