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【詩】マイマイ

流れ落ちる鈍色が殻を撫でる
冷感
透明な火花はそこらじゅうに
爆ぜている
蝸牛は殻を砕かれた
なかみがはみだしている
街明かりでコーティングされた
雨滴に洗い流されて
はみだしているなかみ
耳のなかみに蝸牛
水浸しになっている
はみだしている

殻のそとを撫でるように
音は何処かで遠い

シロップで甘苦く治るからといって
突き出してみる

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