【詩】 運転見合わせ
帰りの電車が動かないから
デパ地下へ苺のパフェを
二つ
買いに行こう
考えることは
みんな
同じなんだろう
華やかなショーケースに
あまやかな多幸感が
ひしめいている
ショーケースの前に
スーツの灰や黒の
列
一番後ろに並んだ
私
誰かのいきどまりが
誰かのよりみちに
つづいている
私の目の前のスーツは
苺のショートケーキと
モンブランを
ひとつずつ買っていった
蓄冷剤は
三十分
次は私の番だ
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帰りの電車が動かないから
デパ地下へ苺のパフェを
二つ
買いに行こう
考えることは
みんな
同じなんだろう
華やかなショーケースに
あまやかな多幸感が
ひしめいている
ショーケースの前に
スーツの灰や黒の
列
一番後ろに並んだ
私
誰かのいきどまりが
誰かのよりみちに
つづいている
私の目の前のスーツは
苺のショートケーキと
モンブランを
ひとつずつ買っていった
蓄冷剤は
三十分
次は私の番だ
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