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対人スキル① 「受け取る・受け入れる」は別物

「対人コミュニケーションに苦手意識はありますか?」

おそらく「ある」と思われた方が多いのかなと思います。
「得意です!」と言われる方は、出会った中でも少数派でした。
そして、どこに苦手意識があるかも、人それぞれ・・。
以前の私も、例外ではありません。
笑顔を常に貼り付けてないと、上手く防御できないほど、
対人コミュニケーションに苦手意識がありました。

- 得意か苦手かは、認知の課題 -

苦手意識は、認知の課題であることを知ってから、
かなり楽に生きられるようになりました。
一体どんな認知の違いで感覚の差が生まれるのか?
そんなお話をシリーズでお届けしようと思います。

「受け取る・受け入れる」を別物扱いする

ちなみに皆さん、【別物】として扱えている認識はありますか?
実は、同義語のように感じてる方も少なくないのではと思います。
または、「受け入れない」を選択したらいけないという思い込みが、
無意識に働いているかもしれません。
怖いことに、別物に出来ないと「受け取らずに受け入れる」という、
デッドボールを喰らっている状態を引き起こしたりもします。
「受け取る・受け入れる」を【別物】として扱い、
自ら選択出来さえすれば、誰でもデッドボールは未然に防げます!
今回は、そのやり方をお伝えしますね。


「受け取る・受け入れる」は何が別物なのか?

やり方の前に、この2つはそもそも「どう違うのか?」ですよね。
似て非なるものという大きな違いは

●受け取る :来るものや渡されるものを手にすること。
●受け入れる:承知・容認すること。 聞き入れること。

受け取る・受け入れるは、コニュニケーションの二段階構造のような配置です。
渡されたもの(言葉・態度)が何であれ、受け取って手にする状態を経て、
自分に受け入れるかどうかを選択したらいいという事なんです。
「受け入れる=取り入れる」とも言えるかもしれません。
そうして、選択出来る状態を作り出す第一段階目が「受け取る」です。
ここがコミュニケーションに苦手意識を持っている方が、
意外と認識できていなかった部分かなと思います。

そして、ミスコミュニケーションにもいくつかのパターンがあります。

●関係に影響:「受取拒否」が相手にバレる
●自分に影響:「デッドボールで密かに傷つく(自己犠牲)」

なぜこれらが起こるのか?
二段階構造のバリエーションを見てみましょう。


「対人コミュニケーション」には4つのバリエーションしかない

さて、ミスコミュニケーションはどこで起きているのか?
対人コミュニケーションを4つのバリエーションでお伝えします。
とても簡単な構図です。
「受け取る」「受け入れる」をそれぞれ、するか・しないかの4パターンです。

■受け取って → ①受け入れる(◯)
       → ②受け入れない(◯)

■受け取らず → ③受け入れる(X) ※デッドボール状態
       → ④受け入れない(△)

自分へのダメージの状態がわかりやすいように、◯△Xで印をつけてみました。

■「受け取って」から始まる①②
2つはどちらも○です。
これは、ボールを「受け取る」事でそのボールをどう扱いたいか
自ら選べている状態なので、その先に問題が起きにくいのです。
一旦、手にできているという保留期間のようなものです。
たとえ、その先「受け入れない」として何かをお断りしたとしても、
相手からのボール(言葉・態度)はきちんと受け取っているので、
「否定」と受け取られにくくなる効果があります。
(※何度経験しても、「受け取る」を挟むと不思議なほど荒れませんw)

■「受け取らず」から始まる③④
2つは良くても△です。
こちらは、ボールを「受け取らない」事で、扱う状態を手放しています。
その事が「受け取らない=否定」の印象を与えてしまう要因です。
「受け取らない」をキャッチボールを例にしてみると、以下の行為です。
 ・打ち返す
 ・投げさせない
 ・スルー
 ・デッドボール(直撃) ・・・etc.
いかがでしょう?
この後、確実に事故りそうなコミュニケーションスタイルですねw
デッドボールのお話は、③のルート『受け取らずに受け入れる』状態です。
実は、このデッドボールは派手なコミュニケーションに見えて、
ほんの些細な言葉などのやりとりでも頻繁に起きています。
「受け取る準備」がないままに、咄嗟に「受け入れてしまっている状態」です。
どんな準備をしたら、デッドボール状態を含むミスコミュニケーションを、
上手に回避出来るのでしょうか?

「受け取る準備」に必要な捉え方

ある捉え方さえ身につけておけば、準備は完了します。
それは、あなたは【そうなんだね】という捉え方です。
補足すると、この”そうなんだね”に「共感・理解」は関係ありません
もっと言うと、「思う分にはOK」なので、あなたはそう思うんですねという、
共感や理解を切り離した捉え方です。
この捉え方が出来ると、どんなボールを投げられたとしても、

 ●あなたはそう思うんだね(受け取りました)
 ●私は◯◯◯なので、『受け入れる・受け入れない』を選択しますね

と相手と自分を切り離してコミュニケーションすることが出来ます。
この「受け入れるかどうか」を切り離せるかが大事なポイントでした。

そして、咄嗟にこれが出来なかった・・・と思っても嘆く必要はありません!
受けてしまった痛みを我慢し続ける選択をせずに、
後から「受け取り直す」ということが可能なんです。
【あなたはそうだったんだね(そう思ったんだね)】です。
ただ過去形にして受け取り直せば、実はいつでも切り離せます。
その上で、さて「取り入れるか・取り入れないか選ぼう」でいいんです。
そして価値観が合わず取り入れたくないものは、取り入れなくても良いのです。
私は取り入れないけど、あなたがそう感じたってことは確かに受け取ったよ!
これでコミュニケーションは成立するし、むしろ健全な関係性が築けます。

★今日のおさらい

・  コミュニケーションが得意か苦手かは「認知の課題」
・「受け取る」と「受け入れる」は別物
・  対人コミュニケーションには4つのバリエーションしかない
・「受け取り方」は ”あなたはそうなんだね”の切り離しスタイル
・「受け入れるか」はあなたが好きに選んでOK!
・どうせなら健全な関係になるコミュニケーションを選ぼう

いかがでしたか?
これを知ってから、私はコミュニケーションが怖くなくなりました。
受け取り方を知らず、受け入れる事が良き事と思っていた時代は、
今思い返してもかなり苦しかったです。
知れて良かった、使うと効果があった事は、
今後もこのシリーズでお伝えしていこうと思います。
そして、この内容が少しでもあなたのお役に立てば嬉しいです。

ではでは、また次回。


山羊座の宿命に生きるジタバタ劇場noteが、 少しでも今日のあなたのお役に立てたなら幸いです。 これからも宿命と戦い続ける山羊座の女へ、エールを宜しくお願いします♪