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けんひろの挑戦 1


 兵庫県議会・予算特別委員会の教育委員会への質問時に
 「何を隠そう、私のライフワークは教育でして・・・」
と枕詞を発した時、自民党の石川憲幸議員から
 「別に隠さんでも、ええやないか」(笑)。
とツッコまれたことがある。

 20代の頃に設定した人生3毛作。
 ビジネス、政治をやってから教育の世界へ。             とてもラッキーなことに、議員を引退してすぐに携わることになったのが 県立広島大学(通称けんひろ)のお仕事。

 広島大学と県立広島大学のポジショニングは、神戸大学と兵庫県立大学に似ていると言うと、神戸の人には理解しやすいかもしれない。
 昔は大学に行きたい人が増える中で、国立だけでは受け皿が足りず、  私学は経済的に通える家庭が限られるなどの問題があり、公の高等教育機関を地方自治体が設置する必要性があったのだと思う。

 しかし、大学の数は増える一方、子どもの数は減る。大学無償化の政治的流れもある中で、県立大学が果たすべき役割はどうなるのかをこの機会にあらためて考えていこうと思う。

 まず、政策的意味合いでは、人口減少を食い止める役割も担っている。 人口が流出する大きな節目は進学と就職。地域の優秀な若者にとって行きたい大学が地元になければ、東京や大阪に出て行くしかない。この受け皿となるべき大学が必ず必要となるだろう。広島県の場合は、関関同立に行かずに地元に残る選択肢をどう用意するかは喫緊の課題だ。
 
 そして、税金をつかって教育機関を運営するのだから、地域貢献や地元企業の成長に寄与するのも大切な役割だろう。
 地域で必要な人材を育てる、地元企業で活躍する人材を供給する、地域の課題を解決する取り組みを産学協同で取り組む、こうした点をより重視するべきであり、単純に偏差値でランク付けされる姿は望ましくない。

 「けんひろ」は今年100周年を迎えるにあたり、従来の学部を地域創生学部、生物資源科学部、保健福祉学部の3つに再編した。
 それぞれの再編目的は今の時代に必要とされる明確な指針だと私は思う。しかし、高校生から見ると大学受験の内容が大きく変わるタイミングでの学部再編は、不安要素でしかない。

 カリキュラムはどう変わるのか?                  それによって受験の難易度はどうなるのか?              2021年度大学受験組は安定志向になりがちと言われる中、      けんひろの大胆な再編は両刃の剣とも言える。

そんな「けんひろ」の新たな挑戦を共に歩んでいきたいと思う。


楽しんでもらえる、ちょっとした生きるヒントになる、新しいスタイルを試してみる、そんな記事をこれからも書いていきたいと思っています。景色を楽しみながら歩くサポーターだい募集です!よろしくお願いします!