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株式投資5つのスタンス


トマ・ピケティのr>g。

資本は労働よりも稼ぐ力が大きいと言う証明が「やっぱり」とか「じゃぁ、どれだけ頑張っても貧乏人は貧乏人のままじゃないか」と落胆する人もいるかもしれない。

 だが、人の幸せはお金の量だけで決まるわけではない。お金以外が人生を左右する要素が大きいと思うが、お金とどう向き合うかは生きていく上でとても大切なことでもある。


 さて、投資と言っても様々な方法があるが、ここでは私の株式についての5つのスタンスをお話したいと思う。

1、 資産運用というと大げさだがお小遣いの足し
 不老所得とまではいかなくても、生活資金の足しになる、こづかいが増える、老後の年金2000万円問題の対策など、安心して暮らしていくための備えに当たる株式投資がコレ。

 ユーチューブにはあらゆる投資についての無料動画が溢れているので、自分の考えに合った投資方法を早期に見つけることが重要だ。
 ちなみに、私は両学長のリベ大やバフェット太郎の米高配当株投資が自分にフィットしていると思い、コロナの自粛期間に夫婦でかなり見て研究させてもらった。

2、 株主優待
 テレビでもお馴染み桐谷さんのように、株主優待を狙った株式投資。お米や野菜や牛肉、ビールなどもあれば、ファミレスの割引券、東宝の映画チケット、ホテルの割引券など、自分がよく使い、好きでお得な物を狙うと毎年楽しみが増える。


 私は、割引券は使い忘れることが多いので、現物が直接送られてくるものを選ぶことが多い。地方銀行の株主優待となっているご当地物産などはふるさと納税の返礼品のような感じだと思ってもらえればわかりやすいと思う。
 私がIMJを経営している時は、IMJエンタテインメントが制作した映画のDVD を贈っていた。当時の株価は5万円前後、一枚5000円相当のDVDだったので金額換算すると10%もの利回りになる。
 我々経営陣はIMJ作品を観てもらって、IMJの長期ファンになってもらうことを考えていたのだが、それを逆手にとって株主優待のDVDが大量にヤフオクで売られていたのも発見した時は、ちょっと悲しかったが(笑)。


3、 値上がり狙いのギャンブル感覚
 私はあまりおすすめしないが、損をしても大怪我にならない程度ならキャピタルゲイン狙いの株式投資も面白い。株式チャートや経済状況を分析しながら、「この先、上がる!」と思う株式に「張る」のだ。
 私はギャンブルを一切しないので、こうした投資はほとんどしないが、カジノに行くより経済の勉強になるし、よほど健全で、楽しめる。日本経済新聞の記事が自分ごとのように目に飛びこんでくるのもプラス要素かもしれない。

4、 応援したい経営者の株式
 これは、利益を求めない株式投資。私を育ててくれた出身企業のリクルートや、一緒に仕事をさせてもらった楽天の三木谷さん、リンク・アンド・モチベーションの小笹くんなどの株式や、日本の未来のために頑張ってほしい自然エネルギー関連株、高校の先輩が社長をしている三菱商事などは、売買せずに保有している。四半期ごとに送られてくる株主通信に書かれている事業報告を「頑張れ!」と言う応援の気持ちで読ませてもらっている。
 

5、 ドラマのような株主総会出席権
 最後の一つは、イベント観戦型。例えば日産がゴーンさん無き後、どういう改革をしていくのか、関西電力が原発不祥事のあと、どういう組織ガバナンスに変えるのか、大阪府 松井市長が提案する「橋下徹 社外取締役」は成立するのか?
 フジテレビ買収時のライブドアとの株式争奪など、M&Aがらみの時は下手の芝居やドラマよりめちゃくちゃ面白い。
 特にテレビ局は、女子アナが司会を務め、派手な演出あり、お土産あり、イベントとして参加しても楽しめるし、エイベックスもかつては株主むけライブなんかも実施していた。保有している限り一生送られてくるリアルイベントの参加券だと思えば、株式取得費も安いものだ。

この5つの比率をどうするかは個人の考え方次第だが、今は少額投資もできる時代。経済の勉強と楽しい出来事を増やす意味でも、少しずつ始めることをお薦めする。


楽しんでもらえる、ちょっとした生きるヒントになる、新しいスタイルを試してみる、そんな記事をこれからも書いていきたいと思っています。景色を楽しみながら歩くサポーターだい募集です!よろしくお願いします!