安藤忠雄さん建築の「こども本の森」図書館
建築家・安藤忠雄さんの寄附で神戸市役所に隣接する東遊園地に建設された「こどものための図書館」。
コンセプトは素晴らしいし、大人の僕が見てもカッコいい。
だけど、子どもにとって良い図書館なのだろうかと疑問に思った。
天井まで展示されている図書は見栄えが良いが、危ないから取るなと書いてある。
入場は入れ替え制で1日4回、一回120人。平日は学校があるから入場者は少ない。
整然と置かれた空間は友達と話すことすら躊躇われる。
読書机と椅子の数は少なく、気に入った本を図書館の中で読める人数は限られている。
読みたい人は借りて東遊園地で読めるそうだが、この暑さだ。
繰り返し言うが、僕のようなオトナにとってはとても居心地の良い空間である。
ここでカフェでも飲みながら、静かに気に入った本を読んだら最高の気分だろう。
しかし、蔵書は絵本、図鑑、画集など基本的に子ども向けの本ばかり。
「安藤さんの寄附だから好きに作ってもらったらいいんじゃない?」
それではダメだ。公共空間を利用した市民のための場所なんだから
誰が喜ぶかをキチンと設計して計画を進めるべきなのだ。
ターゲットとコンテンツがズレている違和感を感じ、せっかくのありがたい寄附が
もったいないことになっているのをとても残念に思う。
楽しんでもらえる、ちょっとした生きるヒントになる、新しいスタイルを試してみる、そんな記事をこれからも書いていきたいと思っています。景色を楽しみながら歩くサポーターだい募集です!よろしくお願いします!