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プロジェクト・ベースド・ラーニング

大学時代の僕は、お手本にしてはいけない大学生の典型でした。

授業中は寝ている、勉強は面白くない、どう役に立つのか全く理解できていない(ちなみに経済学部でした)。

ところが、会社に入り、仕事を始めると、その仕事を上手く進めるための知識の圧倒的な不足を実感し、貪るように本を読み始めました。

毎日残業して24時頃に帰宅し、風呂の中で読んで何度湯船に書籍を沈めてしまったことか。朝の通勤電車のギュウギュウ詰めの中、片手にカバン、片手に本の態勢が本当にしんどかったです。

「あー、学生時代にもっと勉強しておけば良かった」。

その思いが積もりに積もり、30歳の時に会社の制度を利用して慶応ビジネススクールに行かせてもらいました。この時の学びはスポンジが水を吸収するように頭に入ってきました。講義が終わる度に、「この方法をあのプロジェクトに使ってみよう」「あの意思決定は、ここで間違ったから上手くいかなかったんだ」と実務と学問が鮮明にリンクしていったのを覚えています。

私が考える高等教育の再創造は、私のようなダメな大学生さえも勉強が好きになり、時間を忘れるくらいのめり込むように、どう転換するかだと思っています。

そのひとつの切り口がプロジェクト・ベースド・ラーニング。

教室の講義がベースではなく、企業が実際に動かしてるプロジェクトに参加し、その実務を進める中で、足りない知識やノウハウを教室で学んでいくという型への転換です。

プロジェクト収支を立てるために会計を学ぶ、新商品を売るためにマーケテイングを学ぶ、著作権を守るために関連法律を学ぶ、チームのモチベーションを高めるために組織論を学ぶ。そして翌日にはそれを実際に現場で活かしてみる。こんな学び方ができれば、夢中にならないわけがないと思います。

2021年に新しく開学する叡啓大学は、そんな大学を目指しています。


楽しんでもらえる、ちょっとした生きるヒントになる、新しいスタイルを試してみる、そんな記事をこれからも書いていきたいと思っています。景色を楽しみながら歩くサポーターだい募集です!よろしくお願いします!