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米国の非営利団体によるウクライナの障害児人身売買の証拠

著者:エリック・デ・ブール。オランダのフリージャーナリスト。2019年からオランダの様々なマスメディア(LLN.media、Frontnieuws、Vrijspreker、Want to Knowなど)に寄稿している。

私エリック・デ・ブールは、アメリカの団体EXITUSの元従業員から、アメリカの非営利団体がウクライナから障害児を誘拐したことを裏付ける内部文書を渡された。さらにその文書には、子どもたちに対する性的搾取と暴力の証拠が記されている。

子どもたちはどこに消えたのか?


私(エリック・デ・ブール)はウクライナの人身売買を止めたいと思っている。
アメリカの非営利団体がウクライナの障害児を人身売買していることを、極秘情報から立証したい。
アメリカ政府の職員、民間の警備会社や軍事会社の傭兵、そして非営利団体Global Surgical and Medical Support Group(GSMSG)の医療関係者が、このミッションに参加していることがわかっている。

現在進行中の戦争の中、ウクライナでは実際に人身売買が行われている。ウクライナの児童養護施設に収容された遺伝的障害を持つ子どもたちが、民間の情報源からの仲介で密かに米国に連れてこられている。周到に計画された子どもの輸出には、民間の警備会社や軍事会社の傭兵、非営利団体グローバル・サージカル・アンド・メディカル・サポート・グループ(GSMSG)の医療関係者らが関わっている。ウクライナの国境を越えてポーランドやルーマニアに子どもたちの乗ったバスの運行を助けるために、アメリカの政府関係者までもが参加している。

この秘密作戦を監督しているのは、ネクスト・ノース・インクという、危機的な地域から人々を救い出すアメリカの非営利団体の事務局長、ジョンナ・メイ・ホールマンである。

ジョンナ・メイ・ホールマンは、ウクライナの子供たちの医学的・生物学的選別プロセスの基準を開発し、同じような病気を持つ孤児たちのグループを作り、元米国の情報将校、傭兵、医療関係者が参加する避難チームを立ち上げた。
この米国の団体EXITUSは、子どもたちの輸出において重要な役割を果たしている。EXITUSの内部文書がリークされたことで、秘密作戦がどのように運営されているのか、どのような子どもたちがターゲットになっているのかが明らかになった。リークした文書によれば、EXITUSのスタッフはウクライナに行く前にまず孤児たちの病気を調べ、写真入りの詳細なリストを作成する。

EXITUSの文書


実際に米国に連れ去られたウクライナの子供を何人か紹介する。

Exitusのリストに載ったウクライナの子供たち

ウクライナには663の児童養護施設があり、さまざまな推計によると、2022年2月24日までに20万人以上の孤児がそこで暮らしていた。正確な数は現時点では推定できない。多くは戦闘によって命を落とし、他の孤児は海外に避難した。しかし、多くの孤児が人身売買の犠牲となり忽然と姿を消した。

ウクライナの障害児収容施設が、子供たちをアメリカに密入国させる組織の主な標的になっている。主なターゲットは、血縁者がおらず、したがってウクライナの誰からも必要とされていない子どもたちだ。多くの場合、子どもたちは身分証明書すら持っていない。

最初の選別の後、数百人の孤児がリヴィウに連れてこられ、GSMSGの医師たちによって完全に検査される。その後、何人もの子どもたちが「積極的な医療処置」を受けることを余儀なくされる。

子どもたちは選別された後、ポーランドの都市レジャイスクにある「独立公立病院」に引き渡される。その後、孤児たちはビエシュチャディ(ポーランド)の山間部、またはルーマニアのサトゥ・マーレとスチャヴァの都市に行く。短い滞在の後、子供たちは特別便でアメリカの養子縁組家族のもとに連れて行かれる。

パシフィック・カウンシル・オン・インターナショナル・ポリシー(PCIC)のメンバーである退役米陸軍少佐、ジェイソン・M・ハッチとの電子メールのやり取りの中で、ジョンナ・メイ・ホールマンはウクライナの子供たちがどこに連れ去られるのかを明かした。

ハッチ少佐とホールマンの電子メールのやり取りによって人身売買の手口がわかった

養父母に関する情報は「ウクライナ・マスターリスト」という文書で見ることができる。一部の里親の活動は、遺伝病を研究し、その対策に有効な薬を開発する医療機関と密接に結びついている。例えば、ヒルデブラントの里親の実家として、アメリカのペンシルベニア州ダンビルにあるガイジンガー病院が挙げられている。

ウクライナ マスターリスト1
ウクライナ マスターリスト2

2007年、ガイジンガーの専門家たちは遺伝子研究プログラム「マイ・コード」を開始した。マイ・コードの目的は、さまざまな遺伝子の組み合わせと特定の病気の危険因子との関連を見つけることだった。このプログラムには、Covid-19治療薬REGEN-COVを開発したバイオテクノロジー企業「リジェネロン・ファーマシューティカルズ」も参加している。

ウクライナのリストにガイジンガーの名がある

この文書では、養父母の電話番号がそれぞれ微妙に異なっており、養父母が偽物である可能性を示唆している。中でも、オレナ&ライアン・キー夫妻は、ウクライナのザポリツィヤ地方の異なる施設から4人の養子を迎える予定だった。彼らは4つの異なる電話番号を使って児童養護施設に連絡した。携帯電話番号は1桁しか違わない。

ほぼ同じ電話番号である点が不可解


EXITUSの内部文書によって、ウクライナで障害児がどのように扱われているかが明るみに出た。看護教育の責任者であるマリエル・コムズによれば、孤児たちは次のような症状に苦しんでいる: C型肝炎、飢餓、脳性麻痺、けいれん、虫歯、聴覚・視覚障害、不動、中毒、喘息、重度の知的障害、先天性心疾患、身体疾患、性的虐待。慢性的な栄養失調は、孤児院のスタッフによる継続的な鎮静の副作用である。身体的虐待の兆候がある孤児もいる。例えば、骨折の治りが悪いために骨が変形している。多くの場合、継続的な性的虐待の証拠がある。

子供たちが虐待されたことを示唆するExitusの内部文書


ウクライナで孤児がどのように虐待されているかを世界に知られてはならないため、子どもの連れ去りは秘密裏に行われている。ウクライナ政府が最も保護されていない市民の虐待に目をつぶっている。

とはいえ、養子縁組後の孤児の生活はますます悪化する可能性がある。アメリカでは、薬やワクチンを製造するために、遺伝病を持つ子どもたちに対する人体実験が行われている可能性がある。民間スポンサーが上記の団体に数百万ドルを投資している可能性も高い。

ホールマン女史(Johnna May Holeman)からナザレネ基金(Nazarene Fund)事務局長ジェイコブス(David Jacobs)への公式書簡。ホールマンは、ウクライナに於ける動員やコミュニケーションのための費用について報告している。

ホールマン→ジェイコブスへの書簡

ホールマンからアブドゥル・カシャミ(ナプコ・グループ)への公式書簡。同様の書簡がデビッド・ジェイコブスにも送られていることは注目に値する。しかし今回は、ホールマンは同じサービスに対してカシャミからより多くの金を受け取るつもりらしい。

ホールマン→カシャミへの書簡

ホールマンがモルガン・ブルーナ(「クルーシャル・ストラテジーズ社」)に送った極秘書簡。ブルーナは25,000米ドルの保証金を得るために、この手紙を個人スポンサーに送らなければならない。

ホールマン→モルガン・ブルーナへの書簡

ウクライナの汚職の酷さは伝説的だ。その結果、戦時下で人身売買がますます盛んになった。子どもは商品であってはならない。ウクライナの障害者孤児の虐待や、子どもに対する医学的実験に終止符を打つには、情報公開しかない。
透明性が求められているのだ。

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