神経伝達物質って何なのかを調べてみた
「性格は遺伝する」ってことを調べてたら、セロトニンという神経伝達物質が出てきて、何となく「神経伝達物質」が気になったので調べてみました。
これまで聞き流していた「神経伝達物質」という言葉を、せっかく調べたので、文章にまとめてシェアします。
神経伝達物質とは?
神経伝達物質っていうのは、神経細胞の間の情報を伝える役割をしている化学物質のことです。
神経細胞には隙間があって、シナプスと呼ばれる信号を伝達しています。脳とか神経が機能するためには、神経伝達物質が大活躍しています。
で、神経伝達物質には大きく分けて3種類+αがあります。
アミノ酸系 興奮性や抑制性の伝達を担う
モノアミン系 気分や感情の調節に関与
ペプチド系 ホルモン様の作用を持つ
その他 様々な生理機能に関与
色んな物質が神経細胞間を移動することで、興奮や感情、ホルモン、生理機能などの調整を行っています。
モノアミン系の三大神経伝達物質
神経伝達物質と言えば、セロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリンの3つが代表的です。この3つは全てがモノアミン系なので、神経伝達物質の花形はモノアミン系のはず。
モノアミン系は、脳内で大活躍しています。
セロトニンは、気分の安定化や睡眠-覚醒サイクルの調整に関与していて、「幸せホルモン」として知られています。
ドーパミンは、快感や意欲、報酬系の制御を行っていて、喜びや動機付けに重要な役割を果たします。
ノルアドレナリンは、ストレス応答や覚醒、集中力の向上に関わっていて、緊張や警戒状態をもたらします。
これらのモノアミン系の神経伝達物質のバランスが崩れると、うつ病や統合失調症などの精神疾患につながる可能性があります。
適切なバランスを保つことが、心身の健康維持に不可欠です。
脳と消化管に存在するセロトニン
モノアミン系の神経伝達物質は主に脳にありますが、セロトニンに関しては消化管でも活躍しています。
脳内のセロトニンは、気分や感情の調節、睡眠-覚醒サイクルの制御、食欲の調整など、多くの体の働きを助けるます。
体温調節にも関わっていて、環境の変化を体に伝える役割を果たします。
また、消化管のセロトニンは腸の動きを調整していて、血小板では血液凝固や血管の収縮を助けています。
さらにセロトニンは神経系の発達にも重要で、発達期のセロトニンの変化は脳の形に影響を与えることがあるそうです。
セロトニンを安定させる方法
最後に、セロトニンを安定させる方法をご紹介します。
日光浴: 起床後30分以内に15〜30分程度の日光を浴びることで、セロトニンの分泌を促進します。日光はセロトニン神経を活性化させるため、特に朝の時間帯に日光を浴びることが重要です。
トリプトファンの摂取: セロトニンの合成にはトリプトファンが必要です。トリプトファンは大豆、牛乳、豚肉、マグロ、バナナ、ハチミツなどに多く含まれています。
リズム運動: 一定のリズムで行う運動(ウォーキングやジョギングなど)は、セロトニンの分泌を促進します。リズミカルな運動はセロトニン神経を刺激し、精神の安定に寄与します。
腸内環境の改善: セロトニンの大部分は腸で生成されるため、腸内環境を整えることが重要です。食物繊維を多く含む食品(らっきょう、青汁、納豆など)を摂取することで、腸内細菌の働きを活発にし、セロトニンの生成を助けます.
深呼吸とリラックス: 深呼吸やリラックスする時間を持つことで、セロトニンの分泌が促されます。意識的に横隔膜を動かすことで、セロトニン神経が刺激されます.
ということで、神経伝達物質のセロトニンを安定させるには、昔から言われている通り、日光を浴びて、ウォーキングなどを行い、大豆や牛乳やバナナなどを食べて、深呼吸も忘れずに!
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